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おお、第40話お疲れ様でした!真白の特性「思考の限界突破」、めっちゃかっこよかった…!観察力テストの場面とか、敵候補20人から一気に絞る流れ、ドキドキしたわ。颯馬に頬つねられてる真白のギャップも好きだし、最後の犯人が特定できたってとこ、次どうなるんだろ!続きが気になりすぎる🔥
「うわ!めっちゃうまい!!」
とある店の中、渡辺はソフトクリームを手に叫んだ。
「でしょ!!このお店だけは絶対行きたかったの!はいはい!ふっかくんも!なになに?あーん♡して欲しいの?」
「いや!結構です!!」
渡辺が目を見開きながらソフトクリームに口をつけるのを横目に眺め、真白は嬉しそうに笑う。
そのまま、深澤の口元に自分のソフトクリームを近づけて間接キスをしようたが、深澤はものすごい速さでそれを回避する。
「ん!うまっ!!これやばいね!」
深澤は自分のソフトクリームに口をつけて目を輝かせる。
「翔太の何味?」
「バニラ」
「俺、チョコなんだけどさ…」
「食う?」
「食う!」
そして、深澤と渡辺が短い言葉を交わしながら、お互いのソフトクリームを少しスプーンですくって食べ始める。
「俺!俺はストロベリーだよ!食べる?♡」
そんな2人を見逃さなかった真白も自分のソフトクリームを差し出すが
「いえいえ!」
「これでお腹いっぱいなんで!」
2人は笑顔で断った。
「よし!じゃあ次行こっか!」
店を出て、真白は観光ガイドブックを開く。
「…?何書いてるんですか?」
真白が、何かを書き込んでいることに深澤が気づく。
真白が開いているページには、先程までいた店が載っている。
そこには大きく”バツ”が書いてあった。
だが、その隣には
「『確認できず』?」
「『安全圏』?」
渡辺と深澤が覗き込みながらメモを読む。
真白は、隣で微笑んでいる。
「ここは安全だよ。特に怪しいやつもいないしね。じゃ、次行くよー!!」
「うわっ!」
「痛い痛い痛い…!!」
驚く2人の顔を見たあと、すぐにいつもの笑顔に戻り、深澤と渡辺の腕を引っ張る。
それからも、真白、渡辺、深澤は観光地を回っていた。
周りにいる人間を確認しながら。
「それじゃあ、確認といこうか。」
1度、歩く足を止める。
そして、3人はスマホを前に差し出し、画面を共有する。
「渡辺くんは、赤2、黒1、黄0。ふっかくんは、赤1、黒3、黄2。うん、2人ともいい観察力だね。」
真白は満足そうに笑う。
「ちなみに、俺が観察できたのは、赤6、黒12、黄2だね。無問題!これで”全部”だよ!」
真白が笑顔のまま頷く。
「これで全部…!?」
「こんなにいんのかよ…!」
深澤と渡辺は信じられないといった顔をする。
つまり、計20の敵候補がいるということで…
そこからたった1人を絞るということで…
とんでもなく時間がかかるのでは…?
だが、真白のは笑顔のままだ。
「まぁまぁ、安心して!”ここには犯人がいない”からね。」
「……え?」
次に続いた言葉に、2人は本日何度目か分からない声をあげる。
真白は平然しているが、2人はその意図が読めない。
ただ呆然とするしかできない。
「ふはは!その反応いいねぇ!最近颯馬と一緒にいるせいでさ、その反応見れないんだよ!」
真白は呆然とする2人を見て吹き出す。
「今のは2人の観察力を測ってみたんだ。厳しいことを言うと、”まだいける”ね。」
真白は、少し目を細めて2人を見つめる。
「まだいける…?」
「うん。まず”1つ目”。帽子は全員で20人。2人が見つけたのは3と6。2人合わせても9。半分も見つけられてないね。」
3,266
はれる.
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
真白は笑顔のまま、淡々と告げていく。
渡辺と深澤は真剣な表情で話を聞く。
「次、”2つ目”。思考力の向上。今、俺の思考に2人はたどり着けてる?俺の思考と2人の思考には”ズレ”があるね。」
真白が人差し指で自分の頭をトントンと叩く。
深澤と渡辺ももう一度思考を進めてみる。
真白が、今何を考えているのかを見つけるために。
そこで、真白が2人のおでこに、つんと指を当てる。
思考の中断。
深澤と渡辺は現実に一気に引き戻される。
「多分、2人は俺の思考の境地にたどり着けない。完璧に俺にたどり着こうとすると、2人の脳がもたない。」
にっこりと真白は笑う。
「もちろん、近いところまでは来れる人はいるよ。颯馬は、俺とは違う方法でたどり着いてるしね。阿部くんも、ここまでこれるんじゃないかな?」
「…俺らにはできないんですか?」
少し不満気に深澤が真白に問いかける。
渡辺も口を曲げている。
「できないとまでは言ってないよ。近いところに行くまではね。これは、俺の”特性”なんだ。」
真白は、自分の頭を指さしてみせる。
「2人は”特性”っていうのは知ってる?」
場所を変えて、ファミレスで話を進める。
「特性…?」
深澤はあまりピンときていないようだ。
「!阿部ちゃんと佐久間が言ってたやつだ!」
だが、渡辺は大きな声をあげる。
立ち上がる勢いの渡辺を見て、真白は感心する。
「特性について知ってるのは感心だな。さすがだね。」
「阿部ちゃんたちが言ってたんだよ!フードの男には特性があってなんちゃらって!!」
渡辺は興奮気味に説明をする。
だが、それ以外は全くわからないようだ。
「ふむ…フードの男っていうのは、今消息不明の俺らの元ボスってことかな?」
「……はい…」
事情を詳しくは知らない真白の質問に、深澤が少し俯き気味に肯定をする。
深澤の雰囲気が少し変わったことに気づいたはずだが、真白はあえて触れないようにする。
言及されないことに少し安心しながら、深澤は話を進めようとする。
「それで、特性というのは?」
「うん。説明するね。」
真白はにっこりと微笑む。
「まず、特性っていうのは能力とは違うんだ。能力は限られた人間のみ持つもの。特性は誰もが持つもの。」
真白は1つ指を立てる。
「そして、特性は気づかないのがほとんどなんだ。特性は自分を形成する一部だからね。非日常な能力と違って、日常的に現れる特性は気づきにくいんだ。」
「日常的に?」
渡辺が不思議そうな声をあげる。
「例えば…モテる人、頭が良い人、手先が器用な人、自然と周りに人がいる人、そこにいるのに影が薄くて気づけない人、美人、イケメン、陽キャ、陰キャ……いろいろいるよね。」
真白の例えに、深澤と渡辺は揃えて首を縦に振る。
そんな2人を見て、真白は愉快そうに笑う。
「そう、それが”特性”だよ。特性にも、目立つものと目立たないものもある。俺の特性は、”思考の限界突破”ってとこかな?見てる世界がみんなとは違う。」
真白は、自分の特性について明かした。
「…つまり、俺らにも特性があるってこと?」
深澤が半信半疑で問いかける。
「阿部ちゃんたちは、特性を持ってるのが珍しいみたいな感じで言ってたんだけど…」
渡辺もあまりピンと来ないようだ。
「まぁ、これは最近わかったことだからね。多分、阿部くんは書物とかで読んだんだろうね。それも、結構前のやつ。つい最近までは特性は選ばれた者のみが持てるって言われてたからだと思うよ。」
真白は丁寧に質問に答えていく。
「それに、ふっかくんの抱いてる疑問もわかるよ。さっき言った通り、特性には目立つものと目立たないものがある。私生活に溶け込みすぎて、それが特性だとは気づかない。能力みたいに派手じゃないからね。それに、それを特性として考えるか、自分の個性として考えるか。個人によるからね。」
「……なるほど、ありがとうございます。」
深澤は納得したように真白に感謝を伝える。
真白も満足そうに笑う。
その後、昼食を頼み、店を出る。
「ん~…約束の時間まで1時間ちょい、か…」
真白が時計を確認しながら、その場に立ち止まる。
「あの、見回りは?」
深澤が悩む真白に声をかける。
「いや、見回りは”もう終わってる”。問題はそこじゃないんだ。」
首を傾げる深澤と渡辺。
そして、真白はかつてなく深刻な顔で
「この限定スイーツショップまで行くには、40分くらい…そして、ここはかなりの行列が並ぶ店…つまり、スイーツを食べれるかわからない…!!!」
いつもの調子に戻ってきた真白に、2人はもう驚くことはなかった。
「………遅い……」
颯馬、阿部、目黒、向井は最初にいた場所に戻ってきていた。
約束の時間になったため、”約束通り”に集合したのだが、真白のチームが来ない。
颯馬は、時計を見ながら低い声で呟いた。
なぜ遅れてるか…
その理由を、4人は何となく理解している。
だが、それを誰一人として口に出さない。
そして………
「あれ~?みんな早いねー!!」
声が、聞こえてきた。
「…………」
満面の笑みを浮かべる真白は、片手にホイップが増し増しにのっているシュークリームのようなものを手に持っていた。
一方で、後ろを着いてきている渡辺と深澤は何も持っていなかった。
何も持ってはいないが、2人の口元にはホイップがくっついており……
不自然すぎる口元についたホイップの跡。
諦めが浮かぶ瞳。
……恐らく、ほぼ強制的に真白の手にあるスイーツを押し付けられたのだろうか。
能面のような、何の表情もない顔を浮かべる颯馬。
そのまま、ズカズカと真白の元へ歩く。
そして、真白の頬に手を伸ばし……
「おーまーえーなー!!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!颯馬!痛いって!!!」
思いっきり頬をつまみ上げる。
真白がスイーツは手放さないようにバタバタと暴れる。
だが、颯馬はその手を離さない。
「集合時間を守らない!その上我儘放題!なんだそのスイーツは!?お前、深澤くんと渡辺くんを振り回してたんだろ!!」
「痛いって!!ちょ、待ってよ!!俺は、2人を楽しませながらさ?ね?そうだよねふっかくん!渡辺くん!!」
必死に深澤と渡辺に視線を送る真白。
だが、2人は満面の笑みで
「ちょっと、強引すぎましたかね?」
「さっきも無理やりそのホイップ食わされて。」
真白を裏切った。
「えええ!!?そんなぁ!!!って、ちょ!颯馬!!引っ張りあげないでって!いっだ、痛い痛い!!!!スイーツ落ちちゃうから!手加減だよー!!!!」
さらに颯馬の頬をつまみ上げる力が大きくなったのだろう。
真白は必死にスイーツを守りながら叫んだ。
頬つまみ上げの刑がそこから5分間続き、その後1時間の説教が続いた。
本当はもっと説教をしたかったのだろうが、ここには5人もいるので、早めに切り上げてくれたようだ。
おそらく、ホテルに帰ってから続くのだろう。
「いったた…颯馬は手加減を知らないのぉ?めっちゃ痛いんだけど…ま、スイーツは守れたからいいけど!」
颯馬は頬を抑えながら、守りきったスイーツにかぶりつき、笑顔を浮かべる。
颯馬は重く息を吐き、改めて5人に向き直る。
「……よし、犯人は特定できたから今夜実行しようか。問題ない?」
「はい、問題ないです。」
5人も頷く。
面倒事は早めに終わらせていくのがよい。
そして、さりげなく流したが…
「……ん?犯人を特定…?」
理解が追いついていない5人に、颯馬と真白は怪しく笑顔を浮かべた。
目の前にいる2人は、先程までのふざけた雰囲気はない。
真白はスイーツを片手に、颯馬は口元に手を添えて、ただ笑っていた。
間違いなく、dominatorのトップ2だった。