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運命の交差点〜抗えぬ力に寄り添って〜

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運命の交差点〜抗えぬ力に寄り添って〜

1 - 第一話 オルゴールの音色が響くカフェ

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2025年05月18日

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今日も私こと国際連盟と国際連合のドール、連華は人々が熱狂するコンサートの開催される街に近付かないようにしながらスーパーへ買い物に行きます。
遠くの方から今回のコンサートの歌が聞こえます。確か、アカノの「藤の花」と言う曲だった気がします。


賑やかで人々の楽しい、嬉しい、と言う感情が微かながらも伝わって来ます。


そんな雰囲気とは裏腹に、無意識に私の眉間にはシワが寄ってしまう。


私は早々に会計を済まして、スーパーを早足でて、コンサート会場とは反対方向につま先を向けてよく行く穴場のカフェへ足を運びました。


会場から遠ざかるほどアカノの声はどんどん小さくなって行きました。


ビルの間にこぢんまりと佇むこのカフェは木製の古びたカフェです。


このカフェを経営しているのは、私達ドールのリーダー、愛華さんの妹の鈴華さんがやっています。


そう、此処は日本国です。


風に乗って未だに歌声が聞こえます。


逃げるようにして木製の扉を押す。カランコロン、と、ベルの音が鳴りました。今日はコーヒーの良い香りがします。この前は、ココアでしたね。

そんな事を思っていると、「いらっしゃ〜い」といつも道理に鈴華さんが声を掛けてきました。


「今日はコンサートがあったしね〜。だいじょぶそ?」


そう言いながら鈴華はコーヒーの豆を煎っています。彼女はもっと明るく、元気な子らしいのですが、私の能力の事等を考えてこんな大人しい感じになっているのでしょう。


「えぇ、何とか、ですけど」


苦笑いを浮かべつつ、私はそう返しました。


「あちゃー、そりゃ大変だったね。今日もおまかせ?」


ヘラヘラと笑いながら鈴は私にそう聞きました。


「はい」


「りょー」


そう一言だけ残して、鈴華は奥のキッチンにはいつまで行きました。この場所には、オルゴールの音色だけが静かに響き渡りました。

運命の交差点〜抗えぬ力に寄り添って〜

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