テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
華が咲き、散るたびに 赤い模様が地面を彩った。
怒りと後悔と恐れで不思議な感情になった。
でも復讐への高揚感からか、罪悪感は感じなかった。
泣き叫ぶ人々、その声が美しく途切れるたび、私の周りを彩った。
そこは、その場所だけは美しかった。
夢「もう、私はなにも恐れない。全部全部壊れるまで。」
みんなを殺した人間も、助けてくれなかった人間も、私をおいて殺された人間もみんな嫌いだ。
私のこの気持ちを、この残酷な記憶を消して隠していた魔王達も嫌いだ。
私を産んだやつらも嫌い、私を捨てたやつも嫌いだ。
この悪魔がぁ!!
ギャァァァァ
死にたくないよぉ!!
どうして魔人が…!!
女神だって言ってくれたのに。お嬢さんって言ってくれたのに。
悪魔だなんて、魔人だなんて
酷い
ふと、赤く染まった水たまりに醜い姿が映った。
羽はボロボロで、顔も服も汚れていて、最悪な顔をしている。
夢「これ…私?」
違う!違う!私の羽は綺麗で、みんなが褒めてくれるくらい綺麗で…!!ギィ達に貰った服はもっと素敵で……。
そんな中でも華は咲き、乱れ、まるで舞のように花びらと死を振りまいていた。
嫌な予感がする。
今まで必死にしてきたものが崩れるような音がする。
今日はいつもより雪が少なく、景色が綺麗だった。どうしても真っ白な雪をみると夢を思い出す。
真っ白に輝く、絹のような髪に肌、服までも白く統一されていた。
それはまるで彼女が純粋で汚れていないことを示すかのように。
ギィ「なん…でだ…?!」
夢の、夢に使っていたスキルが途切れた。夢の記憶を隠すスキル。
ギィ「まずい…!!」
リムル「はぁぁぁ…」
シオン「どうかなされたのですか?」
リムル「いや…祭りの後始末はやっぱ大変だなって…。」
ディアブロ「リムル様を煩わせる奴らなど、私が始末してきましょうか?」
にこにこの笑顔で言うディアブロ。
リムル「いや、やめてくれ!!余計仕事が増える!!」
シオン「そうですよ!ディアブロ!!」
ディアブロ「クフフ…そうですか」
告。個体名ソウエイから思念伝達。
ソウエイ「リムル様!!夢様の護衛につけていた者から連絡がありました。」
リムル「夢?なにかあったのか?」
ソウエイ「それが、なにかを伝えようとした途端途切れました。」
リムル「途切れた…?!」
告。個体名夢のオーラの増大を確認。
リムル「暴走状態をってことか…?」
否。普段の暴走状態とは比べものにならない魔素量です。
リムル「シオン、ベニマルに防衛の準備をしろと伝えてくれ。」
シオン「どうかなさったのですか?!」
ディアブロ「これは…夢様の…」
リムル「不味いことになった。」
リムル「俺以外は街で待機だ。ベニマルに筆頭に街の防衛を頼んだ。」
シオン「リムル様お一人で…?!」
ディアブロ「このディアブロ。是非ご一緒に…」
リムル「駄目だ。夢のことに国は巻き込めない。」
リムル「今回は俺の一存で動く。これは命令だ。」
シオン「…承知しました…」
ディアブロ「お気をつけて。」
リムル「あぁ」
3,605
58
361
ギィ「なぁ、夢。どうしちまったんだよ」
夢「…。嘘つき。」
ギィ「…俺はお前に嘘をついた覚えは…」
夢「人間なんて生きてちゃだめだ。全部壊さなきゃ。あの子達に報いなきゃ。」
ギィ「あの子達も人間だろ?こんなことして…!」
夢「うるさい!!」
夢「邪魔しないで!!」
ギィ「お前がこれ以上続けるなら俺もお前を止めなきゃならねぇ。」
夢「もう5年前の私じゃない。ギィには負けない。」
ギィ「たかが、5年で俺に勝てるとでも?お前は5年前からなにも変わちゃいねぇ」
夢「うるさい!!」
告、個体名夢の第二次成長の成功を確認。
ギィ「世界の言葉…。」
体が痛い。全身が痛い。
もう。後には戻れない。
リムル「夢!!ギィ!!」
ギィ「リムル?!!」
リムル「何してんだよ!!お前!!」
夢「あぁ!!もう!!」
ギィもリムルも私に向けて牙を剥く。
前まではあんなに怖かった二人が、今はもう怖くない。
とっさに自分の体に華をつけ、向かってくるリムル達を待った。
リムルの刀が、ギィの手が。
私に体を触れようとした時。
私の体の華は散る。
リムル「ツッ…」
ギィ「やっぱりお前の究極能力は厄介だな…。」
リムル「夢の究極能力…?」
ギィ「相手の魔力を乱し、防御系のスキルを崩すスキルだ。まさに神業だな。」
リムルとギィを相手しながら周りの人間を着々と殺していく夢。
その時だった。