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では、スターティン!!
愛空「……あー、だっる……今日も学校かよ……」(片手でスマホをいじりながら、ゆっくり歩く)
(また親父から電話来てたし……朝から説教とかマジで勘弁してほしいっすよ……)
愛空「……はぁ」(信号の前で立ち止まる)
その時――
???「危ないですよ」(スッと腕を軽く引く)
愛空「え、……あ」(少しよろける)
目の前を車が勢いよく通り過ぎる
愛空「……あっぶな……」(一瞬遅れて状況を理解する)
???「信号、まだ赤でしたからね」(落ち着いた声)
愛空「……すんません……助かりました……」(軽く頭をかく)
(この人……背高……俺と同じくらい……?いや、ちょい低いくらいか……)
???「いえ、無事で何よりです」(少し微笑む)
愛空「……あの……ありがとっす」(少しぎこちなく笑う)
一瞬、沈黙
信号が青に変わる
???「行きましょうか」
愛空「あ、はい……っすね」(並んで歩き出す)
(なんかこの人……雰囲気いい人だな……)
???「学生ですか?」
愛空「あー……まあ、一応高校生っす」
???「そうですか。しっかりしていそうに見えましたが」
愛空「いやいや、全然っすよ〜……勉強とかダメダメっすし」(苦笑)
(親父に聞かせたらブチギレるやつ……)
???「はは、それでも時間には気をつけた方がいいですね」
愛空「……さっきの俺が言われると説得力エグいっすね……」
???「ふふ」(少し楽しそうに笑う)
愛空「……あの、仕事っすか?」
???「ええ、会社員です」
愛空「へぇ……スーツ似合ってますね〜」
???「ありがとうございます」
(距離近くね……なんか普通に話してるけど……初対面だよな……?)
少し歩いたところで分かれ道
???「私はこの先なので」
愛空「あ、そうなんすね……」
一瞬、間が空く
愛空「……あの、名前とか……聞いてもいいっすか?」(少しだけ緊張した顔)
???「……そうですね」(少し考える)
???「また会えたら、その時にでも」(軽く微笑む)
愛空「……え、ずるくないっすかそれ」(苦笑)
???「では、また」
愛空「……はい、また……っす」
???はそのまま歩いていく
愛空「……名前、聞けなかった……」(ぽつり)
(でも――)
愛空「……また会える気、するな……」
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