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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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佐和水香さんが、千歳が霊力を込めた術式を取りに来たので、千歳と二人で迎えた。台風の中大変だな、佐和さんも……。
千歳は佐和さんに術式を渡しながら、しおしおした。
『マジで全部絞りきったからさあ、しばらくは同じようなのは無理だ』
「これでおしまいです、ご安心を」
佐和さんは無表情のまま言った。千歳は安堵のため息をついた。
『よかったー』
「和泉様は、最近いかがですか?」
佐和さんの言葉に裏の意味を感じて、俺は、千歳に気取られないようにと少し緊張した。
「まあ、大変なこともあるけど、なんとかやってます」
なるべく何でもない時候の挨拶に見えるように、俺は笑った。千歳が俺を指さした。
『こいつ今仕事大変なんだ、月末まで気が抜けないんだって』
「うん、まあ、そう言う感じでして」
千歳にはそういうことにしてる、が伝わることを祈って、俺はそう言った。佐和さんは頭を下げた。
「なにかお困りの際は、私どもにご相談いただければできる限りのことはいたしますので」
「ありがとうございます」
俺は深く頭を下げた。まあ、困りそうなことに関してはもう大体グループLINEに投げてるけど。
俺も千歳も、この人のことを佐和水香さんと信じて疑っていなかった。それに、千歳から絞れる霊力は、緑さんたちが予想していたよりもっとずっと多かったことを知らなかった。
コメント
1件
「全部絞りきった」って千歳が言うから一安心…かと思いきや、佐和さんの「裏の意味」を感じ取る主人公の緊張がすごく伝わってきました。最後の「千歳から絞れる霊力は予想よりずっと多かった」の一文で、また何かが動き出すんだろうな、とゾクッとしました。会話の表面と裏の温度差が絶妙で、何気ない一幕なのに目が離せない回でした。