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第三章
今日は1月6日事件発生から2日後だ。そして今俺らは櫻井百合香の家に居る。
「ごめんね、急に予定作っちゃって。」櫻井百合香は申し訳けなさそうに俺らに謝まった.
悠一と俺どちらが返答するか決まらなく気まずい沈黙が流れてしまった。
「和馬さんいつも下の階で私の足音うるさくないですか?」櫻井百合香からの唐突な質問に少しとまどいながらも、和馬さん、とどちらに反応して欲しいか指名してくれた。
「全然うるさくないですよ。前の住人がうるさくて困ってたもので櫻井さんが来てくれて快適ですよ.」次はしっかり返答した。
「そうですか。それなら良かったです。」櫻井百合香は安心した表情をして、こちらを見てニコリと笑った。それに少しドキッとした自分がいたのに驚いた。
「櫻井、今起きている事を説明してくれない」
櫻井百合香は真面自な顔になり今の状況を話しはじめた。
「私は1月3日午前12時、窓から美羽と男の人が一緒に居るのを目撃したんです。でもその男の人は美羽の彼氏ではなかったんです。」櫻井百合香が淡々と話す中、悠一が
「彼氏?」と尋ねた。
「はい。私は、美羽の彼氏を見たことがあるんです。だから、その男が美羽の彼氏じゃないと分かったんです。あ、あと美羽の部屋に行くのは30分後です。」と櫻井百合香は付け足した。
チャイ厶が鳴った.
「そうだった。」
櫻井百合香がドアの方に走って行きドアを開けた。ドアを開けた先に居たのは、ロン毛で背の高い男の人が立っていた。
「はじめまして.櫻井百合香と言います。橋本健さんで間違いないですか?」
「はい。櫻井百合香さんはじめまして。」そう言って橋本健は頭を下げた。それに少しおくれて櫻井百合香も頭を下げた。櫻井百合香は、こちらを向いき歩いて来た、そして椅子の前まで橋下健を案内して、俺の向かい側に座った。
「こちら美羽の彼氏、橋本健さんです。」そう言ってペコリと橋本健が頭を下げた。
「松島悠一です。」悠一が自己紹介したから俺も自己紹介しなくてはと思い、
「石野和馬です」とすこしおくれて自己紹介したから。
「あの、美羽さんの死体を発見した時の様子をなるべく、くわしくお願いします。」
悠ーがためらいもなく質問した。
「はい。美羽の死体を見つけたのは、午後6時頃です。ドアはノックをしても反応が無かったので、もっていた合健でドアを開けました。」
「ちょっと待って下さい。なぜ最初から合健で開けなかったんですか?」悠一は不思議そうに橋本健に尋ねた。
「それは、美羽と約束したんです。着替えてる最中かもしれないから、ノックして出なかったら合健で開けてって約束したんです。」悠一は、続けて下さいと言った。
「部屋に入った後、美羽がベットに横たわっているのに気がついたんです。死んでいると気がついたのは少し時間がかりました。気がついてからはとにかく頭がまわらなかったんです。まず警察に電話しなきゃと思って電話しました。20分後くらいに警察が到着しました。」
和馬はその時のことを思い出したのか少し汗をかいているように見えた。
「警察が来るまでに何か物に触ったりしませんでしたか?」悠ーが質問する。
「触ってないと思いま」そう言いかけた時おもい出したように
「あ!そう言えば、バックに触りました。」橋本健が言った。
「バック? なぜ?」悠ーが困惑しながら橋本健に聞いた。
「ベットの前にあったバックが倒れて中身が出てたのでそれを立て直しただけです。」
「なんで倒れてたんだろう」櫻井百合香が突唐に言いだした。
「その問題はきっと今分かるような物じゃない1回後にしよう。」悠一がいつも通り冷静に対応した。
「そろそろ、時間です。美羽の部屋に行きましょう.」櫻井百合香が時計を見ながら言った。
「嗚呼行こう」皆が荷物を持ち立ち上がった。
ドアを開けて右に曲がり階段を降りて行った。階段を降り、また右に曲がり隣のアパートの階段を上がっていくといかにもさっきとは違う雰囲気のドアが現れた。ドアが並んでる中でも1番端のドアに向かって行った、そして1番端のドアの前に着くと橋本健が
「ここが美羽の部屋です。」と少し悲しまじりの声で言った。
ドアには204と書いてある下に郵便ポストがあり、その下に覗き穴があった。
覗き穴の位置が絶対におかしいと思った、だから俺は
「何で覗き穴がこんなところに?」と聞いた。すると橋本健ではなく櫻井百合香が答えた。
「もともとこの部屋は車椅子だったひとが住んでたんです。だからこんなところに覗き穴があるんです。」と答えた。
「じゃあポストは届かないんじゃ、、」俺は少し間抜けだと思いながらもこの質問をした。
「ポストは内側から見ると物が下に落ちてくるような仕組みになっているんです。」櫻井百合香が答えた。
「なるほど、」俺は少し理解が追いつかないままこんな返事をした。
「では中に入りましょう」橋本健が言った。
コメント
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よく考えられててすごいね!尊敬✨