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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
✦ ─────── ✦
それから数日。
こさめは少しずつ。
本当に少しずつだけ。
いるまとの距離を変え始めていた。
急に離れることなんてできない。
そんな勇気もない。
だから。
ほんの少しだけ。
自分から近付くことをやめる。
それだけだった。
◌ ───── ◌
朝。
家を出る前。
こさめはスマホを開いた。
🩵『今日は先行くね〜』
数秒後。
すぐに返信が来る。
💜『また?』
🩵『またとは?』
💜『最近多い』
🩵『気のせいだよ〜』
💜『絶対違う』
思わず笑う。
こういう何気ないやり取りが。
まだ嬉しい。
🩵『じゃあ行ってきます〜』
💜『待て』
💜『逃げんな』
最後のメッセージを見て。
こさめはスマホを閉じた。
◌ ───── ◌
大学。
講義室。
💜「ほんとにいた」
🩵「おはよ〜」
💜「最近早いな」
🩵「早起き頑張ってるから」
💜「三日坊主だろ」
🩵「失礼だな〜」
いつも通り笑い合う。
変わっていない。
そう思いたかった。
◌ ───── ◌
昼休み。
💗「いるまー!」
彼女がやって来る。
💜「おう」
💗「今日も一緒に食べよ?」
💜「いいぞ」
当たり前みたいに並ぶ二人。
🩵「いってらっしゃい〜」
💗「またね!」
二人が去っていく。
その背中を見送る。
❤️「見送りすぎ」
🩵「見てないよ〜」
🩷「見てた」
🩵「即答だ」
❤️「分かりやすいからな」
こさめは苦笑した。
否定する気にもなれない。
◌ ───── ◌
昼食。
ファミレス。
❤️「最近どうだ」
🩵「何が〜?」
❤️「離れるの」
その言葉に。
こさめの手が止まる。
🩷「頑張ってるよね」
🩵「別に頑張ってないよ〜」
❤️「嘘つけ」
🩵「うっ」
図星だった。
少しだけ笑いが起きる。
でも。
すぐに静かになる。
🩵「難しいね」
小さく呟く。
🩵「離れたいのに」
🩵「話しかけられたら嬉しいし」
🩵「優しくされたら喜んじゃうし」
🩵「全然だめ」
奈津も蘭も何も言わない。
言えることがなかった。
◌ ───── ◌
午後。
講義中。
スマホが震えた。
画面を見る。
💜『消しゴムある?』
🩵『あるよ〜』
💜『貸して』
🩵『自分で買いなさい』
💜『忘れた』
🩵『また?』
💜『また』
思わず笑う。
本当に変わらない。
何も変わらない。
変わろうとしているのは。
自分だけだった。
◌ ───── ◌
放課後。
講義が終わる。
荷物をまとめていると。
💗「いるまー!」
教室の入口から彼女が手を振った。
💜「おう」
いつもの光景。
いつもの放課後。
💗「帰ろ!」
💜「ちょい待て」
そう言って。
いるまはこさめを見る。
💜「じゃあな」
🩵「うん」
💜「また明日」
🩵「またね〜」
それだけだった。
本当に。
それだけ。
なのに。
胸が少し痛かった。
💗「行こ!」
💜「おう」
並んで歩いていく二人。
こさめは静かに見送った。
◌ ───── ◌
❤️「帰るか」
🩵「うん」
🩷「今日は頑張ったね」
🩵「何もしてないよ〜」
🩷「ちゃんと見送れた」
🩵「それ褒めること?」
❤️「今のお前なら褒めることだろ」
こさめは苦笑した。
確かに。
少し前なら。
あの背中を見ているだけで泣きそうになっていたかもしれない。
でも今は。
少しだけ慣れた。
少しだけ。
◌ ───── ◌
帰り道。
一人になった時。
ふと思う。
🩵(離れなきゃ)
そう思っている。
今も。
変わらず。
だけど。
🩵(明日も)
🩵(また話せたらいいな)
そんなことを願ってしまう。
✦
好きだから。
離れたい。
好きだから。
離れられない。
その矛盾を抱えたまま。
こさめの片想いは。
まだ終わりそうになかった。
✦
コメント
1件
うわあ…第16話、すごく切なかったです😢 こさめが少しずつ距離を置こうとしてるのに、いるまから連絡来ると嬉しくて返しちゃうところとか、最後に「また話せたらいいな」って思っちゃうところ、すごくわかる…。 好きだから離れたくて、でも好きだから離れられない、その矛盾が心に刺さりました。 奈津と蘭が何も言えずに見守ってるのも、静かで優しくて好きです。 次の話も読みたいけど、こさめの気持ちがどう動くのか怖くもある…複雑です💔