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・リスカ表現あり ・記憶喪失表現

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「今日は、司くん達が来る日……」

1週間に1回、司くん達がうちに来る。覚束ない手で薬を飲み、部屋を少し片付ける…と言っても、使っていないので散らかってはいないから少しものを避ける程度にする。

「類、居る?」

落ち着いた幼馴染の声が聞こえる。

「寧々、今日は1人かい?」

「うん。えむと司は用事あるって先に行った」

少しふらつくが、問題なくガレージを開ける。そこには寧々_____だけでなく、昌介さん、慶介さんが居た。

「おや、?昌介さんに慶介さん。どうしてここに?」


話を聞くに、『最近来ていないからワンダーランズ×ショウタイムの人手が足りない』らしい。確かに僕は学校にもステージにも行っていない。だから元々たった4人のステージでも少し足りない時があったのに、僕の分もネネロボ達がやらないといけないのは僕自身も気になってはいた。でも司くん達が『気にするな』と言っていて、でも酷く不安になっていた。

「……僕は、ステージにまだ出演できることは出来ません」

「類、」

「_____ですが、代わりの自立型ロボットを作れることはできます。なので、それで勘弁して貰えないでしょうか」

「……分かった。他のメンバーにもそう伝えておこう。」

「類、無理しなくていいからね…、」

僕は大丈夫、そう言おうとしたところで息が詰まった。呼吸はどんどん早くなり、幻聴?幻覚?も見えだした。「役立たずなんてここには要らない」「ワンダーランズ×ショウタイムから抜けてしまえばいいのに」 罵倒を浴びせられ、息が止まる。視界がグルグルして、目が回る。色々なものが赤、黄色、緑、ピンクなどの色に見える。もう、無理だ。

〜〜〜〜

僕はいつの間にか倒れてしまっていたらしい。放課後に司くん達が来て、寄り添ってくれていたそうだ。結局僕が目覚めるのはもう日も沈みかけていた頃だった。

「司くん……?えむくん、?寧々…?」

「司くん!、類くんっ、起きた、!!起きたよっ!!」

「類!!類、大丈夫か?簡単にお粥でも作ったんだが、食べれるか!?」

「おや、まるで数日寝込んでいたかのような反応だねぇ」

隣の机に置いてもらったお粥を口に運びながら、そういった。だがしかし、本当に2日、3日ほど寝込んでいたらしい。自分でもびっくりだ。そんな感覚など、無かったのに。

「……夢を見た気がする、」

そう呟く。何か、何かがあった気がする。忘れては行けないような、何かが。その瞬間、目の前がフラッシュバックし、何もかも忘れてしまったような気がした。自分が何者であるかも、ここがどこかさえも。

「…司くん、僕の名前って…なんだっけ。」

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