テラーノベル
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千ト「…ねえ、右手くん左手くん。」
右手「なんでしょう?」
千ト「僕助かる?右手くんと左手くんは僕が焼けても一緒にいてくれる?」
左手「あぁ、絶対な」
千トは少し驚いたような顔をした。あの目のまま。
千ト「じゃあ…僕が焼けたあとに鳥籠から逃げても…助けてくれる?」
右手「もちろんです。」
左手「相変わらず重いな~」
千ト「…ふふ。ありがとう。ここに未練はある。だけど、行かなくちゃならない。あの場所に。着いてこないでね」
千トはバッと走り出した。右に曲がり、長い長い通路を迷うことなく真っ直ぐ走った。
この時、手に持っているイコの目が開いていた。それを知っているのはたった1人だけだった。
仁「おい、待て!」
右手「千ト!待ちなさい!」
左手「千ト待てよ!」
そんな言葉は無視され、走り去っていった。
誠一「皇なんかおかしくなかったか?大丈夫なんやろか…?」
杖道「明らかに様子がおかしかった…。仁、今すぐ皇を止めに」
仁「…あぁ、わかってる」
まどか「…」
健三「まどかさん大丈夫ですか?」
まどか「…ッ!なんで気付かなかったんだ!皇のとこに急いで!はやく!説明は後でする」
健三「ええ!急ぎましょう!」
誠一「(ここまで恵美が焦ってるのは久しぶりや…。相当不味い状況なんやろか…?)」
右手「千トは普段運動をしていないので、今ならすぐ追い付けます。」
全員が千トのところに走り始めた。
千トside
千ト「…ここだよね。…ウッ」
もう体力に限界が近い。足が動かない。
千ト「あぁ…ここで終わりかな…?時間は…あと3分か。」
ここは人がいなくなって静かになったから、みんなが走ってきている音がする。音的にあと3分はかかるだろう。ここはとっても長い道だからね。迷ってここにたどり着くことはできないと思う。僕もここに着くのに時間がかかって右往左往してたから、司波さんの千里眼で僕の足跡を追ったとしてもきっと2分はかかる。
千ト「頭がいたいなあ…。あはは…。あと1分…」
僕を追いかけてこない方がよかったのに。
ここでこれがどうなるか、僕もどうなるかわからない。無事だったとしても、多分僕は落鳥になる。どっちに転んでもきっと、右手くんと左手くんは僕に失望する。
二人は僕を絶対に助けてくれるだなんて言ってたけど、二人は僕のことを便利な道具だとしか思っていない。みんなもきっとそう思ってる。僕はただ利用される道具なんだ。ならいっそのこと…
千ト「あ…あと10秒か…
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コメント
4件
続き楽しみにしてます!!!

10秒で何が起きるのか気になります! まどかさんなんでそんなに焦ってるんだろ、、続き楽しみにしてます!
あと10秒で何がおきるの!? まどかさんも焦ってるの気になる…🤔 続き楽しみです♪