テラーノベル
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第1話 君の投稿を見つけた日
夜、11時過ぎ。
一条塁――20歳。
ベッドに寝転びながら、何気なくSNSを眺めていた。
特に目的はない。
友達の投稿を見たり、流れてくる動画を見たり。
いつものように画面をスクロールしていると、一枚の写真に目が止まった。
真っ白なお皿の上に乗った、可愛らしいケーキ。
その隣には映画のチケット。
そして、夕暮れの街を写した写真。
投稿者の名前は――
「マリ」
「……マリ?」
なんとなくプロフィールを開いてみる。
そこには、たくさんの写真が並んでいた。
美味しそうなスイーツ。
映画館で撮った写真。
カフェの窓から見える景色。
綺麗な夕焼け。
どれも特別なものではない。
だけど、不思議だった。
その写真を見ていると、まるで自分までその場所にいるような気がした。
「この子……写真撮るの上手いな」
気づけば、塁は過去の投稿まで遡っていた。
そして、ある映画の投稿で指が止まる。
『今日はずっと観たかった映画🎬
やっぱり映画館で観ると違うな〜』
「……これ、俺も好きな映画だ」
思わず声が出た。
少し迷ってから、ハートマークを押す。
♡――。
たったそれだけなのに、なぜか胸が少しだけ高鳴った。
その数分後。
日向陽葵――19歳。
SNSの通知を確認していた。
「……あ、いいね増えてる」
何気なく通知を見る。
見覚えのない名前があった。
るーくん
「誰だろ?」
気になってプロフィールを開く。
映画の投稿がいくつかある。
「映画好きなんだ……」
陽葵は小さく笑った。
すると――
スマホがもう一度震えた。
コメントが届いた。
『この映画、俺も好きです』
陽葵の目が少しだけ大きくなる。
「え、ほんと?」
嬉しくなって、すぐに返信を打った。
『ほんとですか?✨
私、この映画すごく好きなんです!』
送信。
画面を閉じようとした、その瞬間。
すぐに返信が届いた。
『俺も何回も観ました笑』
陽葵は思わず笑ってしまう。
まだ名前も知らない。
顔も知らない。
どこに住んでいるのかも知らない。
ミリス
956
300
脳てゃ
172
ただ、好きな映画が同じ。
それだけだった。
だけど――
この夜。
「マリ」と「るーくん」。
二人の物語は、SNSの小さなコメントから始まった。
コメント
1件
読んだよ〜〜!!😭💕✨ SNSの小さなコメントから始まる出会い、めっちゃエモすぎる!!「好きな映画が同じ」ってだけで繋がるの、分かるなあ〜〜、そこから知らない人との距離が縮まっていくワクワク感がたまらん! 塁くんが「マリ」さんの写真に惹かれて過去投稿まで遡っちゃう気持ち、すごい分かるし、そこから生まれるドキドキがリアルで可愛いすぎるよ😭✨ 陽葵ちゃんの「嬉しくなってすぐ返信」って反応も、めっちゃいい子すぎて尊い…!! この二人のこれから、絶対見届けたい〜〜〜!!次が待ちきれないよ💕