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ねぇ____ッッ、
🤖「司ッッ、聞いてるの??」
🌟「あ、」
大きな声に思わず箸をすべらす。挟んでいたミニトマトを落としてしまった。時刻は昼時。寧々に屋上で昼食をとろうと誘われたのだ。
🌟「すまん、ぼーっとしていた」
🤖「これで何回目?結構話しかけてるけど」
🌟「そ、そうか?」
🤖「ショーも全くもって身が入ってないし。類のことが心配なのは分かるけど自分の体調管理もしなきゃ。」
放課後は病院に必ず行く。長い間、目を覚まさないこともあり、他の病院へと移動になった。移動先は高校からものすごく遠い。
🤖「わざわざ、バス乗り継いでそこから電車でしょ?明らかに体力もたないって」
分かってる。時間がもったいないことだって。だが、オレにはこれぐらいしか出来ないから。通い続けて待つことしか出来ない。
🤖「そのクマもちゃんと寝てるの?」
🌟「……」
🤖「ほらまた!」
🌟「あぁ、何か言ったか?」
🤖「はぁぁあ…寝たのはいつ?」
🌟「3日前?それとも5日前か?」
🤖「アンタ、ほんとに死ぬよ??」
🌟「か、仮眠はとってるんだ。」
🤖「仮眠っていっても30分程度でしょ」
🌟「う”ぅ”」
図星である。こんな普通な生活、先輩はおくることができないんだ。そう思うと寝ることも食べることもダメな気がして。
🤖「それで眠くならないの??」
🌟「ん、まぁ、時々記憶が抜けることが多々あるぐらいだな」
🤖「…どこまで馬鹿なの??」
完全なる神代先輩不足でもあるな、と笑って見せれば凄い顔で引かれてしまった。
🤖「やばすぎでしょ…恋人でも家族でも何でもないのに」
🌟「や、やめてくれ、その言葉。妙に刺さる(泣)」
言われてみればなんでもないな。パートナーの了承も得たうちに入るのか…あれは。
🤖「もう、こんな状況で呼ぶべきじゃなかった、。」
🌟「呼ぶ?、誰か呼んでるのか?初耳だぞ」
🤖「私、何度も説明したけど??」
少しだけ危機感を覚えた。だが、これくらい先輩に比べればどうってことない。同じように戦ってるのだから。
🌟「で、一体誰が……」
?「あれ?寧々ちゃん、1人じゃないんだね」
🤖「あ、う、うん。」
?「そっかー。」
ピンク髪で片方に結び、赤色のリボンで括っている。制服は女性用のものをきているが首元にはリボンをつけていた。
🌟「だ、誰だ!?」
?「ってすごいクマ〜」
🤖「寝てないらしいから…」
?「ボク?、ボクの名前は…」
こちらを見るなりニヤリと笑った。
🎀「暁山瑞希!、1年生でーす」
🌟「1年生なんだな。オレは天馬司。2年だ。」
🎀「司先輩ね、よろしく」
なんか絡みづらいタイプの人だな。
🎀「で、それでボクになんの用〜?」
🤖「あ、えっと…その、中学生の頃の類について知りたいんだけど……」
🎀「類?」
🤖「そ、そう。確か中学校、同じだって聞いたから…」
そういえば、そんなこと寧々が言っていたような…。まずい、記憶が薄いな。
🎀「……そうだよ、一緒の中学だった」
🤖「や、やっぱり」
🌟「そうなのか!?!?」
🤖「なら、情報を…」
🎀「どうして、教えなきゃいけないの?」
🤖「え、」
目の奥が黒い。その目は何かを見すえており背筋が凍りそうだった。
🎀「ボク、君たちとはあまり仲良くないけど?」
🌟「か、神代先輩と仲がいいんだ。オレたちは。」
🎀「へぇー。仲がいい、ね。先輩呼びでですか?笑」
🌟「なッッ!?」
寧々に傷つけられた場所がまた痛む。えぐられた。
🎀「まぁ、どうだって良いんだけどボクは教える気ないですからね。」
🌟「どうしてだッッ!?」
🎀「どうしてもこうしてもないです。…きっと類が望んでないと思うから、。」
🌟「先輩が、か?」
暁山瑞希。そうだ、思い出した。情報を得ていくうちに段々と炙り出てきた人物。寧々もそうだったが、先輩に1番近い人物の1人だ。こいつが事件には関与してないと思うが中学校であった一連の流れを聞いておきたい。
🌟「なぁ、頼む教えてくれないか」
🎀「いやです。例え先輩だろうと無理なものは無理なんですー。」
これは手強そうだな。ため息をつかれる。
🎀「…教えるわけないじゃん、あんなこと(小声)」
🌟「あんなこと??」
🎀「へ!?どんだけ耳いいの!?」
🌟「す、すまない。無理を言ってるのは分かるがどうか教えてくれないだろうか。先輩の命に関わる大事な情報なんだ。」
🎀「命?、脅しても無駄だよ。類とは約束したから。」
脅しでもなんでもない。目を覚ました後、もしかすれば殺される可能性だってある。徹底的に潰しておきたい。
🤖「…あー、もうッッ!司、言っていいんじゃないの??」
🌟「だ、だが……」
🤖「このままじゃ、ずっとこの状況が続く」
🎀「何を言ってもボクは動じないけど」
さて、本当に動じないのだろうか。先輩を心配してるのなら、尚更…
🌟「…1週間前、先輩が倒れたんだ。それも空き教室で、。」
🎀「は、??」
いてもたっても、居られないのではないだろう。
🎀「原因はッッ、誰がどうしてッッ、」
🌟「うお!?」
肩を持たれ飛びつかれる。後ろに手をついているが、倒れそうだ。
🌟「お、落ち着け。今は病院で入院中だ。」
🎀「ッッ、そうなんだ…」
🌟「詳しくは言えないが前の高校の奴から酷い仕打ちを受けたんだ。」
🎀「……前の高校、??」
🌟「あぁ。そいつのGlareを浴びすぎたせいで…」
🎀「一体誰が…、」
やはり動じるだろう。仲良い友達がそんなことになれば、嫌でも動きたくなる。それは誰だって同じだ。
🌟「確か……寺田瑠衣奈だったか?」
🎀「はッッ!?!?寺田がッッ、、」
名前を聞いた瞬間、顔がどんどん青ざめていく。そしてガタガタと肩を震わせていた。
🎀「ま、まさか…そんなことッッ、」
🌟「何があったか知らないが頼む。教えてくれ。オレたちは神代先輩を救いたいんだ。今、入院しているから何も無いが、もし退院したあと同じようなことが起きたらッッ、」
🎀「……、」
🌟「これはオレの賭けでもある。この1ヶ月間を無駄にしたくないッッ。どうか、教えてくれないかッッ、、!」
頼む。届いてくれ。少しのことでも良い。些細なことでも教えてくれれば…、。
🎀「……タダでとは言わないけど(小声)」
🌟「ほ、ほんとか!?!?」
🎀「ボクも今の状況について知りたいし、」
寧々と顔を見合せ、喜ぶ。良かった、話が通じてくれた。
🌟「なら、、」
🎀「タダとは言ってないって。」
🌟「むむむ、何が条件だ」
🎀「…………たい。」
🌟「え?」
顔を伏せ、恥ずかしそうにしている。一体何が条件で、。
🎀「今から…カフェ行きたい、」
🌟「は、??」
🎀「い、今新しく限定でいちごパンケーキが出てるんだけど、それが昼までで。別の友達誘ったんだけどこの後授業だし…」
🌟「い、いや断られてもおかしくないだろ」
今からってこのあとはバリバリ授業あるんだぞ??授業を受けないのは流石に…、
🎀「断るんだったら言わないから、」
🌟「は!?!?」
🤖「ど、どうすんの…」
授業かそれとも暁山の話か。2択だ。学校の授業は大事だ。休んでしまえば単位が、。
だが…、
🌟「本当に話してくれるんだろうな」
🎀「はい、来てくれれば、」
先輩のためにも必要な犠牲だろう。
🌟「よし、決めた。オレは行く。」
🤖「えぇ!?!?」
🎀「やったあああ、」
🌟「寧々はどうする?まかせるが…」
🤖「…司がヘマしたら悪いから、私も行く」
🌟「な!?ヘマだと!?するわけないだろ!」
🎀「じゃ、決まりだね♪。さ、早く行こー!」
信じていいのか?