広間には、フェイを除く全員が集まっていた。
「フェイが襲撃されました」
きっかり1時間が経ったのだろう。もう聞き慣れてしまった機械音声が聞こえる。音声がなり終わってすぐ、ヒューが口を開く。
ヒュー「フランク 占いの結果はどうだった?」
フランク「あ、ああ、そこの…黒いハットの、なんていったかな」
クリス「…俺か?名前ならクリスだ」
フランク「クリスか、忘れてすまない。人狼ではないよ」
クリス「はっ、当たり前の結果だな」
ショーン「今日は…どうするんだ?」
スーザン「ヒュー、悪いがもう一度役職の説明聞いてもいいか?」
ヒュー「ああ、勿論。」
「まず、ここにいる、いや、いたの方が正しいな。人数の合計が俺を含めて19人。そして今が15人。役職は市民、占い師、霊能者、狩人、独裁者、逃亡者、聖職者、人狼、狂人、狼少年、…俺が知っているのはこれだけ、だな。他に役職がある可能性もあるし、市民が何人なのか、人狼が何匹なのかは分からない。占い師は1人だったみたいだが。こんな感じだ。」
これでいいかスーザン?とヒューが聞き、大丈夫、ありがとうとスーザンが返したところでマイクが口を開く。
マイク「ヒュー…ヒューさんはさ、なんでそんな詳しいんだ?このことに。」
ヒュー「これでもガイドだからな。行く場所の情報は調べてるんだ。」
マイク「……でも、役職やその能力の事まで知っていただろ、噂でまとめるには詳しすぎる。この事を最初から知っていたみたいだ。」
ヒュー「……」
確かにそうだ。今までどうして違和感を持たなかったのだろう。屋敷を発見したのも、人狼の存在を言い出したのも、役職の説明をしたのも全てヒューだった。
……全て「仕組まれていた?」