テラーノベル
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ザーザー
ただ、波の音が聞こえる、午前4時の海
陰陽師としても、警察としても、全てをこなすことなんて無理だったんだ。
ただ、一歩、また一歩と私の時間が削れていく。
どこかに逃げようとしても、仲間の声のせいで、「帰りたい」と思ってしまう。
私は、本当に何がしたかったのでしょう。
犯罪対応に、警察の業務、市民対応、日々通常の量の倍近くをやっても、その倍以上やっても、
私の睡眠時間を削っても、安静とした時間がやってこないのです。
まだ上官じゃない時までは、幽霊が〜とか、この陰陽師である私が!とか、俺ら同期で遊びに行こうぜ! とかではしゃいでたのになぁ
今となっては壁の向こう。
だんだん、本当の辛さを感じる同期達の表情に私も少々、心配しすぎたようですね。
こっちも苦しいのに、なぜ、引き受けたのでしょう。
ただ、同期にも、あんな苦しい表情をしてもらいたくないのでしょうね。
これが、「同期愛」というものでしょうか。
そんなこんなをやってくうちに、私も苦しくなるのです。
表情には元気も無くなって、感情が欠けてくような、気がします。
限界というものは、必ずやってくるのです。
それでも、それを知らない人達は、何回も同じことを繰り返すのです。
そして、いつかはきっと楽になれる、という思いは無残にも、散ってしまうのです。
ただ、やればいい、じゃなくて、やっても無駄、が署内には蔓延っているのでしょうね。
そして、死にたい、が「楽になりたい」に変わったのは、いつでしょうか。
それでも、まだ、皆のために生きて、働いて、自分のことは次に後回し。
それでいつの間にか追い詰めてしまったのでしょうか。
ただ、そんな状況は皆一緒です。
ただ、無理もして欲しくない、後輩にも、無理をさせてしまってるのです。
それをやめさせたいが、「先輩が頑張ってるのですから、私達も為になるような事しないと!」
と、元気な声で、笑顔で言われてしまったのです。
その差がどれだけ大きいかを知らされました。
迷惑をかけたくないし、無理もさせて欲しくもないから、後輩である私達も先輩達を休ませたい
という心情が分かってしまいます。
なぜ、後輩なのにそこまで頑張れるのか。
疑問に思いました。
そして、私が怪我をした時、病院を訪れても、不穏な雰囲気がかかっていました。
きっと、救急隊のみなさんも無理をして業務をこなしているのでしょう。
☯︎「ただ、こんな思い出語りは終わりにしましょう。」
私は、卑怯なことをしてしまいますが、今はもう、そんなことはどうでもいいです。
今は、私の楽になれる1歩ですから。
私にも、限界というものはあるのです。
私は、限界をとっくのとうに超えてしまってるのでしょう。
どんどん、足が水浸かってしまって、月の光が私にどんどんと照らしていく。
この時期の海は本当に冷たいですね。
ああ、こんなことにならなければ、この時期を乗り越えて、海で精一杯はしゃいでたのでしょうか。
それで、足が地から離れて、何も出来なくなり、沈んでいく。
☯︎「ゲホッ」
泡が1個、また1個と上へ向かっていく。
それで、意識が暗くなって、最後にはなくなつた。
ああ、ここでは何をしましょうか。
☯︎「ここでも、幽霊退治でもしましょうか!」
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