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#リゼロ
すず
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第36話『最後の一手』
蕞の戦場。
虹王・光金王の到着によって空気が変わっていた。
疲弊していた秦軍。
虹桃軍団。
飛信隊。
麃公軍。
全ての兵が再び勢いを取り戻す。
「押し返せぇぇぇ!!」
歓声が戦場を揺らした。
しかし。
李牧だけは冷静だった。
副官が焦った声で言う。
「李牧様!」
「このままでは戦線が崩れます!」
李牧は静かに頷いた。
「ええ。」
「ですから使いましょう。」
副官が固まる。
「まさか…。」
李牧は遠く北東を見つめた。
「最後の一手を。」
その瞬間。
遠方の丘で新たな狼煙が上がる。
黒い狼煙。
それを見た趙軍の将たちが歓声を上げた。
「来た!」
「到着したぞ!」
戦場北東。
巨大な軍勢が姿を現す。
五千。
一万。
二万――。
しかも精鋭。
副将が旗を掲げる。
その中央には大きな「趙」の文字。
しかし指揮官は李牧ではない。
馬上の男が剣を掲げる。
「趙国の誇りを見せよ!」
その声に兵たちが応える。
趙国の新たな大将軍•楽乗。
李牧が密かに呼び寄せていた援軍だった。
秦軍本陣。
のあが顔色を変える。
「そんな…。」
「まだ増援がいたの?」
もふも言葉を失う。
桓騎ですら眉を上げた。
「しつこい野郎だな。」
中央戦線。
龐煖は再び矛を構える。
そして李牧軍援軍の到着を見て小さく頷いた。
「終わりだ。」
だが。
その言葉に答えたのは麃公ではなかった。
「誰がや。」
なおきりだった。
槍を構えたまま前へ出る。
傷だらけ。
それでも目は死んでいない。
「まだ誰も諦めてへん。」
その後ろに虹桃軍団が並ぶ。
じゃぱぱ。
シヴァ。
たっつん。
どぬく。
えと。
そして他の将たち。
さらに。
信が剣を掲げる。
「そうだ!」
「俺たちはまだ負けてねぇ!!」
飛信隊が応える。
麃公軍も咆哮する。
桓騎軍も不気味に笑う。
そして。
虹王・光金王が馬を進める。
戦場の中央。
全軍が見守る中。
光金王はゆっくりと剣を抜いた。
キィィィン…。
黄金の剣が陽光を反射する。
「李牧。」
光金王が初めて名を呼ぶ。
「お前は確かに強い。」
李牧も静かに見返す。
「光栄です。」
「虹王。」
次の瞬間。
光金王は剣を天へ掲げた。
「ならば証明しよう。」
「誰がこの戦場を支配するのかを。」
その号令と共に。
虹王直属軍三万が前進を開始した。
李牧最後の援軍。
虹王直属軍。
飛信隊。
麃公軍。
桓騎軍。
虹桃軍団。
全てがぶつかる。
蕞攻防戦最大の総力決戦が、ついに幕を開けた…。
コメント
1件
いやー、熱かったですね……! 李牧が「最後の一手」と呟いた瞬間、背筋がぞわっとしました。伏線の回収の仕方が本当に巧い。そして光金王が初めて「李牧」と名前を呼ぶあの場面、空気が一変する感じがたまらなかったです。黄金の剣が反射する“キィィィン…”という描写で、画面越しに緊張が伝わってきました。全軍が集結しての総力決戦、ここからの畳み掛けが楽しみすぎます! 🔥