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💜 side (前話と同時刻です)
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ああ、うるさい。
あの騒がしい声が嫌いだ。
前まで大好きだったあの声が。
なんて考えてしまっている俺はもっと嫌い。
大嫌い。
そう思うようになったのは、本当に最近だった。
「深澤ってどこがリアコ枠なの?」
「なにがかっこいいの?」
「痛い」、「嫌い」、「深澤以外は好き」
そんな声がSNSで目に入ってくるようになった。
そりゃあ芸能人には批判が付き物なんてことはわかってる。
わかってるけど、傷付く。
俺だって普通の人間なんだから。
初めの方は『俺以外のメンバーは応援してくれるなら』なんて思ってた。
でも、スタッフからも陰口が聞こえてくるようになったり、エゴサすることが増えてからはそんな気持ちはすり減っていった。
なんで俺だけが言われなきゃいけないのか。
もちろんみんなには良い所しかないんだけど、これだけ言われたらみんなも同じ気持ちを味わって欲しい、なんて……。
自分が嫌になる。
メンバーのことは、誰よりも大好きなのに。
俺なんか、っ……。
……もう、嫌いなら放っておいて欲しい。
限界だった。
…なんて考えていると急に照が隣に座ってきた。
💜「…照?」
💜「どうしたの?」
💛「どうしたのって?」
💜「いや…みんなのとこ行きなよ」
💛「辰哉の隣がいい」
照とはもう付き合って約1年半。
照だけが俺の生き甲斐だった。
毎日愛情表現をしてくれるし、一緒にいるだけで落ち着く。
照といる時だけは愛されている感じがした。
💛「辰哉は何見てたの?」
照はそう言って俺のスマホを覗き込もうとしてきた。
やばい。
今はいつものようにエゴサしている時だった。
エゴサしてるのはバレたくない。
こんなので悩んでることも……。
そう思って、後先考えずスマホを隠した。
💜「あっ…、」
流石に怪しすぎたかも。
お願い、何も言わないで。
💜「…別に面白いもんじゃないから」
💛「…そっか」
良かった…何もバレてない…よね。
💛「辰哉」
💜「…ん?」
💛「何か悩み事でもあるの?」
💛「最近元気ないよね…心配だよ」
あー、もう。
照には何でもお見通しだ。
今バレていなくたって、前から感じ取られていたんだ。
恥ずかしい。
嫌われてないかな。
💜「そうかな?」
💜「いつも通りだと思う」
💜「別に何も無いよ」
怪しまれないように笑ってそう言った。
大丈夫だよね、ちゃんと笑えてたよね。
……笑い方すら忘れてしまったのか。
💛「何かあるなら言って」
💛「いつでもいいから」
💛「辰哉が1人で苦しむのは嫌だよ」
💜「うん、わかった」
💜「何かあったら言うね」
💛「……」
💛「好きだよ、辰哉」
💜「俺も…だいすき」
俺達は抱き合った。
やっぱり照の言葉や声は安心する。
彼の優しさが凄く暖かい。
照のためだけに生きたいと思える。
好きだな、と改めて実感した。
落ち着いたら、一粒の涙が俺の頬を伝った。
どうか、照には何もバレませんように。
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