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僕達は湯船に浸かりながら会話をしていた温泉のように広いお風呂の中、僕達は距離を取って両端に座っていた
優夜「楓くん!君はどこから来たの?」
暇そうに浴槽の壁を指で撫でながらそう聞いてきた
「僕ですか?僕は…東京です」
そう答えると不思議そうな顔をした
優夜「とう…なんだって?そんなところ聞いた事も見たこともないよ」
東京知らないだと!?どんだけ無知な人なんだ…でも、本当にここが異世界だと言うのなら辻褄があう。やっぱりここは…そんな事を考えてるうちに優夜さんはつまらなくなったのか湯船で泳ぎ出す
優夜「なんか面白いことやってー」
と無茶ぶりされた。面白い事って言われてもと言おうとしたが優夜さんのキラキラした目を見たら拒否出来なくなった。
「行きますよー親指がー無くなった!」
僕は親指マジック(指をなくすやつ)をやった。すると優夜さんは物凄く驚いて「もう1回!もう1回!」と子供のようにせがんで来た
「もう無理ですよ?指無くなりましたもん」
と嘘を付き「ならしょうがないか」という雰囲気になったので僕はお風呂から出る事にした。
優夜「もーあがるの?じゃあ僕もあがる」
そう言っててちてちと足音を立てながら着いてきた。以外に可愛かった
あれ?これ僕より年下なのかも知れない…やっぱりあの鬼酒って人ショタコンだ…
優夜「足拭ける?大丈夫?」
と心配して来たが今は先程までよりかは痛くなかったから「大丈夫」とだけ返しておいた。優夜さんは心配そうな目でこちらを見ていた
「あ、そう言えば優夜さんって何歳なんですか?」
その質問をした時優夜さんの表情が固まった。まずい質問だったか?沈黙のあと優夜さんは口を開いた
優夜「じゃあ逆に何歳だとおもう?」
と逆質問された子供って少し年上に見られたい物だよね?違うかな…よく分かんないけど僕より少ししたか同じくらいだよね?
「僕より少し下か同じくらいだと思います」
と言うと大笑いされた。なぜ笑うのか僕には全く分からなかったよ…すると突然笑うのを辞めた
優夜「君がそう思うならそれでいいよ」
そう微笑まれた。もっと質問したかったが、それは口には出せなかった何故なら後ろに鬼酒さんが居たから
鬼酒「優夜?どこにいるのかと思ったら客人と一緒に風呂入ってたんだな。俺とはまだ入ったこと無いのにな。こいつとは入るんだへー…」
玄関の時と同じように鬼酒さんは顔は笑って居るが声は笑っていなかった。優夜さんが何と答えるのか楽しみにしている僕が居た
優夜「じゃあ鬼酒は僕が怪我して一人じゃお風呂入れない時、「じゃあ俺が一緒に入る」ってならない?なるよね!」
と笑いながら説明していた。
優夜「楓くんはここの誰とも仲良くできそうに無いしさ」
最後にボソッと呟いた「楓くんはここの誰とも仲良く出来そうに無いしさ」がとても気になったが聞くのは辞めておいた。鬼酒さんは少し考えた後「まあいいか」とだけ言って出ていった
優夜「そろそろご飯の時間だから早く出るよー!」
と、笑いがら僕を手招きして呼んだ。僕はずっと笑ってて疲れないのかが気になった
「分かりました」
と言って歩き出そうとした時急に痛いのが再発症した心配されるのはあれなので笑って見せたが笑えていなかったらしいすぐ気付かれた
優夜「ま、しょうが無いよね」
と近づいてきておんぶをしてくれた。「重くてすいません」と言おうとすると全然重くないかのように歩き出した。筋力すごぉぉ…と僕は思った
脱衣所を出たあと僕と優夜さんは別行動になった。
「と言うか、なんにも聞いてなかったせいでどこ行けばいいか分かんない…」
と半ば叫ぶ様に言ったすると目の前に執事らしき人が来た。
謎の執事「貴方は何方ですか?どうやって此処へ?」
冷たい眼差しでこちらを見ながら質問をして来た
「ぼ、僕は楓です。狐仙さんにここへ連れてこられました。」
そう怯えた口調で言うとハッとした用にしゃがんで僕と視線を合わした。
謎の執事「そうなんですね。館主様にはご挨拶されましたか?」
館主?そんな人見たことも聞いた事もなかった…僕は隠せる訳もなく正直に話した
「し、してません。すいません…」
そう謝ると驚いた様にこう返された
謎の執事「いえ、お客様は悪くありません。私も新人なので今から館主様にご挨拶しに行くのです。ですが館主様には既にお付の執事が居るようで…おっとすいません話が脱線してしまいました。」
熱く語っていた最中に脱線した事に気づいたらしく、顔を赤らめて謝っていた
謎の執事「まあ、お客様館主様にご挨拶しに行きましょう。」
歩き出す時に僕の足に気がついたのか挨拶の前に医務室らしき所に連れていってくれた
謎の執事「はい。これで応急処置は出来ました。館主様は回復魔法が使えると聞いているので、私から頼んでみます。」
そうやって笑った。階段をゆっくり登り僕は地下2階から3階まで行った
「はぁ、はぁ、なんでこんなに階数多いんですか…」
謎の執事「聞いてはいましたが、予想以上です。此処で働くには体力がとても必要だと…」
その話を聞いて1つの疑問が浮かんだ
「じゃあなんでここで働くと決めたんですか?」
疲れるならここで働かなくても良いじゃないと僕は思った
「いえ、ここの館主様が、強いし優しいと言う理由でここに決めました。さぁ着きましたよここが館主様のお部屋です。」
いつの間にか部屋の前に来ていた。どんな人なんだろ強くて優しい館主さんってワクワクしていたら、扉がゆっくりと空いた