コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
気が付くと私はベッドで寝ていた。あの後どうなったんだろう?まだ少し傷が痛む。だけどクエストの期限の事もあって起き上がって周りを見る。どうやらどこかの村の部屋見たいだ。部分も取り上げられてない。誰かいないかと部屋を出ると1人の女性から「まだ安静にしてないと危ないですよ!?重症だったんですから!!」と言われた
「えっと、ここは?」
確かスローターウルフ討伐をして気絶したのが最後だったのは覚えてるけど、。
「ここはライゼントという村でキラーウルフ討伐を出していた村です。討伐ありがとうございました。私はここの医者でトゥエーレと言います。代表してお礼申し上げます。」
「こちらこそありがとうございます。あ、私はどうしてここに?」
それが一番気になっていた。誰が私をここまで届けてくれていたんだろう。そんな人がいたならお礼を言わないと。ノイマンには言いたくないけど!
するとトゥエーレさんは嬉嬉として言った
「重症だった貴方を運んだのはノイマン様です!」
うげ。いやまぁ状況的に分かってはいたけどさ
「それだけでは無くノイマン様は村の周囲にいたと思われるキマイラを1人で難なく討伐して帰って行きました。カッコよかったですよとても!しかも、ここに付くなり私に「コイツを何としても直せ!殺すのは絶対に許さん!俺はキマイラを一掃して帰るので私が居たことはギルドに報告しない様に。」と言うので何かノイマン様からは恋の様な何かを感じたので頑張っちゃいました!」
私はそれを聞いて鳥肌が立った、。ノイマンが私に好意を抱く?ナイナイナイ。絶対逆だってないね!うん!話を変えないと
「それで私は大体何日間寝てました?」
コレは大事だ。期限切れでクエスト失敗だったら違約金を支払わないと行けない訳だし。
するとトゥエーレさんはニッコリしながら言った
「2日ほどですね。傷が深いのでもう少し安静が必要ですけど。」
2日ぁぁぁ!!?
今すぐ出なきゃ違約金がぁぁぁ!
「あの、ゆっくり歩くので戻りますね?」というか戻らせて?
トゥエーレさんの顔は変わらず
「ダメです。」
「あの、知らないかもしれないけど早く帰らないと違約金とか出ちゃうから、。」
トゥエーレさんの顔はそれでも変わらない。というか圧を感じる、。
「じゃ、じゃあ回復魔法でその場を凌ぐというのは?後のことは私の町で何とかすれば、。」
するとトゥエーレさんは唸った様な顔つきになって悩ま始めた。
「無茶だけは今回ホントにしたらダメですからね?」
「はい。分かってます。」
「ホントに分かってんですか?途中で走ったりしないでくださいよ?」
うぅ見抜かれる、。何で分かるんだろこの人。そんなに私分かりやすいのかな?
「今回は討伐してくれたから見なかった。逃げられたって事にしますけど同じ事を繰り返さないでくださいよぉ?」
「は、ハーイ。ありがとうございました。」
「あ、それと」
まだ何かあるのぉ、。やめてよぉ〜。
「ノイマン様からお届けしてた物です。」
なんだろうと思い中身を確認するとキラーウルフの牙やシッポ、毛皮など、スローターウルフの物も入っている。
「大事にされてるんですね!」
イヤイヤそういうんじゃ無いから!断じて!全く!これっぽっちも!
「えっと、では改めてありがとうございました、。」
そう言って私はテラ・オルサに戻る事にした。歩いてるかって?途中で走ったに決まってるじゃない。間に合わなくなるんだから!
日が落ちそうになって今は夕方。ギルドにようやくついた。傷が痛むが今は報告が先、。
中に入ると中にいる冒険者たちが私の傷を見るなり
「お前キズヤベぇじゃねぇか!回復魔法使えねぇのかよ!?」
「まぁね。一応治して貰ったけど。そんな事より報告済ませて起きたい、。」
違約金を払うのは嫌だ、。受付の所に行こうとすると荷物持ちの女性に止められた。懐かしいな。荷物持ちは。
「回復魔法をかけて貰ってから受付に行った方がいいと思うんだけど。どう?」
「それって報酬とかは?」
「ん〜、。スクロールを1個買ってくれるって事でどう?」
「じゃあお願い!」
そう言って回復魔法をかけて貰った。痛みが引いてきて少し楽になった。
回復したし受付嬢に報告、。良かった。今回はクリスがいる!
「クエストクリアしたから依頼の報告しに来ました。」
するとクリスが何やら驚きつつも冷静になって
「おめでとうございます。キラー・ウルフ討伐ありがとうございました。変わった事は何かありませんでしたか?」
変わった事、。スローター・ウルフの事も言わないとだよね。でもこれは私じゃないんだよなぁ……ノイマンとかいう奴の事言って討伐は実は2人でしたんです!って言いたくないんだよなぁ…。
「えっと、スローター・ウルフも討伐しました。」
この一言で周りは「嘘だろ?!」とかざわつき始めた。
「ねぇノスト?ホントに1人で倒したの?実戦経験があまり無いあなたが倒せる相手では無いと思うんだけど。」
クリスの目が厳しくなる。当然といえば当然なのか。クリスの言う通りなのだから。スローター・ウルフはソロで討伐するとしたらBランクから上じゃないと確実にやられるらしいし。
「えっと、途中誰か分からないけどその人と協力してスローターウルフは討伐する形になりましたね。」
嘘は良くないけどノイマンの事を言いたくない。
「なるほど、手助けがあったと。であるなら分かりました。承諾します。では、今回の依頼報酬です。素材は換金しますか?」
「はいお願いします。」
ふぅー、。ヒヤヒヤした、。なにか飲んでゆっくりしよう。そうしよう!そう思ったのもつかの間。
「はい俺の勝ちー!!」
「イヤイヤ、協力者がいたなら話は別だろ?ノーカンだノーカン!」
「うるせぇ!賭けは賭けだ!オラ寄こせ寄こせ!!」
ジャラジャラとお金を仕方なく上げてる集団が何やら数人いるけどあれはもしやクエストを受けた時に言ってた人達なのかも?
私で賭けてるんなら少し欲しいな?そう思いながら依頼報酬と素材換金したお金を手にして酒場に行こうとすると、「私も付いてって良い?」
後ろからさっき回復魔法をかけてくれた荷物持ちの女性に話し掛けられた。