「――おや」
総一朗のお祖母さんの声で、一斉にみんなが振り返った。
注目を集める程の容姿にも性格にも、生憎と自信はないのだが、今の自分なら、少しばかり胸を張れそうな気がした。
「とってもお似合いでございます、堂本様」
プランナーの塩崎とフィッターに促されて、試着室から一歩を踏み出す。
正面に広がった一面張りの姿見に自分の姿が映り、思わず、息を止めた。
「すっごく綺麗よ、瑞希ちゃん……!」
おばさんの興奮気味な声音に引かれ、視線を向けると、その横で無言のまま私を見つめる母と目が合った。
感激のあまり潤んで見える瞳に、つい釣られそうになった。
慌てて頭を振り、もう一度と鏡を見る。
これぞ純白と謳う真っ白な生地を、溢れるようなレースが覆う。
ウェストで切り替えられた裾広がりの王***************
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