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壁には緑のツルが垂れ下がっている。そとにはオシャレなベンチがあり、女性が多い。
🌟「ほ、本当にオレはこの中に入るのか、」
窓からお店を見た感じ、男性は1人としていない。
🎀「大丈夫だよ、ボクここの常連なんだ〜」
🌟「いやいや、安心できないが!?」
🤖「はいはい、つべこべ言わずに入る」
🌟「おい、寧々!?!?」
背中を押され、入るしか無かった。ドアをあけるとカランカランとベル?が鳴る。
?「いらっしゃい」
エプロンを着た女性が一礼する。
?「って瑞希ッッ!?!?」
🎀「やっほー、来ちゃった」
?「来ちゃったじゃなくて、学校は、?」
🎀「んー、ズル休みかな♪」
?「後ろの子達は?」
🎀「サボり仲間〜」
🌟「は!?違うぞ!」
茶髪で三つ編みか編み込みをしている。身長は寧々よりは高いだろう。
?「はぁ、また巻き込んだんでしょ」
🎀「えへへ、バレちゃった?」
?「もー、何人?」
🎀「3人!」
?「はいはい、そこの席ねー」
🎀「えぇ、冷たいよ〜」
?「サボりには何も出しません」
🎀「ひど〜い」
結構親しげで話に割って入れない。
🌟「えっと…、」
🎨「あぁ、私は東雲絵名。瑞希の…なんだろうね笑」
🎀「友達だよ〜!!、ちなみに司先輩とは同い年だよ」
🌟「そ、そうなのか!?」
🎨「私は夜間定時制だからクラスが違うと思う」
だから、見たこと無かったのか。
🎨「てか、ここのカフェに男子高校生が来るなんて珍しい」
🌟「う”ぅ”、やっぱりか、」
🎨「ま、すごく美味しいから食べてって」
オレもカフェ自体は2回目ぐらいだ。ファストフードとかの方が多い気もする、。
🎨「あれ?後ろに隠れてる子は?」
🤖「……っ!」
🌟「すまない、人見知りでな」
🎨「そうなんだ、」
🤖「く、草薙……寧々、です。」
🎨「草薙さんね、よろしく」
🤖「は、はい…!」
案内された席へと座る。暁山が1人で寧々とオレが2人で座る形となった。
🎨「注文はー?」
🎀「そりゃ、一択のいちごパンケーキ!!」
🎨「2人は?」
🤖「あ、私は…カフェオレで、」
🌟「オレはコーヒーを頼む」
🎀「えー、司先輩、コーヒー飲めるんだー(ニヤ」
🌟「なんだ、その顔は」
🎀「てか2人とも、もっと頼まないの?」
🤖「お昼、食べたばかりだし…」
🌟「まさか、こうなるとも思わんしな」
🎀「それもそっか〜、楽しみだなぁ」
🎨「じゃあ、以上だね」
さて、注文し終わり本題へと入っていくか。
🌟「なぁ、注文も終わったし本題に入らないか?」
🎀「……それもそうだね」
🌟「寧々、メモを頼めるか」
🤖「う、うん」
寧々はスマホを取り出し、メモのアプリを開く。たくさんの文字が並んでおり、寧々なりに考えてくれていることがすぐに分かった。
🎀「んー、あんまり堅苦しいのは嫌いだからさ、楽しく話そうよ」
🌟「内容が内容だから厳しくないか?」
🎀「それもそうだね♪」
何か能天気で掴みどころがない。接し方がいまいち分からん…。
🎀「で、どこまで知ってるか分からないけど、ボクと類は中2の頃からの仲でさ。ボクも孤独だったし、類もたまたま孤独だったから仲良くなったんだよね。」
🌟「孤独だったのか??」
🎀「まぁーね。2人ともSubってこともあってさ。凄く生きづらかったよ。今よりも。」
🌟「ダイナミクス…か」
🎀「そら生きづらいよ。Domには嫌でも逆らえないし。類もクラスのみんなに知られててさ。そこで何が行われてたか知らないけど、いつもボロボロだった。」
そんな昔からなのか。てっきり、高校生の時からかと。
🎀「それで屋上で出会って、最初ボクが類を信じれなかったから中々話さなかったんだよね。でも、あまりにも類が優しかったから気づいたら話してた。」
🌟「そ、それは分かる。先輩には不思議な力があると思う。」
🎀「やっぱり?話してくうちにお互いの孤独を理解できるようになった。」
🌟「暁山はどうして孤独だったんだ?」
🎀「……。ボクこんな格好だからさ。誰からも受け入れてくれなくて。周りに合わせないとって考えていったら自分のこと分かんなくなって。苦しくて仕方なかった。 」
🌟「……っ、」
🎀「認められるのが全てだって考えてたら見失ってた。結局、気づいたら1人。ほんと、最悪だったよ。」
話してた声がだんだん低くなった。認められたい。その気持ちは誰だって抱くはずだ。個性を潰すようなことはあってはならない。
🎀「だけど、そんな時に言ってくれたんだ。」
🎨「はーい、注文したやつ」
🎀「えぇ、今いいところだったのに〜ッッ」
🎨「え、そうだったの?」
大きなパンケーキを持った絵名さんが机にグラスを置いていく。
🎨「ごめんね、」
🌟「あ、いや大丈夫だ」
🎀「ボクには謝ってくれないの〜?」
🎨「アンタは知らない」
🎀「え〜、ひどい〜」
まぁ、楽しそうじゃないか。個性を認めてくれる人と出会うことができて。
🎨「はいはい、もう行くから。」
🎀「わかったよ〜、また25時ね 」
🎨「はぁ、遅れないでよ」
🎀「おっけ〜」
わかってくれる人がいるとこんなにも心強いんだろうな。
🌟「……、」
🎀「あー、司先輩もパンケーキ欲しいの?そんなジロジロと見て(ニヤ」
🌟「っ、いらんわ!」
🎀「あれ、違う?」
🌟「…認めてくれる人ができたんだなと思ってな」
🎀「え、」
🌟「この世界広いんだ。必ずお前のことをわかってくれる奴はいる。絶対にな。」
そう、微笑みかければ暁山の目元が緩んだ。
🎀「〜ッッ、」
🌟「は!?わ、悪いこと言ったか!?」
🤖「え、司泣かせたの?」
🌟「す、すまんッッ!!」
🎀「いや、違う、違うんだよ…」
顔を覗いてみる。悪いことを言っただろうか。
🎀「なんで…、なんで司先輩の口からその言葉が……っ、」
🌟「オレの口からって他の人も言ってたのか?」
🎀「自分で自分のこと見失いかけた時に類からも同じこと言われたんだ、
“セカイは広いんだ。必ず瑞希のことをわかってくれる人が現れるよ。絶対にね。”
って悩んでる時に言われたんだ。」
🌟「え、」
🤖「司が言ったことと一緒だ…」
流石に全く同じで戸惑う。先輩も同じように思っていたんだろうな。きっと。
🎀「ボクその言葉に凄く救われてさ。まさか、また聞けるとは思わなかったな。」
🌟「ッッ、オレも神代先輩には救われた。特技に自信を持つことができた。」
🤖「……っ、私も勇気を出して人を信じることができた、。」
🎀「あははっ笑、ボクたち似たもの同士だね。みんな類に救われてる。」
孤独?一体どこに1人になる要素があるんだ?こんなにも良い人なのに周りの人は損してるな、。
🌟「……救われた、か(小声)」