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皐月side
それから猫をアパートへ連れてって……。
皐月『……今更なんだけどさ。』
梅宮「お?どうした?」
皐月『こ、この部屋って動物OKなのか…?』
咄嗟に言ってしまったがこの部屋が動物OKなのか知らずに…俺はなんて事をッ!
梅宮「あー!その事な!大丈夫だ!風鈴は動物の保護もしてるしこの部屋も大丈夫だぞ!」
皐月『そ、そうなのか…良かったぁ…。』
安堵する俺と対称的に梅宮は少し険しい顔をしている…。
皐月『…何だよ、猫ちゃん可哀想だろ、反対してんのかよ……。』
梅宮は溜息を着いてから
梅宮「違う、皐月が心優しい奴だってとっくに知ってる、でも…、俺との時間が減るのが嫌だ…。」
え?コイツ猫に嫉妬……してる?
皐月『おま、猫に嫉妬してんの?』
梅宮「……だって、俺が居てもその猫に時間費やすんだろ……、俺だって…、ヤキモチ妬くし…嫉妬だってする…。」
恥ずかしそうに話す梅宮に何故か胸がキュンとする…。
皐月『うっ、た、確かにこの子優先にするさ!何せ傷付いてんだ!でも…だからって…お前との時間を作らないつもりは……ないよ…。』
梅宮「ほ、ホントか!?ちゃんと俺との時間!作ってくれるのか!?」
おっきいわんちゃんだァ…。
皐月『そうだって言ってんだろ!だぁー!抱き締めんな!野郎に抱き締められても嬉しくねぇって!!』
梅宮「時間作ってくれるだけ嬉しいッ!皐月!好きだァ!!」
皐月『はいはい、大型犬は取り敢えず離れて下さい、今は猫ちゃんのが大事です。』
梅宮「急な塩対応……泣いちゃうッ!」
皐月『その辺で泣いとけ、俺はこの子の世話が優先だ。』
梅宮はすみっコぐらしのように隅でしょもしょもしだした。
知らん、俺は今優先するべき事をするだけだ。
皐月『よしよし、まずは風呂からだなぁ、キレイキレイになろうなぁ!』
猫「にゃん?」
くっそ可愛いッ!そういやこの子オッドアイだな……、暗かったからわかんなかったけど…遥と同じ目だ。
だから放って置けなかったのかもな…。
勿論どんな動物でも放っては置けねぇよ?