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「紫音がお前のこと鬱陶しいって」
昇太は、私に言う。
「は?あいつがそんなこというわけないじない!」
しーちゃんがそんな事言わない。
「でも、あいつの気持ちわかってるの?」
は?なんだよそれ?ていうか…
「お前らがそれを言うなよ、お前らがいじめるからそうなるんだろ」
私が反論すると、真里亜が
「だから、わかるのかって」
確かにわからないかも…
「わか…らない」
「わかってないじゃん」
こいつ、隙を見て…
「…」
何も言い返せない。
「そんなんで邪魔しないで」
誰が家族いじめられてんのに無視できるか!
「何があってもいじめはだめでしょ!」
「ふーん、そうなの?きいてみれは?本人に」
「絶対言わない!」
…って思っていたのに、まさか、本当に思っているのか…
いや、違うんだ、絶対に…
バレてないと思ってるんでしょ、あいつ。
「ちゃんと言ってくれよ…」
ちゃんと話聞いてあげれなかったな。
でも、聞きに行けない…あんなこと言ったのに。
「ごめんね」
いないのに、いないのに…
お姉ちゃん失格だ…
馬鹿な姉でごめん
助けてあげたい
先生に伝えたい
もう終わらせたい
あの時みたいになるのかな
「早苗、いま元気にしてるかな」
私は、小さくつぶやいた…
紫音、お前は誰よりも優しいから…
「早苗、いま元気にしてるかな…」
私は昔の友達を名を呼ぶ。
「私、まだ頑張っているよ」
一つの写真を見て、私はあの頃を思い出す。
ー半年前
「おいっ!早苗また宿題忘れたのか?」
早苗 はだまっていた。
「おいおい、これで何回目だよw」
クラスから笑いが聞こえる。
「…だって、あなたが」
「あ?俺が取ったってか?」
「昇太がそんな事するわけないだろ」
「頭沸いてんじゃねえの?」
クラスから罵声が飛ぶ。
(もう嫌だ…)
早苗は、その場で泣き出しそうだった。
「あったよ」
「あれ?それは私のノート?」
「…ごみ箱に捨ててあったの」
私は昇太がゴミ箱に入れているのを見ていた。
「ありがとう」
早苗は今でも泣き出しそうな顔してお礼を言った。
「別に大したことしてないよ…」
私はそう答える。
「また、忘れたって言わなきゃならなかったから助かった」
「なら、良かった」
「またあいつ、邪魔しにきたな…」
「ひとりじゃなんもできないくせに」
勝手に言っとけ、あんたらに負けるほど
弱くはない。
「授業はじめるぞ」
難なく授業が始まった。
「助けてくれてありがとう」
「いいの、私だって助けてもらうもの。
お互い様」
この頃は、そう考えていたっけ。
「運動なんて全くできないもんね」
「また助けてあげる」
早苗は、普段見せない顔を見せていた。
…ただし、この行為があとの早苗を苦しめる鍵となってしまった。
「一緒に帰ろ?」
私は早苗に声を掛ける。
「うん、かえろ!」
「お姉ちゃんも一緒にね」
「はいはい」
この頃はとっても楽しかった。
公園で遊んだり、近くの海に行ったり、色々遊んだな…
裏では早苗がいじめられていることにきずかず…
「ごめん、今日は無理かな…」
「どうしたの?」
「宿題忘れてて、やらなきゃいけないの 」
「ノート隠されてないの?」
「ううん、普通に忘れただけだから」
何処かいつもと違う気がする。
「ほんとに大丈夫?」
「大丈夫だって」
昇太と真里亜になにかされたのかな。
「じゃあね」
「ばいばい」
…待ってみようかな。
「お姉ちゃんどうする?」
「待ってみようか」
私たちは待つことにした。
しばらくして、
「早苗さん、ちゃんといますか?」
真里亜の声だ。
「最近調子乗ってるよね」
「乗ってないです。」
「嘘つくな!」
パチン、
「い、た、」
パチン
「うっ…、、」
「紫音と楯突くでしょ」
えっ…私のせい?
庇ってあげてるのか逆効果?
「紫音ちゃんは関係ない!」
早苗が叫ぶ。
「だから、抵抗するなって!」
パチン
パチン
「もうやめて…痛い…」
「やめるわけないじゃん」
どうしよう、助けてあげたいのに…
「紫音、行くよ」
「行くって?」
「止めたいんでしょ、あれを 」
やっぱり察しいいな。
「お姉ちゃんも でしよ」
「当たり前じゃん」
「「やめなさい!!」」
「あっ…紫音、ひとみ…」
「ちっ、いたのかよ…」
「紫音、先生に伝えて」
「わかった」
私は、職員室に行った。
「先生!早苗ちゃんが!」
「なんだって!」
教頭先生が真っ先に飛んできた。
「どこだい?」
「今使ってない教室です」
「今すぐ行く」
「なんだよ…お前には関係ないでしょ」
真里亜が力なくつぶやいく。
「邪魔するんじゃねぇよ」
翔太が殴りかかる。
「うわっ!」
「大丈夫か?!」
…間に合った。
「先生…」
「どういうことか説明しろ!」
教頭先生が怒鳴る。
あれから色々あった。
早苗は、転校することになった。
「ごめんね、わたし、もう怖くて…」
「大丈夫だよ、向こうでも頑張って!」
ほんとは、とてもさみしい。
あんなことされたんだ。怖いよね。
「じゃあね」
「バイバイ」
あれから、早苗と連絡してないな…
あなたが経験したことの辛さ、今ならわかるかもしれない。
助けてって会いたいよ。
なんであんなこと言ったんだろ…
明日謝ろうかな…