テラーノベル
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「おかあさ〜ん!! 見てよ!
すっごい絶景じゃない?
私ここに来れてよかった!」
ミーンミンミンミン・・・
今日はいつもに増して蝉の声が聞こえる
この声が聞こえるとやっぱり夏なのだと
嫌でも感じてしまうくらい頭に
染みついている。
あぁ。今年も来てしまったのか。
うぅん?
遮光カーテンの隙間から
日差しが少し溢れているのが見える。
どうやら今のは夢だったようだ。
大丈夫だ。この時期になると
よくこの夢を見る。
何故だかは私にもわからない。
家族みんなで旅行に出かける夢。
高校2年生になり、今年も変わらない夏を
過ごしている。
部屋には誰もいない。
私、1人だけ。
いつものように慣れた手つきで
ちょうど1人分のお湯を沸かす。
「カップラーメンはおいしいなぁ」
私の舌はこの味に慣れている。
いつもの味だ。 何も変わらない。
はぁ。 なんでなんだろうな。
1人になるといつもふと考えてしまう
事がある。
何故、私は産まれてきてしまったんだ?
別に今は決して悲しい気分ではない はずだ。
だが考えてしまうのだ。 あの時から。
中学3年のとき。 受験まで7か月。
みんな焦り始める頃だろう。
みんながペンを持って塾に行って英語の
長文問題を解いている中、
私がしていたことといえば
どうやって塾をサボるかについて
必死で頭をフル回転させながら
考えていたと
いうことである。
中学2年生まであんなに楽しかった塾を。
成長が楽しくてみんなで競い合っていた
自分を。
ただ必死で否定するような行動をとった。
中学3年になってから私は
変わってしまったと思う。
中学2年生の時には絶対するはずのない
行動をたくさんとった。
嘘をついて学校を休んでみたり、
塾に何も宿題をせずに行って
とても怒られたりした。
「2年生の頃はあんなに優等生だったのに。」
そんな声が至る所から聞こえる気がした。
夏期講習も冬季講習もほとんどサボった。
母にバレないように通塾用の
リュックを背負い、古びたギア付きの自転車を
漕いで塾の近くの公園に行き、錆びた時計を
眺めるのが いつの日か私の日課になってた。
そう言った日はいつもいつも心が
落ち着かなくてなんで塾に行きたくないのか
全くわからなかった。
行けばいいのに。
そしたらこんな思いしなくていいのに。
母にバレるかもしれない。そしたら怒られる。
怖い。 逃げたい。 行けば怒られない。
怖い。 悲しい。 泣きたい。 苦しい。
行きたくない理由が何故か分からない。
でも行きたくない。なんでなんだろうな。
そんなことを繰り返しているうちに
案の定、不審に思った塾の先生が
家に電話をして母に私が塾を
サボっている事がバレてしまった。
それはそれはこっ酷く怒られた。
当たり前だ。やった自分だってちゃんと
納得できる理由で怒られた。
「お金が無駄だからサボるくらいだったら
塾なんて辞めちまえ!!」
そんな言葉を言われた。
分かっていたけど。
分かってはいたけど・・・。
涙が溢れてしまった。 ただただ悲しかった。
兄には白い目で見られ、姉には泣いたって
お前が悪いんだよ。なんで泣いてんの?
そんな言葉を言われてしまった。
あまりにも苦しくてそんな場所には
痛くなかったから外に出ようとした。
マンションの階段を降りている時に
姉に言われた。
「逃げるの? お前が悪いんだろ。
弱虫! 逃げ虫!
お前のせいで私たちが母の様子を
伺わなくちゃいけないじゃない!」
でもそんなことはどうでも良かった。
いや、正確に言うととても悲しかったが、
泣くよりもここから逃げたかった。
本当になんで産まれてきてしまったのだろうと
心の底から本気で思った。
中学3年の12月の三者面談で
学校の先生に向かって母が
「この子 塾もサボってて手が
つけられないんですよ笑」
と言った時、先生があまりにも
硬い表情をしていたのを今でも覚えている。
「⚪︎⚪︎、塾は行った方がいいぞ?」
そんなことを優しく言ってくれた。
担任の先生が優しかったのが救いだと思う。
優しい先生。 三者面談。 怒れない状況。
私は試しで言ってみた。
「塾変えたい・・・」
仲のいい友達が行っている塾があると
前から言っていたのである。
一か八かで言った言葉だが、
何故か功を奏した。
三者面談の後、すぐにその塾に
行って入塾手続きを済ませてくれたのである。
嬉しかったし、そのおかげか
第一志望の学校に受かる事ができた。
だが、その苦しみは今でも消えない。
どうでしたでしょうか。
長くなってしまい申し訳ございません。
お疲れ様でした!
文章が拙く、あまり自信がないので
♡300くらい 行ったら次回作(第2話)を
書こうと思います。
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コメント
1件
ああ、これ…めっちゃ刺さったわ。 中学の頃の「理由が分からないけど行きたくない」って感覚、すごくリアルで、読んでて胸がぎゅーってなった。 母の前で「塾変えたい」って言えた勇気も、担任の先生の優しい一言も、ちゃんと救いになっててよかった。 「産まれてきてしまった」って言葉の重さ、ちゃんと受け止めたよ。 続き、絶対読みたいから、焦らず自分のペースで書いてほしいな🔥
#カンヒュBL
りた ~伝説のちくわ~
401,301
#文スト
高菜
11
るる
136