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426
るか
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あめ。
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ショッピside
ある日、仕事をしているちーのさんの目の前に仁王立ちした
少し驚いたような顔をした目の前のオレンジ頭に、あくまでにこやかに言う
「飯行きません?」
すぐそばにいたシャオさん曰くこの時のワイは有無を言わせない圧があったらしい
ちーのさんはすぐに目をそらして半笑いで言った
「俺は別にいいわ、大先生とか誘ったらええんちゃうかな」
「いやワイはあなたを誘ってるんですけど?」
そう、あの後にワイは思ったんや
ほんまに首根っこひっつかんでまでこいつを引き摺り出そうと
こいつがこんなに消極的やったら、思い出せるもんも思い出せへん上に、避けられてるみたいで気ぃ悪いねん
「俺まだ仕事あるし…」
「納期それまだ先っすよね?」
そんなに先の仕事を気にする人じゃないと、すでにサーチ済みである
もはやちーのさんは袋のネズミ、いや籠の中の小鳥
「いいから行きますよ」
「はっ?ちょっ引っ張んなって‥!」
ちーのside
ショッピは俺の腕をつかんでずんずん進んでいく
この状況に何か覚えがある
嗚呼そうか、俺がショッピを飯に連れ出したあの日か
あの時は、俺がショッピを誘って行ったんやっけ
強く離さないように、でも傷つけないように
その結果が、あの事故だったんだけど
事故にあったのが、俺だったなら、
あの時俺がショッピを連れ出さなかったなら
くだらないifが頭中を駆け巡る
「…ワイあれから考えたんすよ」
「…は?」
考えた?ショッピが?何を?
「ちーのさんのこと、ずっと思い出したくて。」
その言葉に、俺の喉に詰まったような感覚がした
「…俺は別に無理に思い出さんでもええと思うけどな」
そうヘラっと笑って返したら、ショッピは少し食い気味に答えた
「あんたが思ってもワイは思わへんのや」
俺の腕をつかむ力が強まった
「いろいろ捜してん、お前の断片を」
どんどんスピードが上がっていく
「いろいろ回ってん、お前と行ったってとこ」
ショッピの語気が強くなっていく
「お前がそう言って、ワイが諦めると思うか?もう遅いねんボケ」
パーカーのポケットから、俺の羽が見えた
「だいたいなんやねん。あんときあんだけ泣いて、ワイに詰めよっといて!」
病院でのショッピの顔が思いだされる
あの時は本当に悪いことをしたと思ってる。だからもう
「伏線はるだけはって、自分はもうええんやって、諦めて。悲劇のヒロイン面っすか?絶対ちゃうやろ!」
ショッピの言葉がぐさぐさと胸に突き刺さる
「やなかったら、ワイのこと避けるなんてシャバいことしぃひん!」
ショッピが振り向くと同時に煙草の香りがふわりとした
キッと下から睨みつけてくる。
「ワイに罪悪感があるんやったら協力しろ!」
ただこっちに、宣戦布告するみたいに叫んだショッピは
前と何一つ変わってなかった
「……なんや、なんでお前が泣くねん…」
ショッピの顔がぼやけて見えないけど、
困ったような、やさしい顔をしているのが俺にはわかった
頬を伝う熱い水を止めるすべを、俺は持っていない
「相変わらず、お前はなっさけな…」
そうショッピは確かに言った
相変わらずお前は情けないと…
そう、”相変わらず”と
俺も思わず目を見開いて驚きを共有する
ショッピは手を口に当てて、本当に予想外だったみたいだ
「「…は?」」
二人の声が重なる
と、いうわけでやっと完結しました
短編とはなんぞやって感じでしたね。
それではまた
コメント
1件
うわ、完結お疲れさまです!「相変わらず」って言葉が二人同時に出たシーン、めっちゃグッときました。ショッピがちーさんを無理やり連れ出して、泣きながら詰め寄るところ、感情がまっすぐで熱かったです。伏線回収とキャラの関係性の変化が丁寧で、読後感がすごく良かったです。続編とか別の話も楽しみにしてますね!