テラーノベル
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翌週。
Snow Manは朝からCM撮影だった。
大きなハウススタジオ。
照明が並び、スタッフが慌ただしく準備を進めている。
メンバーは楽屋で衣装へ着替えながら談笑していた。
────────
💙side
「眠っ……」
欠伸を噛み殺しながらソファへ座る。
昨夜もほとんど眠れなかった。
机の引き出しには、あの封筒が入ったまま。
何度見ても、決意は揺らぐばかりだった。
💜「翔太、コーヒー飲む?」
💙「飲む」
深澤が缶コーヒーを放ってくる。
💙「サンキュ」
🧡「今日めっちゃ眠そうやん」
💙「最近寝れてねぇ」
💚「ちゃんと寝ないと肌荒れるぞ」
💙「それが一番困る」
楽屋に笑いが広がる。
笑う。
いつも通り。
そうしていれば、誰も気付かない。
そう思っていた。
❤️「翔太」
不意に名前を呼ばれる。
💙「ん?」
宮舘がペットボトルを一本差し出していた。
❤️「水」
💙「……ありがと」
❤️「コーヒーばっか飲んでると余計疲れるよ」
💙「母親かよ」
❤️「似たようなものじゃない?」
その一言に、みんなが笑う。
💜「確かに」
🧡「舘さん昔から翔太くんのこと見てるもんなぁ」
💚「保護者感ある」
💙「やめろって」
笑って返す。
でも。
胸が少し痛んだ。
(そんなこと言うなよ)
あと一年もしないうちに。
その”保護者”も終わる。
────────
❤️side
また笑った。
でも。
どこか違う。
昔の翔太なら、もっと自然に笑っていた。
今は笑う前に、一瞬だけ間がある。
それが気になって仕方なかった。
(疲れてるだけじゃない)
確信はどんどん強くなる。
「Snow Manのみなさん、お願いします!」
スタッフに呼ばれ、全員でスタジオへ向かう。
歩きながら、翔太の背中を見る。
昔から見慣れた背中。
だけど今日は。
少しだけ遠く感じた。
────────
CM撮影が始まる。
メンバー同士で楽しそうに話しながら歩くシーン。
笑い合うシーン。
肩を組むシーン。
「はい、本番いきます!」
カメラが回る。
💜「翔太!」
💙「なに?」
🧡「こっちこっち!」
❤️「翔太」
自然と宮舘が隣へ並ぶ。
昔から立ち位置は大体一緒だった。
スタッフも何も言わない。
その並びが、一番しっくりくるから。
「いいですね!」
「そのまま笑ってください!」
翔太は笑う。
宮舘も笑う。
シャッターが何枚も切られる。
「OKです!」
スタッフの声が響く。
撮影は順調だった。
その時。
「渡辺さん!」
スタッフが翔太を呼び止める。
「少し確認お願いします」
💙「はい」
翔太は一人でスタッフの方へ歩いていく。
宮舘はその背中を見送った。
その途中。
翔太のスマホがソファの上で震えた。
画面が光る。
宮舘の視界に、一瞬だけ文字が映った。
母
《病院から連絡がありました》
「……」
見ようと思ったわけじゃない。
偶然だった。
でも。
胸がざわつく。
病院。
どうして。
翔太はすぐ戻ってきて、通知を見るなり表情を曇らせた。
ほんの一秒。
すぐに画面を閉じる。
💙「すみません」
そう言って何事もなかったように笑う。
その笑顔が。
痛々しいほど無理をしていることに、宮舘は気付いてしまった。
────────
💙side
見られたかもしれない。
スマホを握る手に力が入る。
(気付いてないよな)
気付かれてない。
そう信じたい。
でも。
宮舘は昔から勘が鋭い。
何か一つ違和感があれば、とことん考える人だ。
(頼むから)
これ以上。
俺のことを見ないでくれ。
見れば見るほど。
隠しきれなくなる。
────────
その日の撮影が終わり、メンバーは楽屋へ戻る。
「お疲れ!」
「腹減ったー!」
それぞれ荷物をまとめ始める中。
❤️「翔太」
また名前を呼ばれる。
💙「ん?」
❤️「今日、ご飯行かない?」
いつもの誘い。
昔から、仕事終わりによく二人で食事へ行く。
翔太は一瞬だけ答えに詰まる。
行きたい。
でも。
今日は病院へ向かわなければならない。
💙「ごめん」
💙「今日は無理」
❤️「……そっか」
それだけだった。
責めることも。
理由を聞くこともない。
ただ少しだけ寂しそうに笑う。
その表情が、翔太の胸を締め付けた。
また一つ。
幼なじみとの”いつも”が、静かに崩れていった。
絶対辰哉
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絶対辰哉
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コメント
2件
りょったを悲しませたくないからか しょぴ〜〜〜😭
おお、第2話も重い……! 宮舘の「気付いてる」感がもう半端なくて、読んでてこっちが息苦しくなったわ。スマホの通知「病院から連絡」が一瞬映るシーン、あれは心臓に悪い。翔太が「見るな」って願うほど、舘さんが離れてくれないの、幼なじみの業って感じで刺さる。この距離感、めちゃくちゃ好き。続きが気になりすぎる🔥