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私は昔、「勇気」だった。
パカッ
パシャッ
勇気 「いたたた…。」
水風船みたいなものから一人の女の子が尻餅をついていた。
勇気 (ここはどこだろう…。)
目の前は暗く、よく目を凝らしてみると水風船みたいなものが3つ割れていて、下は濡れていた。
勇気 (一旦明るいところに出よう。)
そう思い、勇気は歩き始めた。
パシャッ
パシャッ
勇気 (…。なんだろうこれ?)
勇気が歩いた先には大きな扉があった。
勇気 (まあいいや。開けてみよう。)
そう思い勇気は扉を開けた。
勇気 (…。パソコン?)
扉を開けた先にはパソコンがあった。
勇気はそれを起動した。
画面には女の子が困った様子をしていた。
勇気 (えーと。「彼女は告白をするかしないか迷っています。あなたならどうしますか?」って。
うーん。やっぱり勇気をもって言った方がいいよね。)
そう思い、「告白する」というボタンを押した。
しかし、その女の子はフラれてしまった。
勇気 (えぇ!?)
でも画面には女の子は悲しい顔はしていなかった。
勇気 (「フラれちゃったけど後悔はしてない」って。…。よかった。)
勇気は少し笑っていた。
勇気 (この調子でどんどん女の子を笑顔にしていこう!)
勇気はそう思った。
1週間後
勇気 (最初の頃よりも笑顔が増え始めてる。やっぱり勇気を持ってるといいことが起こるんだ。)
勇気はそう思い、「話す」というボタンを押した。
勇気 (今、勇気を出してこの子に話しかけてることもきっといつか幸せなことが自分に返ってくるよね。)
そう思ったが話しかけた子は泣き出してしまった。
勇気 (えっ?何で泣いてるの?なんかひどいこといっちゃったかな?)
勇気は泣いているこの周りにいる人たちの様子を見た。
『うわー。泣かせた。』
『今、この子失敗しちゃって悲しい思いしてたんだよ。』
『空気読めよ!』
勇気 (ど、どうしよう。泣かせちゃった。)
勇気はパソコンから離れ、走り出した。
勇気 (ダメだ。もうあそこには居られない。)
勇気は息が切れるまで走り続けた。
勇気 「はぁ。はぁ。」
勇気 (疲れた。ん?あそこに人が倒れてる。大丈夫かな?)
そう思い、勇気は金髪のカチューシャをしている人に話しかけた。
勇気 「あの。だいじょ…。」
勇気 (あれ?声が出ない。どうして?勇気も出ない。何で?)
パソコンで言われたことが脳にフラッシュバックした。
勇気 (…。)
??? 「心配してくれてありがとうございます。」
勇気 「あっ。」
陽キャ 「私、陽キャって言います。あなたの名前は?」
勇気 「ゆう…。」
勇気 (私は本当に勇気なの?勇気を出すのが怖くなった。あなたが陽キャなら私は…。)
陰キャ 「い、陰キャといいます。」