そんなこんなで愛と別れ、俺は会社の近くの公園へ足を運んだ。
「はぁ~疲れた」
クソデカイため息をついて俺は、公園に有るベンチに腰掛ける。
この公園は落ち着く。何より俺がずいぶん昔に住んでたツリーハウスのあるとこみたいだからだ。
木の葉の揺れる音、小川のせせらぎ、小鳥の鳴き声、遠くで楽しそうにキャキャと騒いでいる子供の声、それと泣き声。うん。え?泣き声?!
俺は驚いて立った。
「確かに聞こえるよな」
このままでもいいんだが、正直ほっとけない。それに、このまんまにしとくと、俺の夢見が悪くなる。
今日は色々と大変だなぁなんて思いながら、泣き声の主を探す。
捜しに捜し周ると、低木の陰に縮こまって泣いている女の子が居た。
「居た。どうしたんだ?嬢ちゃん?」
屈んでなるべく小さくなって怖くないように声のトーンを少し上げて、声を掛ける。
「へ?う、あ」
俺が声を掛けるとさらに泣き出しちまった。何でた?
どどどどどどうすすすすれれればぁ!
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