※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「まさか……」
〈File25:エゴイストの横顔〉
「フジ、お前……」
コツコツ、と表通りに面した窓ガラスがノックされる。
ふと見ると、肩を怒らせた彼女がしかめ面で仁王立ちしていた。
ひらひらと手を振ると、呆れたように首を横に振り出入口へと回ったようだった。
すぐに席までやって来た彼女は俺ではなく、フジの隣に腰を下ろす。
「……なぜだ」
「なぜって、こっちが聞きたいわ。何度も連絡入れたのに」
「え?」
「どこにいるか報告してくれないから、おかげで探し歩くことになったわ」
スマホに手を伸ばし、電源を落としていたことを思い出した。
確認すると、着信とメッセージが届いている。
「すまない。前の職場からの電話が煩わしくて電源を落としていた」
「あっそ」
怒っていたわりに*********************
******
*****************
****************************
***********************
******************
*******************
*****************
コメント
1件