社員食堂の四人がけテーブルに座り、芳しい生姜焼きの匂いに包まれながら、腕をだらりと弛緩させて、私は頬をテーブルにつけた。
その瞳は、昼休憩に入ったことにより、じわじわと混雑してくる人の群れに向けているつもりだったが、実際には何とも意識せず、ただぼうっとしていた。
それよりも、鼻腔を擽るその香りに誘発され、腹が強かに鳴っているので、そちらの方が問題だった。
「こら、地響きみたいな音を鳴らすんじゃない」
呆れたような声音で総一朗が言った。
しかし、地響きって何だ。
いや、確かに鳴ってるけども。
「……お腹空いた」
「なら、さっさと食べればいいだろ。ていうか、何でその状態でサラダだけなんだ?」
何だろう、語尾に「馬鹿か?」と付いているような気がする。
しかし、このお腹の状態で、待ち受けるものがサラダだけって何だ。
いや、それは*********************
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