昔から バスケ 一筋で 生き抜いて きた .
だから ,恋路 なんてものとは 一切 関わる事は 無かった .
きっと この先も ,ずっとそう .
別に 恋が したい 訳では ないし .
だから 恋を 生涯 しないとしても 別に 構わない .
「 流川 ~ お疲れ ,今日も 絶好調 だった じゃん 」
そう 部活終わり 真っ先に 肩で 息を しながら 宮城は 声を 掛けて きた .
この 宮城 だけは 無愛想な 俺も 気遣ってくれる .
そんな 認識を 持っていた .
「 あざす 」と 一言 返事をし ,水を 呷る .
冷たい 水が 喉を 擦り抜けるのも 束の間 ,一瞬とし 暑さは 戻ってくる .
宮城はと 言うと ,自身の 隣で 「 あちぃな 」 と 呟いて いる .
すると ,ふと 宮城の 左耳に 目が 行った .
蛍光灯の 光が 反射して エメラルドの ピアスが 時折 煌めく .
それに 何故か 目が 離せなく なった .
短時間に 置いて どくどくと 鼓動が 速まって行く .
___ 何だ ,これ .
部活は もう 終わって バスケを やっている 訳でも ない .
別に 何の 変哲も 無かった 筈だ .
なのに ,何故 こんなにも .
思わず 何も無い 右手を 握る .
爪が 掌に 喰い込んで 痛い だなんて 感じない .
あれに 触れたい .
ふとした 瞬間に そう 思った .
指先が 疼き ,心臓も 益々 高鳴る .
その 思いは 掌を 握ったり 離したり しても 収まらない .
___ もしかして ,これが .
コメント
8件
続き見たいです!
最高です。続き早く待ってます。
初投稿からで申し訳ございませんが、垢を此方に返させて頂きます。 ご理解宜しくお願いします🤲