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第30話 新たな目覚め
「もしかしたら――次の〈時空魔法〉の前触れかもしれない」
――すべての罪をなすりつけられ、少年が今この瞬間、消されようとしている。
そんな状況の中で、「今すぐあの少年の元へ行けたら」と思っていた理世だったが。
「ど、どういうこと」
「〈時空魔法〉……に限らずだけど、魔法は段階を踏んで目覚める。次に覚える〈時空魔法〉は、空間を超えて移動できる魔法……いわゆる「転移」だって記録がある」
「転移、って」
「離れた場所に、モノや人を移動させられる魔法だね」
「そ、そんな都合良すぎることあるの!?」
「状況的に考えれば確かに都合が良すぎるけど……すでに覚えている魔法を使い続けることで、次の魔法が使えるようになるって記録にはあったから、一応筋は通ってる」
「だとしたら――それに賭けるしかないよね!」
〈モノクル〉を左目に出現させたまま、理世は目を閉じた********************
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