先生が入ってきた。真っ先に行ったところは架純の席だった。架純とすこし話をして、架純を廊下に出した。
私は一瞬何をしてるのだろうって思ったけれど、クラスの女の子1人がついて行ったことで分かった。保健室に行くんだな。と…
今日の日直は健人だった。
朝のことが終わり、一時間目が始まるところ、私は先生に呼ばれた。(和樹も菜奈も呼ばれていた)
そして、空き教室に向かう。架純のことだろう。
「田口さん、なんであんなこと言ったの?」
私が先に聞かれた。なんで、私だけ、二人の前で言われないと行けないわけ?こんな、時間あるのなら、勉強がしたい…。
「先生!愛は悪気はないと思う。」
和樹が言った。私をかばう…彼はなぜそんなことを…私は訳がわからなくなってくる…。
「田口さんかばうくらいなら、あなたは、なぜそんなことを言ったの?」
先生に追い込まれる、和樹。私がかばうしかないのか…。
「なんで、私達だけを攻めるのですか?」
菜奈が言った。
「なんでって、あなた達が…」
この先生ムカつく!架純がいつもいじめられてるのは、架純のせいじゃない!私は…私はずっと…ずっこと我慢してきたんだ…。
「もう!そんなこというのは…やめてください!私はずっと…ずっと!我慢してきたんです!私は…架純のために我慢したり、架純をいじめる友達、全員辞めてきた。先生、私達のこた何も知らないんですね!」
私は泣きながら、空き教室から出た。和樹や菜奈を置いて…そして…教室に戻る。
「愛ちゃん…。」
話しかけてきてくれたのは穂香だ。きっと、私のことをわかったうえで話しかけてきてくれたのだろう…。
「記憶戻ったってことはさ…私の好きな人と話したことも覚えてるってことよね?」
あ…そういえば…健人と話しちゃったこと…ちゃんと解決してないな…。
「それは…本当にごめん…。悪気はないんだ…。日常話とかしてないし…。」
「わかった。それを信じるね。」
穂香はあっさり私を信じて、許してくれた感じだ。私だって、好きな人と話していると嫉妬することはよくあることだ。胸が苦しくて…痛くて嫌なんだよね。わかるよ。
「愛ちゃんは心の底から友達って呼んでいる子っているの?」
穂香にそれを聞かれた瞬間、頭が真っ白になった。そんなこと…考えてもいなかった。私はみんなが幸せならそれで満足だと思い込んでいた。だけど、自分の本当の幸せを探したことはなかった。
手が震えてくる…。なんだろう…。こんの気持ち…。
本当は学校なんて嫌な場所。なんで、こんなところに行って、気を使って友達助けて、勉強して、友達に合わせて遊んで、いい子のふりして学級委員入って…。
私は……何を学んで来たのだろう…。
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