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第3話
⚠︎ メンバー同士の絡みがありますが、カップル表現ではありません。
今回から、セリフの前に誰が話しているのかを書いておきました!✍🏻人物が追加されたらまたお知らせします︎🙌🏻
じゃぱぱさん:🦖
のあさん:🍪
たっつんさん:⚡️
ゆあんくん:🍗
シヴァさん:🐸
どぬくさん:🦊
うりさん:🎸
えとさん:🍫
ヒロくん:🐑
なおきりさん:🌷
もふくん:👓
ツキ:🌙
放送:〖〗+太字
「赤い人」:太字
🌙「ねえ、みんな…ツキのカラダを探して」
🦖「…は、?」
少女の言葉の意味が分からなかった。まず、この少女…ツキは誰なのだろう。
⚡️「はぁ?おまえ、カラダ探しってなんや?」
たっつんが睨みながら問うが、ツキは口を開かない。
🐸「用がないなら出てってくれない?俺らに何をさせたいの?」
シヴァさんが声のトーンを落として言った。
🍗「そうだぞ!」
🍪「怖いですよ…私たち、ツキさんのこと、知らないし…」
🎸「どうする?通報する?」
メンバーが再びざわざわし始めた時。
俺が1度、瞬きをした後には…
ツキの姿は無かった。
🍪「えっえ、?!」
🐑「嘘、いない…?」
ついさっきまでいたツキは、一瞬にして姿を消した。 さっきから怖い思いをずっとしているから、なんだか寒気がしてきた。
👓「ねえ、あのさ…カラダ探しって…ちょっと待ってて、」
震えた声でもふくんが呟き、立ち上がった。
🌷「もふくん?」
🦊「どこいくの?」
メンバーが声をかけるも、もふくんは振り返らず部屋を出ていった。彼の横顔は血色が悪く、どこか生気を失っているように見えた。
少し待っていると、もふくんは言った通り、部屋に帰ってきた。手には一冊の本を持っている。
👓「カラダ探しってさ…」
もふくんは手に持っていた本を見せながら言った。本のタイトルは
「死んでも死ねない。カラダ探し」
🍪「あ、これ知ってます!確か、夜の学校でカラダを探す話だったような…」
🍫「え、もしかして私たち、カラダを探さないのいけないの、?」
🦊「真っ平御免なんだけど、?!」
👓「俺だって信じたくないけど、いきなり電気が消えたり、ツキっていう謎の少女が現れたりしてる時点で…もう、普通じゃないから…っ」
🦊「わああもふくん?!大丈夫…?」
そこまで言い終えたもふくんは、その場にしゃがみこんでしまった。きっと、怖くてたまらないのだろう。でも、深く考えても答えは見つからない。
🎸「まあ、信じなくて良くね?」
うりが軽く呟いて、
🐸「そうだな~」
🐑「俺疲れたし寝るわ~」
🌷「僕も寝ます」
と、メンバーは次々に部屋を出た。
🍗「考えても仕方ないし…俺も寝るか」
⚡️「そうやね」
🍪「えとさん、行きましょ」
🍫「うん、」
🦖「どぬくさん達、大丈夫?」
部屋を出る前に振り返ると、しゃがみこんでいるもふくんの背中を、どぬくさんが優しくさすっているのが見えた。
🦊「うん。俺もふくん連れていくね」
そう言ったどぬくさんの顔も、笑顔がなかった。
🦊「もふくん、立てる?」
👓「うん…ありがとう、どぬくさん」
ゆっくりと立ち上がった2人も部屋を出て、電気を消した。
自分の部屋についてから、俺は不安でいっぱいだった。もしかしたら、本当にカラダ探しをしなければいけないかも。そんな気持ちが拭いきれなかったのだ。時計を見ると、23時をすぎていた。俺はベッドに入って、静かに目を閉じた。
🦖「…うーん、?」
ベッドで寝ていたのに、なんだか背中が痛くなり、俺は目を覚ました。周りを探ろうと、俺は手を動かした。硬い感触だった。
なんだか嫌な予感がして、俺は目をこすって体を起こした。
🦖「え、?嘘でしょ…?」
体を起こした時、俺はありえない光景を目にした。
月が照らす夜、硬くてざらざらだった正体はグラウンドの砂で、俺は屋外にいた。パジャマは制服になっていて、ポケットにはスマホ。そして…
目の前に広がる、夜の学校。
俺ははっとして、辺りを見渡した。メンバーはどこにいるのだろうか。
そう思っていた時。
⚡️「じゃぱぱぁ~!背中痛いねんけど~」
背後から、聞き覚えのある関西弁が。振り返ると、背中を擦りながらこちらに向かってくるたっつんがいた。俺と同じ制服を着ている。
🦖「たっつん、!!よかった、」
メンバーとの再会に喜んでいると、遠くに寝ている人影と、話し声が聞こえた。
🍗「んー、?ちょっと、寝させてよ…」
🎸「おーきーろー!お前、状況わかってないだろ?!」
🍗「うり…?、は?待って、どこ?!」
🎸「俺に聞くなよ…とりあえず、じゃぱさんの方行くぞ」
こちらに歩いてくる2人の横から、さらに4人の人影が。
🍪「あ、じゃぱぱさんたち!」
🍫「よかったぁ…会えた…」
🌷「どぬちゃん、目は覚めましたか?」
🦊「…うん、まあまあ」
こちらの4人も制服姿。のあさんとえとさんはスカートで、いかにも女子高校生という見た目だった。
🦖「あれ、ヒロくんとかいなくない?」
今集まっているのは8人。あと残り3人が見当たらなかった。
🍪「…あ!あっちです!校舎の前!」
のあさんが指を指したのは、そびえ立つ校舎の前に見える、3人の人影。
🦊「なんかよくわからないけど、行こっか」
🍫「そうだね、!」
俺たちは、夜のグラウンドを進んで行った。
🐸「おー!みんないるじゃん」
👓「よかった…みんな無事だったんだ」
🐑「ねえねえ、この学校、桃ケ丘学園って言うんだって」
ヒロくんが見ている看板には、言葉通り、「桃ケ丘学園」と刻まれていた。
メンバーが全員揃い、安心したものの、これは明らかに異常だ。帰る方法も分からない。メンバーの顔にも不安の色が見えた時。
🍗「とにかくさ、校舎、入ってみない?」
ゆあんくんが先陣を切って進み始めた。好奇心旺盛なゆあんくんだから、きっとそこまで怖さは感じていないのだろう。
まっすぐ進んで、見えてきたのは生徒玄関。他に入れそうな場所もなさそうなので、俺たちは足を踏み入れた。全員入ったところで、
(ザザザ…トントン)
スピーカーからマイクを叩く音がした。
🍫「わわ、放送流れるんだ」
🌷「なんでしょうね…」
⚡️「誰かいるんかな」
〖これから、カラダ探しのルールについてお話します。よく聞いてください。〗
ツキに似た声が響き渡る。唾をごくんと飲み、黙って放送を聞いた。
〖①みなさんは、毎晩0時になると、この「桃ケ丘学園」に呼び出されます。
②服装は本学園の制服になり、ポケットにはスマホを所持します。
③「赤い人」は
・この放送で呼ばれた場所
・誰かが「赤い人」を見て、振り返った時
に現れます。また、「赤い人」は歌いながら校内を徘徊しています。
④「赤い人」に殺されても、目が覚めれば生きているのでご安心を。
⑤カラダは全部で7つです。見つけ次第、体育館にある棺桶に納めてください。
⑥放送室は立ち入り禁止です。
⑦カラダ探しを拒否することはできません。
以上がカラダ探しのルールになります。〗
放送が終わり、一息ついたのも束の間。
〖「赤い人」が、生徒玄関に現れました。みなさん気をつけてください〗
「赤い人」を知らせる放送が流れた。やはり、声がツキに似ている。放送室にいるのはツキなのだろうか。
🐸「え、「赤い人」って言ったよね?」
🍗「生徒玄関ってここだよ?!まずくない?!」
慌てて生徒玄関から離れようとした時、生徒玄関前の廊下にいたえとさんが息を飲み、振り返って叫んだ。
🍫「み、みんな…!「赤い人」がいたっ、!みんな逃げ…」
そこまで言ったえとさんは、腹の辺りから血しぶきをあげてその場に崩れ落ちた。
🍪「きゃー!!!!」
🎸「うわあ!!!!!!」
叫び声をあげるメンバー。が、俺は声が出なかった。崩れ落ちたえとさんの横に立つ、赤い人影が見えたからだ。 逃げなきゃという一心で、俺は思わず振り返ってしまった。
🦖「あ…「赤い人」…」
そう呟いた頃には、もう遅かった。「赤い人」はこちらに迫り、真っ赤な腕を伸ばしてきた。
グチャ…
肉が潰れるような音と、今までに経験したことの無い強い痛みが襲い、俺はその場に倒れた。
俺は死ぬ寸前、えとさんが殺された理由を悟った。えとさんが息を飲んだ時、彼女は「赤い人」を見てしまったのだろう。みんなに伝えるために、焦りから振り返ってしまい、殺された。
🦖「…」
遠のく意識の中、最後に耳にしたのは…
「羨ましい」
「赤い人」の声であろうこの言葉と、耳を劈く程の大きさの、うりの叫び声だった。