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【A組教室の3番視点】
職場体験が終わり、普通の授業になる。でもそろそろ期末テストがあるらしい。
「うし、授業はここまでにする。期末テストまで残すとこ一週間だが、お前らちゃんと勉強してるだろうな。当然知ってるだろうがテストは筆記だけでなく演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ。以上だ」
「「全く勉強してなーーーーい!!」」
期末テストまで一週間を切り、頭を抱える人達が半分。普通に授業受けてたら赤点なんてあるわけないのに…いや俺は人間で言う何百年も勉強してきたからセーフ…だよね?
筆記テストが難なく終わり、もう一つの実技試験が行われる。戦闘服に着替え、集合場所に向かえば担任以外の教師がずらりと並んでいた。
「それじゃあ演習試験を始めていく。この試験でももちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃ、みっともねえヘマするなよ」
「先生多いな…?」
「諸君なら事前に情報仕入れて、何するか薄々わかってるとは思うが…」
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試ーー!!」
「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
「「「校長先生!」」」
「変更って…」
「これからは対人戦闘・活動を見据えた、より実践に近い教えを重視するのさ!というわけで…諸君らにはこれから二人一組でここにいる教師一人と戦闘を行なってもらう!」
「「「!?」」」
「先…生方と…!?」
「尚、ペアか単独の組と対戦する教師は既に決定済み。動きの傾向や成績、親密度……諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ」
「常闇は単独でオールマイトだ」
「(ゲッ…これは勝つべき??)」
(戦って勝てば僕からいいものあげるよ)
「(勝ちに行く。というか勝つ)」
「試験の制限時間30分!君たちの目的は、このハンドカフスを教師にかけるorどちらか1人がステージから脱出するかさ!」
「先生捕らえるか逃げるか、戦闘訓練と似てんな」
「ほんとに逃げてもいーんですか!?」
「うん!」
「とはいえ戦闘訓練とは訳が違うからな!!相手はちょーーー格上」
「格…上…?イメージないんスけど…」
「っっ!!」
「ダミッ!ヘイガールウォッチャウユアマウスハァン!?」
「今回は極めて実践に近い状況での試験。僕らを敵そのものだと考えて下さい」
「会敵したと仮定し、そこで戦い勝てるならそれで良し。だが」
「実力差が大きすぎる場合、逃げて応援呼んだ方が賢明。轟、飯田、緑谷……お前らはよくわかってるハズだ」
「………」
「戦って勝つか、逃げて勝つか……」
「そう!君らの判断力が試される!けどこんなルール逃げの一択じゃね!?って思っちゃいますよね。そこで私達がサポート科にこんなの作ってもらいました!!超圧縮おーもーりー!!」
体重の約半分の重量を装着する教師陣。戦闘経験がないヒーローの卵にハンデをつけて勝負できるぞと煽られる。イラッときたからそんな重り外させるか
「戦闘を視野に入れさせる為か、ナメてんな」
「HAHAHA!どうかな!」
「よし、チームごとに用意したステージで一戦目から順番に演習試験を始める」
「(何を解放してやろうか…)」
(黒の堕天使を解放でいいと思うよ)
黒の堕天使、本来は闇で作った火炎耐性付きな黒の翼で空を自由に飛べる。使い勝手がいいが……
「(それではバレるのでは?)」
(大丈夫。僕が闇の翼と同じように動くから3番はいつも通りに飛べばいいよ)
「(お願いします)」
『常闇。演習試験READY GO』
「暇…」
「初めはそんなもんでしょ?翼をくださいでも歌っとく?(笑)」
「冷やかし?」
「いやいや違うじゃん、捉え方が重いって💦もっとポジティブに捉えてみよう?」
「…何がポジティブだ全く…」
「呆れるなんてひどい!」
「こんな状況、誰しも呆れるに決まってる…」
「案外激辛〜!」
(ポジティブに考えるためにとある質問をしよう!何もない空間はどんな空間だと思う?)
「(日本語を勉強しろ)」
(遠回しに馬鹿呼ばわり…その空間は、あったらの話。僕だって本当にあるとは流石に思ってないよ。もしも、何もない空間があるとしたらどんな空間だと思う?)
「(…真っ黒な空間だな。)」
(ちなみにその理由は?)
「(何もないんだろ?太陽も月も地面も。太陽がなければ真っ暗、生命も生まれることはない、何しろ地面もない。何にも見えない、感じない、考えない。そもそも誰もいない。だから真っ黒な空間。 何もない空間…そっちはどう思う?)」
(僕はねぇ…真っ白!真っ白な空間を僕好みに変える、自分の手で壊す。ぐちゃぐちゃに破壊するのも、別の色で塗り潰していくのも僕の自由だからね!)
「(そんな思想は怖い)」
(真っ黒な空間好きに言われたくない!)
「(何を言ってる?光には刺激があるが闇には刺激もなく、なにもないからこそ生きてようが死んでようが変わらない社会と同じだ。何も無い空間が真っ黒なら今と変わらない)」
(ロマンがない!何かを壊したり作り替えるからこそ自由になれる!これこそ新時代!)
「革命家思想だな」
「そっちこそ(社会に絶望し過ぎて)何もやる気がない奴みたいじゃん…」
2人に轟音と共に建物が崩壊していく。
「ヴィランが来るようだな」
砂塵が舞う中、オールマイトが現れる。
「街への被害などクソくらえだ。試験だなんだと考えてると痛い目見るぞ。私は敵だヒーローよ。真心込めてかかってこい」
オールマイトから威圧感が放たれる。
「ダークシャドウ(ツクヨミ先輩)黒の堕天使!」
「アイヨ(了解)!」
ツクヨミ先輩が俺の羽と同じ形になった。一応向こうにはハンデ付けてもらってるから、俺自身も自分で羽を作って直接操れないから精度は落ちてる。それに、黒の堕天使以外は能力を使わない。向こうは気づかないだろうが、充分すぎるハンデだ
「(ツクヨミ先輩、縛りをしてもやるからには?全力ですよね?)」
「(分かってんじゃん!)」
「飛んだ?!」
黒の堕天使と同じ感じでツクヨミ先輩と空を飛んだら案の定、相手は予測してなかったようで驚いていた。足で空気を貯めて打てば威嚇射撃になるだろうか…空からの射撃って怖いらしいから
「あ、避けられた。」
「図体でかいクセにすばしっこい!」
「まぁまぁ、落ち着いて。」
「でも1発でも当たれば…あの粉々になった地面と同じくらいボロボロになるのかなぁ」
「真っ白空間出てる」
「残念! 僕はSではない!」
「何故サイズの話に?」
「僕が言ってんのはサイズじゃないよ」
「何雑談をしてるのかな!SMASH!!」
「隙がうまれてるぞ、掌底!」
技を出された時に上空に俺が飛んでるからって下ががら空きだったからツクヨミ先輩がサッとオールマイトの死角に降ろして俺が鷹の足で顎に向かって掌底をした。掌底という技…顎は人間の急所であるから掌底によって、脳にダイレクトに衝撃があり、脳血管などを破壊するおそれがある。転倒後の後頭部強打で二次被害がおきるかもしれない技を絶妙なバランスの手加減で気絶させた
『常闇、条件達成』
「ナイス(ツクヨミ先輩、ありがとう)」
「ナイス👍(こちらこそ!)」