テラーノベル
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「・・・・」
―いかん、いかん、なるべく見渡すな!―
ジンは嫌らしく男女が絡んでいる絵が描かれた襖は見ずに、天井の一点だけを見つめて桜を布団にそっと下ろした
「う~ん・・・」
「ゆっくりお休み」
ジンは彼女の額に落ちた髪をそっと払って小さくため息をついた
ブツブツ・・・「・・・ったく、こんな無防備でどうするんだよ、僕でよかったものの・・・他の誰かなら襲われても文句は言えないぞって・・・うわぁ!」
突然寝ていると思っていた桜がガバッと起き上った
パチパチパチパチッ
「第一回!ジンさんの好きな所を10個言い合う大会~~!いえ~い!」
パチパチパチ
「いえ~い!って・・・それ僕も言うの?」(←つられて拍手するジンさん)
酔っ払いの桜は今度は絡み酒になっている、ジンは仕方がなく暫く桜に付き合う事にした
楽しい宴と美味しいお酒のおかげでジンの心もどことなくほぐれていた
悲しい事や腹が立つことも多いけれど世の中捨てたものじゃない、桜やその親戚の人達のおかげで今夜はそう思えて少しぐらいバカバカしいことでも羽目を外して見てもいいではないか
「えっとね~♪ジンさんは凄いんです!賢くて頭脳明晰な上、判断が早くてぇ~、うふふ♪まずCEOなのに全然偉そうじゃない所でしょ?部下全員に敬語のところでしょ?言葉遣いが優しくて安心します」
「さっ・・・桜・・・もうそれ以上言わないで!照れるよっっ(照)」
ジンと酔っ払いの桜は見つめ合った、桜の顔にはジンを好きだと言う表情が浮かんでいる、こんなのいくら鈍感な自分でもわかる
ヒック・・・「それとぉ~、係長の増田さんが具合悪いのをひと目で見抜いた所でしょ?あと毎月数千万の取引を動かしている所でしょ?みんなジンさんになら融資してもいいと思っている所でしょ?南のオフィス街を…野生の狼みたいで・・・孤独で・・・でも孤高の人で・・・」
「桜・・・」
そんな所まで見てくれていたのかとジンは素直に感動した、そっと桜の小さな手を握った、桜の瞳にジンが映る、その顔が、表情がジンに訴える、間違いない桜は自分の事が好きだ
うふふ・・・「それとぉ~・・・大きなおてて(はぁと)好きです・・・」
ちゅっと酔っ払いの桜がジンの左手の甲にキスをした、ジンはもう限界だった!
美しい海と、旨い酒!桜の魅力に抗うのはもう無理だった、見つめられるだけで胸が熱くなる
桜の瞳は溶けた蜂蜜のような果てしない優しさをたたえて・・・こんなにも琥珀色に輝いている
ジンはギュッと桜の背中を自分の体に引き寄せた
コメント
3件
ジンさんの好きな所言っちゃった😁ジンさんもう耐えられないよねーꉂ🤭︎💕
きゃぁーっ💕イイね〜 桜ちゃんそう来たか😆 寝ないでよ〜😁
酔った桜ちゃん無防備で可愛い🩷