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ある日ーー
💙「……契約破棄だ」
突然そう言うと、
向井は目を丸くした。
🧡「えええ?!!」
🧡「そんな!!」
💙「近づくなよ」
冷たく言い放つ。
向井は言葉を失い、
ただ呆然と立ち尽くしていた。
それから数日。
キスは、なくなった。
当たり前のようにされていたものが
急に消えると
妙に静かで。
……何かが足りない。
💙「……」
💙「あいつのせいで」
💙「俺の感覚がおかしくなってる…」
💙「まじで許さん」
そう思っていたのに。
ある日。
俺は見てしまった。
目黒と向井が話しているところを。
🧡「書いてや!!」
🧡「ほらほら!」
向井はスマホを差し出している。
どう見ても
契約書。
💙「……は?」
胸の奥が
一瞬でざわつく。
気づいた時には 体が動いていた。
二人の間に割って入る。
そして――
向井の手首を掴んだ。
🧡「え?」
💙「……来い」
そのまま強く引っ張る。
別室へ連れていく。
🧡「痛いって!」
🧡「しょっぴー!」
💙「お前さ」
💙「誰にでもああいうことすんの?」
💙「……さいてーだな」
🧡「え?」
🧡「なんの話――」
その言葉は
途中で止まった。
渡辺が、
唇を重ねたからだ。
突然のキス。
🧡「ちょ……」
🧡「んっ…どうしたん……」
💙「だまれ」
逃げ場を与えないキス。
向井の手首は 離さない。
呼吸が混ざる。
それは
長く濃く 続いた。
やがて――
向井の力が抜けた。
床に へたり込む。
🧡「……」
🧡「しょっぴーさ」
🧡「何か誤解してるで」
💙「……は?」
🧡「さっきの」
🧡「空き時間にアプリで」
🧡「絵しりとりしてただけや」
💙「……」
沈黙。
向井は にやっと笑った。
🧡「もしかして…」
🧡「嫉妬してくれたん?」
🧡「うれしいわー!」
💙「……」
💙「お前のせいで」
🧡「ん?」
💙「お前がいると」
💙「いつも調子狂わされる」
気づけば 顔が熱い。
目も 少し潤んでいた。
それを見た向井は――
ぎゅっと
渡辺を抱きしめた。
優しく。
包み込むように。
🧡「……しょっぴー」
🧡「これからも」
🧡「キス……してええ?」
少しの沈黙。
そして
渡辺は小さく笑った。
💙「……再契約だな」
つづく。
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