テラーノベル
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次の日。
俺は楽屋で机に伏せたまま寝ていた。
横向きで。
頭がぼーっとする。
まだ完全に起きていない。
その時――
誰かが近づいてきた。
足音。
そして。
ちゅっ……
唇に、何かが触れた。
💙(……は?)
一瞬で目が覚める。
ガバッと起き上がった。
目の前には――
向井。
💙「……今、何した?」
🧡「え?」
🧡「キス」
当たり前のように言う。
💙「いや」
💙「それが何か?みたいな言い方すんな」
🧡「だって」
🧡「契約したから♡」
💙「……は?」
向井はスマホを差し出した。
そこに書かれていたのは――
【向井康二が渡辺翔太にキスしても
渡辺翔太は嫌がってはならない。
素直に受け入れるべし。】
💙「……おまえ」
🧡「しょっぴーが名前書いたんやで?」
💙「こんなの聞いてねぇ」
🧡「ちゃんと契約書やもん」
にこにこしている。
そして。
🧡「俺がキスしたいときにするから」
🧡「よろしくなぁ」
そう言って
また――
ちゅっ。
💙「……おい」
それからというもの。
向井は何かあるたびに
キスをしてくるようになった。
嬉しいとき。
悲しいとき。
寂しいとき。
理由なんて関係ない。
思いついたらキス。
最初は本気で怒っていた。
でも――
いつの間にか。
俺は慣れてしまっていた。
そして、ある日。
番組のロケで
俺たちは二人一組になった。
過酷ロケ。
体力勝負。
なんとかやり遂げた、その瞬間――
🧡「やったー!!」
向井が抱きついてくる。
嫌な予感がした。
次の瞬間。
ちゅっ。
💙「……おい!」
カメラの前で
普通にキスされた。
💙「今のカット!」
💙「絶対カットしてくれ!」
スタッフに何度も頼んだ。
だが――
それは叶わなかった。
数日後。
その映像は
普通に地上波で流れた。
そして――
SNSが大騒ぎになった。
つづく。
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