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それから――
三人は、変わらず一緒に過ごしていた。
笑って、ふざけて、
今までと同じように。
けれど――
💛(このままだと二人に失礼だよね…)
💛(せっかく告白してくれてるのに…)
放課後。
着替えを終え、部活へ向かう途中――
ふと、視線の先に違和感を覚える。
💛「……え」
廊下の奥。
人影が、ふらふらと揺れている。
💛「え、あいつ……」
見覚えのある顔。
あのときの顧問――
よく見ると、
手には、光るもの。
💛(……刃物?)
背筋が、ぞくりと冷える。
💛「まずい……」
💛「先生に知らせないと……」
だが、周りに人はいない。
携帯もロッカーの中。
目を離せば、何をするかわからない。
💛(……落ち着け)
💛(焦るな、考えろ)
深く息を吸う。
そのとき――
ぴたりと、
目が合った。
ゆっくりと、
こちらへ歩いてくる。
足取りは不安定で、
今にも崩れそうなのに、
目だけは異様に鋭い。
○○「……お前のせいで」
低く、濁った声。
○○「動画が広まって……」
○○「全部、壊れた」
○○「家族にも……見捨てられた」
💛(……やばいな)
ただ怒っているだけじゃない。
明らかに、精神が追い詰められている。
💛(刺激したら危ない)
💛(落ち着かせないと……)
一歩も動けないまま、
距離だけが、じわじわと縮まっていく。
──────────────
一方――
渡辺と深澤の教室ではーー
○○「やばい!!やばいって!!」
息を切らしながら飛び込んでくる生徒。
○○「あのさ、前に問題になった顧問いたじゃん!?」
○○「あいつが、今――」
○○「刃物持って、生徒と揉めてる!」
💙「……は?」
💜「……その生徒って」
○○「ほら、翔太たちと同じ部活の後輩!」
○○「背の高い子!」
💙「……っ」
💜「ひかる……」
一瞬で空気が変わる。
💜「悪い、みんな」
💜「すぐ先生呼んでくれ」
💙「深澤、行くぞ」
言葉を交わすより早く、
二人は教室を飛び出した。
走る。
ただひたすらに。
胸の鼓動が、
嫌な予感を強くする。
つづく。