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コメント
13件
ひゃーーーどうなるんだっ!! 続き楽しみです😍
なんか感情ごっちゃごちゃになっちゃった。でも好き。💚💙🖤
💙side
俺は夢を見ているのかな。
阿部ちゃんに求められている。
もう俺はめめのものなのに、阿部ちゃんに求められている。すごく……嬉しい…でも。
キスされて最初に頭に浮かんだのは、めめのことだった。
きっとめめは怒るだろう。悲しむだろう。それを思うと、胸が痛かった。めめは、今夜、遊びに行ってるわけじゃない。名残惜しそうに、今朝も何度も俺を抱き寄せ、キスをした。仕事なんて行きたくない、なんて珍しく甘えていた。
それをまず、思い出した。
💙「……んっ、はぁ…」
優しく後頭部に手を回され、口を割るように舌が入って来たが、俺がそれに応えないのを感じると、阿部ちゃんはゆっくりと唇を離した。嬉しくて悲しくて、また涙が溢れた。
💚「………ごめん。嫌だよね」
💙「…………」
答えられずに、阿部ちゃんを見る。でも、阿部ちゃんに俺の心の声は聞こえようがなかった。
💚「忘れて。本当にごめん」
背中を向けた時、それでも後ろから抱きついてしまった。その瞬間だけは、もう何も考えられなかった。目の前で大好きな人の背中が遠ざかる。ただそれだけが悲しかった。
広い背中に顔を押し付けて、涙で阿部ちゃんの服が濡れるのも構わず、俺は言った。
💙「抱いて」
💚side
翔太がただ泣くのを、どうしようもなく持て余して、挙句、自分の一方的な感情に任せて唇を奪ったことを反省していたところへ、翔太から抱いてくれと言われた。
こんなふうに始まるのは不本意だと思ったが、目の前で震えて泣く愛しい人を放っておくことはできない。
翔太がなぜこれほどまでに涙を流しているのかはわからないが、誰かの温もりを必要としていることは痛いほどに伝わった。
最近の翔太は、元気に見えることもあるし、どことなくぼうっとして、元気がないように見えることもある。目黒あたりが相談に乗っているのだろうと信じて、俺は口を挟まなかった。
今夜は、そのへんの事情が少しは聞けるといいなと思っていたけれど、今のところは全く要領を得ない。それでも翔太が俺を欲してくれるのなら、力になりたいと思った。
何より、翔太を抱けるチャンスが突然回って来た今、尻込みをすることはできなかった。
💚「シャワー浴びる?」
翔太は黙って頷いた。
バスルームへ連れて行き、服を脱がせる。自分も脱ぎながら、まず、裸の翔太を抱きしめた。翔太は恥ずかしそうに俯いたまま、されるがままになっていた。
同意なのか不安になり、翔太の前髪を掻き上げると、潤んだ翔太の目と俺の目が合い、翔太の方から唇を重ねて来た。俺もそれで本格的に火がついて、翔太の口を貪るように愛した。今度は翔太も激しく応じてきた。
💙「んっ……ん…あっ…」
真っ白な首筋を舐める。ほんの少し口付けただけで、赤い跡が残るほどにきめ細やかな白い肌。耳が恥ずかしさで赤くなっているのが可愛らしい。雨のように降る、熱いシャワーを全身に受けながら、翔太の身体を隅々まで愛した。2人、喘ぐような吐息が漏れる。敏感な胸の先端を舐め、引き締まった腹筋に舌を這わせ、勃ち上がった敏感な部分にたどり着くと、優しく手で支えながら愛撫する。
翔太は初め、控えめに声を上げていたが、やがて我慢できないように可愛い声で鳴いた。俺の口の中に白濁を吐き出すと、ソープでぬるぬるにした秘所へと翔太自ら俺のものを導く。そのまま浴槽の縁に、両手をついて、俺を誘った。挿入すると、苦しげな息を漏らしながら嬉しい、と言った。後はもう、お互いに快感に従順になって、2人同時にイッた。
ベッドでも行為は続く。
翔太は俺のものを躊躇なく咥えると、丁寧に舐め、俺が腰を浮かせて感じているのを見て、嬉しがるように愛撫した。
💚「翔太……出るっ……」
あまりの気持ちよさに我慢できずに口内に出すと、嫌がる素振りもなく飲み込んだ。そして、そのままキスをせがんだ。
💚「随分慣れてるね」
嬉しくて思わず感想を言っただけなのに、翔太は美しい顔を苦しそうに歪めた。
💙「もう一度挿れて?俺をむちゃくちゃにして?」
翔太はうつ伏せになって、腰を上げた。翔太の白い双丘を掴んで、翔太の望み通りに乱暴に突くと、強烈によがっている。
💙「あっ!あっ!きもちいいっ!阿部ちゃ……!もっと!もっと激しくして」
💚「翔太、翔太、翔太っっ」
翔太の腕を掴み、皮膚がぶつかり合う乾いた音を聞きながら、興奮して、抜く間もなく翔太の中に放った。
翔太はとっくにイッていて、俺が全てを出し終えると、ぐったりと枕に顔を埋めたまま動かない。汗ばんだ髪を愛おしく、梳くように撫でても身じろぎもしなかった。
肩が震えて、泣いているのがわかる。
何の涙かは聞くことができずに、ひたすら、背中や肩や後ろの髪にキスを落として、抱きしめた。そのまま2人で裸のまま抱き合い、朝までひとつのベッドで過ごした。