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入学式のために高校へ白河先生と一緒に行く。
門を入ると、他の人たちは母親らしき人と来ていた。
外に受付があったので、一緒に済ませる。
その後は、私と先生は違う教室へ先輩らしき人に連れて行かれた。
教室に入ると、これから一緒に過ごしていくクラスメイト達がいた。
私も受付で教えてもらった出席番号の席を探して座った。
少しすると、担任の先生となる人が来た。
30〜40歳くらいの女性の先生。
名前は、七浦美智留と言うらしい。
見た目は優しそうだが、シャカシャカしていて元気がありそう。
私と白河先生とは真逆の性格のようだった。
その先生にみんな連れられて体育館へ行く。
行くと、すぐに入場させられた。
私は後ろの方の椅子に座ったので、白河先生を探しまくった。
しかし、私の目では見つけることが出来なかった。
入学式は、校長先生の話や先生達の紹介などが行われた。
終わったら、教室に戻されて、配布物や連絡などをされた後に解散だった。
廊下に親たちは迎えに来ていた。
私はそそくさと白河先生を探し、比較的すぐに見つかった。
「頑張ったね。とりあえず出ようか」と優しい声で語りかけてきた。
「頑張る程でもなかったけどね」
「いやいや…行けただけでも凄いことだよ。」
私が先生を見つめると、優しい笑顔で何も言わずに頷いてくれた。
校舎を後にし、車に乗った。
家にとりあえず帰り、私は制服から、先生はスーツから私服にお互い着替えた。
「明日はとりあえず日曜日だから、凛さんの入学祝いを兼ねて 今からどこか行こうか!」と先生が言ってきた。
私はにこにこ笑顔で喜んで「どこ?」と答えた。
先生は相変わらずの優しい笑顔で「どこかは内緒だけど、ちゃんと昨日の夜中に考えてたんだよね。」と。
『先生はやっぱり流石!』と思った。
家を出て車に乗り、最初に連れて行ってくれた場所は、家から1時間程かかる海辺だった。
着くと、「はい。僕の手作りおにぎり。一緒にたべよ!」と言い、私の左手におにぎりを2つ渡してくれた。
「わぁ!ありがとう!」と言い、食べようとラップを外し、 一口かじる。
程よい塩加減と、具材のおかかがとても相まってとても美味しかった。
「予定も考えて、おにぎりも作って…。先生寝る時間なかったんじゃない?」と言う。
「僕は大丈夫。だって凛さんを幸せで満たしてあげることこそが僕の役目だと思うから。」
私は思わずその言葉に泣いてしまった。
私が生きてきて、こんなに私の事を愛してくれる人に出会ったのは…白河先生が初めてだったから。
「大丈夫。大丈夫。」
先生の言葉とボイスが更に涙を呼ぶ。
やっと泣き終わったときは、おにぎりは2つとも食べてしまっていた。
次に行った所は、車でも大分行ったところにある展望台。
「凛さん、こういうやつ好きでしょ?」と先生が言い、指さしているのは鐘だった。
「好き好き!一緒に鳴らそ!」
「うん。鳴らそう。」
そう言って、2人で鐘を鳴らした。
カランカランと高い音を鐘が鳴らしている間は私たちは自然と手を合わせていた。
展望台からは、下界にある盆地の街並みと、山々が見渡せた。とても綺麗だった。
次は、その盆地に下り、とある旅館に入った。
先生が秘密で予約していたみたいだ。
私たちはチェックインをし、案内された部屋へ入った。
「とりあえず、お風呂があるみたいだからそこに入りに行こうか」と先生が言ったので、私たちは大浴場に行った。
勿論、女湯男湯別れて入った。
先生の男湯の方は分からないが、私の女湯の方は貸し切り状態だったので、1人で風呂の中を移動しまくった。
私が風呂から出た頃に先生も丁度出たみたいだった。
私の姿を見るやいなや「おっ!お下げ髪もかわいいじゃん!」と言ってきたので、私は照れながら笑った。
その後は、食事をしに部屋へ戻った。
寛いでいると、食事が運ばれてきた。
上げ膳据え膳で結構豪華だった。
「先生…こんなにしてくれて…なんか申し訳ないなって…」
そんな事を言っても、先生は笑顔で「良いよ。全然。」と言ってくれる。本当に優しい。
食べた後は外に出て温泉街を2人で歩いた。
温泉の湯気と街明かりが私たちを照らしていた。
話しながら、時には笑顔で笑いながら、私たちは忘れられない程の美しい幻想的な夜の温泉街を楽しんだ。
次の日は朝7時に起床した。
先生の目の下には、うっすらと隈ができていた。
「やっぱり疲れてるんじゃないの?」と私が言う
「大丈夫!」と先生は繰り返した。
朝はバイキング形式の食事だったので、食事するための会場に行った。
チェックアウトして外に出て、車に乗った。
2日目に行ったのは 、美しい花畑。
美しい菜の花が沢山咲き誇れている。
私は菜の花畑や先生と写真を撮ったりした。
相変わらず先生は楽しそうににこにこしていた。
その後は、その近くにあったレストランで、山賊焼き定食を食べて帰路へ着いた。