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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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⚠ Jujutsukaisen. Zenninnke. Zennin Naoya. Dream novel(?).



生まれつき呪霊も見えたし、呪力はあった。けど、術式が使えなかった。持っていなかった。

”微妙”な私を、虐める人もいたし、興味を持たない人もいたし、助けてくれる人もいた。

けれど__



なんっでオマエは何も使えないの!?何も持ってないの?!この家に役立ずは要らないって何度も言ってるじゃないッッ!!


いつものように、私を殴りながら、蹴りながら、声をそろえてそう叫ぶ人達。

私がずっと無言で、無表情で、血が流れても態度を変えずにいると、やがて疲れて帰っていく。

それが、当たり前だったのに……


使用人の仕事もマトモにできないなんて、何なの!?本っ当に、私達に迷惑かけないでちょうだいよッッ!


珍しく、長い時間唾を飛ばし続ける人達。。……仕事なんか、あなた達より上手くやってる__思わず、そう言ってしまいそうになった時、


ガラッ__


障子が、開けられた。

何の足音も聞こえなかった。気配すら感じられなかった、。


逆光の中に立っていたのは、知らない人。__いや、知ってる人。

”この家の者”ではない人。



…な、直哉くん、どうして……


私のすぐ後ろに居た人が、上ずった声を出した。

それを機に、私を取り囲んだ人達が、一瞬で汗をかいていくのが分かった。

…でも、それは私も知りたいことだった。なんで、ここに__


ええっ!!この子使用人なん、?…ちょっとお、そないなこと聞いてへんでぇ?


ビクッ、と、思わず身を震わせていた。

心の底から驚いたという顔をした彼が。…違う、お得意の”わざとらしさを隠そうともしない演技”を始めた直哉さんが。

語尾を強めて、それでも声だけは柔らかく、私の周りにいる人達を。

殺意の籠もった目で見据えた。


ひぃっ、……!


更に汗を流し、おばさん達が次々と畳に座り込む。顔色が、より一層青くなっていく。

この状況をつくった張本人の、彼は_


なんで黙っとったん?なんで「落ちこぼれ」なんて言うたん?…虐めとるんは、あんたらだけやんか。


……ーーーー…ーー……


声色も変え始めた直哉さんの前で、正論を叩きつけられた人達は、口を金魚のように動かしていた。

…そう思ったら次の瞬間、彼は笑顔になって。


…なあ、ええよなあ、?使用人なんやったら__


俺がもろてく。


__は、?


直哉さんの口から、とんでもない言葉が出てきて、私は思わず声を上げてしまった。

慌てて、口を塞ぐ。

鋭い目でおばさん達を見下ろして、。低い低い声で彼はそう言った。…確かに、そう言い放った。

私を取り囲んだままの人達が、汗と、金魚のようだった口の動きを止めた。


彼と私の間に、偶然おばさんがいなかったことだけが、唯一の幸いだった。

彼は、そのまま部屋の中に入ってきた。気にもせず畳の縁を踏んで。

固まったままの私に、ようやく視線をくれた。

ぞわっ、と。 鋭い視線に恐怖を感じて、また身体が震えた。


!!


その瞬間、彼が目を見開いて、ハッとした顔になった。

え……、な、なんで?


あっ、堪忍なあ椿ちゃん、怖がらせてしもて。💦


彼が、なぜか焦り始めた。信じられないほど一瞬で変わった雰囲気に、固まっていると__


ほな行こか。


…え?どこへ?…私を、どこへ…


……俺ん家に来てや。椿ちゃん。


__!??


…は、はい。


なんとか、返事をする。


俺専属の、使用人になってや。(*^^*)


満面の笑みで、彼は爆弾を落とした__。


禪院椿…12歳

禪院直哉…16歳


「愛、。」__START、

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