テラーノベル
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注意
・両重い🇬🇧🇫🇷(NL)〜ハッピー監禁ライフの始まり〜的な内容の短い作品です。(視点は🇫🇷さんです。)
・この物語はフィクションです。実在するこの世の全てとは一切関係ありません。
以上をご了承のうえでお読み頂けますと幸いです。
「おや、お目覚めですか?フランス。、、、 丁度紅茶を淹れていたんです。貴女もどうぞ。」
そう言いながら目の前の男は微笑んだので、私はカップを受け取った。
「あら、ありがとう。」
「いえ、口に合えば良いのですが。」
そう言いながらも男は満足げに微笑んでいる。多分、口に合わない筈はないと確証があるんだろうな。実際、嗅ぎ慣れた匂いのこの紅茶は好きなものだし。
さて、そんなふうに私は目の前の男、、、恋人との素敵な目覚めを迎えたわけだが、その実とても混乱している。
だって恋人以外の全て、天井も家具も壁紙も全てが見知らぬものなのだから。
なんなら、私と彼はまだ同棲なんてのもしていない。さてどうしたものか、、、
「ねぇイギリス?」
「なんですか?フランス。」
「ここはどこかしら。全く見覚えがないのだけれど、、、」
そう聞くと、彼はあたかも当然の事の様に不思議な事を言った。
「あぁ、ここは貴女の新しい部屋ですよ。」
「あら、私達いつの間に同棲する事になってたの。」
全く、勝手な事だ。私にだって準備というものがあるのだけど、、、いや、現実逃避はよそう。これは、、、
この事態に結論をつけようとした瞬間、彼自身がソレを白状した。
「いえ、どちらかというと監禁ですね。」
「貴方にしては珍しく素直ね。、、、変なものでも食べた?」
「いえ全く。、、、意外と冷静ですね。」
そう言いながら彼は一瞬だけ開いた目を細め、探るように私を見つめている。
「だって、嫌じゃないもの。」
「嘘でしょう?普通は嫌がりますよ。」
「まさか、貴方私を普通だと思ってたの?」
私が普通だなんて、普通という言葉の定義が崩れてしまうだろうに(そもそも、国の化身という存在事態普通じゃないのだし)。この男は馬鹿なのだろうか?いや、馬鹿だからこそ監禁なんてするんだろうな。そしてそれを嫌がらない私もきっと馬鹿なのだ。
「そういえばそうでしたね。貴女が普通な事はなかった。」
「そう、そうなのよ。、、、というか、貴方と付き合う時点で覚悟してたもの。」
「、、、フランス、貴女私を何だと思っていたんですか?」
「こういう事をする男。」
「、、、」
私の言葉はどうやら心外だったらしく、彼は思った以上にショックを受けている。実際現在進行系でしてるのに、、、
「まぁ良いじゃない、私を監禁するって事は最上の待遇を用意してくれるんでしょう?」
「当然です。、、、貴女が受け入れてくれたようで何よりですよ。」
彼が安堵しながらそう言ったので、私は小さく湧き出た疑問を彼にぶつけた。
「なら良いわ。ちなみに、私が受け入れなかったらどうするつもりだったのかしら?」
「そうだな、、、まずは貴女の心を折りましょう。砕かれたガラス片を踏みつけるように徹底的に。けれど私に僅かな期待、情を残すぐらいに。そうすれば、貴女は私に縋るしか無くなるでしょうね。」
思った以上に怖い返答だ。冷え冷えとした声音と濁りだした目、全てが本気だと伝えてくる。
だが、彼の言葉には恐怖以上に彼の愛を感じられるのだ。
「ふふっ、ねぇイギリス?私やっぱり貴方が好きだわ。愛おしくて堪らないの。だから、、、絶対離さないでよ?」
「えぇ勿論、私は貴女を永遠に愛すると誓いましょう。だからフランス、貴女も離れようなどとは考えないでくださいね。」
「えぇ、約束よ。、、、そうだ、紅茶のおかわりをくれる?」
「ふふっわかりました。、、、気に入ってくれたようで何よりです。」
最初は困惑したが、今日の目覚めは幸せなものだったらしい。
私は再度受け取ったカップに口を付けながら、この幸せをかみしめた。
おまけ・軽い設定
🇬🇧さん:恋人の🇫🇷さんが好き過ぎて監禁しちゃった系紳士。尚実態はただの軟禁である。完全に不自由にしちゃったら美味しいご飯が食べれないのだ。
🇫🇷さん:起きたら恋人の🇬🇧さんに監禁(軟禁)されてた系お姉さん。幸せライフやったー!と喜んでいる。毎日🇬🇧さんへの料理に隠し味()を仕込んでいるらしい。
🇯🇵🐱さん:、、、って言う内容の同人誌を描いた。表紙のも🇯🇵🐱さんの同人誌のタイトル。 綿密に取材に取材を重ねて出来た力作らしい。
リアル知人騙してナマモノやるとか正気じゃねぇ!とは🇯🇵さん談。
コメント
2件
共依存イギフラ供給ありがとうございます…感謝してもしきれないほどです…
最高すぎますっっ!ありがとうございますおかげで明日の補習校頑張れます