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【お人形】
うみDD
なんでも許せる方のみ
俺は猫の人形。
近くの人形工場で作られた。
「あー…寒いなぁ…」
外は雨で、俺の体は水を吸収していた
雨が当たって、吸収する度に体が冷たくなる。
「誰か…俺を…」
必死に助けを求める。
天気が雨になってから数時間は経過しただろう。しかし、誰も見向きすらしない。
あぁ、俺はこのまま凍え死ぬのか…
そう思った瞬間のことだった。
「「あれ、こんな所に…」」
俺はヒョイと持ち上げられた
相手は、20代ほどの男性で、身長は高めだった。
いつの間にか、俺は家の中にいて、暖かい空間の中にいた。
きっと、この人は俺にとっての神様なんだろう。
そう思いながら過ごしていた。
「「ほら、うみにゃ。風呂入るぞ」」
彼はDDと言うらしい。
俺は”うみにゃ”と名付けられた。
一緒に風呂に入ったり、寝たり。
そんな毎日だった…。
しかし、そんな幸せな毎日が続く訳でもなかった。
家に、突然不審者が入ってきた。
「「「おら!金目のもん出せ!!」」」
俺は何も出来ずに、ただただDDが震えているのを見ることしか出来なかった。
(嫌だ…)
俺は、DDが傷ついているのを見たくなかった。
そう思った時の事だった。
突然、体が光り始めた。
「おい、DDに手出すなよ。」
「早く居なくなんねぇと…」
【殺すぞ?】
不審者は、俺の殺気にビビったのか、どこかへ逃げていった。
そして、DDの元へ駆けつけた。
「DD!大丈夫?!」
「「…うみ、にゃ、?」」
「うん、うみにゃだけど…」
「「その体…どうしたんだ、?」」
体を見ると、俺はDDと似たような、ふたつの足、ふたつの手に、五本の指。
まるで、人間かのような見た目をしていた。
「「…なんで、人間みたいな…。」」
「あ…ぁ、」
また、捨てられるんじゃないか。
そう、俺は思ってしまった…
が、それは全然違かった。
「「お前、すげぇな!」」
「「じゃあこれで話せるじゃん!」」
俺が思った反応と全く違った。
一瞬でも、捨てられるとか思った俺がバカみたい。そういえば、人形の俺を拾ってくれたひとが、捨てるってことはあんま想像はつかないな。
「ありがとう。」
俺は小さくそう呟いた。
これからは 人形 としてじゃなくて…
これからは 人間 としてDDと居たい
人工的に作られた俺に
命が宿ったのは「DD」のおかげだったのだろう。
コメント
1件
…泣いた…
あずき_29
えいと@1ヶ月間妹書いてます
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