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そこにはカタギが見れば骨の髄まで震え上がりそうなほどの禍々しい怒気を帯びた若かりし大園の兄貴と五十嵐のカシラが立っていた。



一応、両親の捏造設定を…


【母《女》】

相良 咲葵(さき)|誕生日6月15日

•瞳:空色 •髪:クリーム色 ・タレ目 ・色白

・医者と政治家のお嬢様。

・優しく、繊細で几帳面。プライドが高く正しさを重視。子供(颯誠)も男も心から深く愛している。

•ホストにハマり追い出され、そのホストに裏切られ、前の人生では心を病み生存していない。



【父《男・ホスト》

相良 ユウキ

・瞳:ルビー色の瞳(ビーフ・ブラッド)

・髪:黒(茶色に染めてる)・つり目

・悪徳ホスト,ひも,ギャンブラー

・見た目の良さと口のうまさで多くの女性を虜にしては騙し金をむしり取って借金を押し付ける。

・子供ができたら売ることもすれば、母親への脅しに使うこともある腐れ外道。


一応私の認識相良ニキさんも…

【相良 颯誠】|誕生日11月22日

・瞳:ルビー色(ピジョン・ブラッド)

・髪:クリーム色 ・つり目 ・色白




《相良視点》




男「きょっ…京極組?!!!💦なんで京極組のお二人が…こんなとこに…?」



大園「まぁそれについてはあんたもいることだし茶でも飲みながら話し合いましょうや…」



男「かッ…お金なら…時間がない僕のために妻が……」



五十嵐「兄貴が茶でも飲みながら言うとるんじゃ!!💢さっさと中に入れんかいッ!!」



男「ひぃっ!!!💦」



大園「お嬢さんは…悪りぃが今日は帰んな…俺らの話に首突っ込みたくねぇだろ?」



メス「はっはいっ!!失礼します!!💦あんたは絶対許さないからっ覚悟してろよっ!!💢」



大園のカシラはそのまま家の中に入り、その後五十嵐の親父と首根っこを掴まれた男が続いて入る。



大園「相良さん、お邪魔します。おぉそうせいく…?!目が腫れて…泣いたのか?!!」



五十嵐「?!何ですって?!!珍しいですね…なんで泣いちまったんですか?

俺らがどんなに怒鳴っても笑ってくっついて来きてくれるぐらいには肝っ玉座ってるのに…」




相良「う”っ…あ”ぅ…」





まぁ俺はできるだけこの修羅場が盛り上がるようにずっと大声で泣き続けてたからな…もう声がガラガラだ…親父たちはそんな俺を見て涙を拭って心配してくれる。

女は親父たちが来た瞬間に涙を拭い、外向きの気高い雰囲気で話し出す。





女「お越しくださりありがとうございます。息子の心配もして頂けて。


先ほど私が料理していた際、夫と寝ていたはずのこの子が泣きだし、周りを見たらベッドの下に受話器が落ちていました。受話器から先ほどの女性の怒号が聞こえてきたので、それを聞いてしまったのだと思います。


私も詳しくはわからずこの子に申し訳ないばかりです。


今お茶をご用意させて頂きますので、どうぞお座りください。」



五十嵐「おぉそうだったんですね。ありがとうございます」


大園「相良さんはいつも仕事が早いなぁ〜いい嫁さんだよなぁ?兄ちゃん?」


男「はっ!?あっはは💦僕には勿体無い人です💦」



そう言って女は俺をベビーベッドに乗せてキッチンへ向かった。親父たちは洋風なイスに流されるように座り、男を地面に座らせ上から威圧的に話し出す。




大園「でよぉ兄ちゃん、、、お前いつまで女の尻に隠れてここまで膨らんだ借金から逃げるつもりだ?」



男「にっ逃げるだなんて…💦あ…あんなのただの暴利じゃないですか!!それに借金だって今は売れない僕の代わりに彼女が自主的に援助してくれてっ…!」



五十嵐「暴利だぁ?!うち系列の闇金は比較的に優しい方…」



大園「まぁ落ち着け五十嵐。確かに、金は相良さんからしっかりもらってる。良い人だよなぁ

父親が作った借金って言う嘘を知りながらお前の増え続ける借金…返してくれてたんだからよ」



男「………え…?」



男はその話を聞いた瞬間、親父たちにお茶と茶菓子を持って現れた女を見つめ、驚いた顔で固まった。



女「わかるわよ…貴方の嘘くらい…」




女「私…あなたの借金、あなたの女、あなたの所業…。全部知ってました」



男「……はっ…ハァ?!!!💦」



女はそう言うと茶封筒の中身をバラバラと男の前の床に落とした。その中には色とりどりの女性と家やホテルに入っていく写真。ギャンブルや賭博をする男の写真。そして俺を押し入れに閉じ込めてベッドでいたすまでの写真。


数多くの金融から借りた借金のリスト、その借金を返していた人物の割合のグラフ等々、男の秘密をばら撒いた。


この証拠を女が集め始めたのは3ヶ月前、理由は女が男が浮気をしているのではないかと考えて情報屋に調べさせたのが始まりだ。この女は仕事は早く徹底的に調べるからこの期間でほぼ全ての情報を集めたと言っていい。こわっ。


まぁそれを仄めかしたのが俺なんだが。

俺がメスが落としていったリップなどの私物を確保し、女の前でそれで遊んで見せつけた。押し入れの近くに行けば泣いて見せ、女の疑念を高めたんだ。




男「な…なんですか?💦wこれは…こんなの…う…」


女「嘘?それを調べてくれたのは京極組さんの信頼する情報屋さんなのだけど…」



男はそれを聞いて親父たちを恐る恐る見ると、そこには今にも堪忍袋の尾がキレそうにこめかみに欠陥を浮き上がらせる親父達の姿。

男はブルブルと震えながら顔を下に向け、でもっと話し出す。



男「こっ!これが真実だとして!どうして京極組の方がここまでなさるんです?!俺みたいなやつそこら中にいるでしょ!!

妻にも好意的だし、息子の名前も呼んで親しそうにして!💦

あっ!あんたらどういう関係なんだっ!!」



大園「その金払ってる咲葵さんがもう借金の肩代わりをしないって言ってんだよ。

だからこれからはテメェ自身の体で払ってもらう」



男「は?!僕に支払い能力なんかありませんっ!!そうなったら家族だって担保に…」



五十嵐「まだ家族でいられると思ってんのか!」



大園「そう…それが俺らのやり方だ。だがなぁこの咲葵さんは俺たちが世話になってる政治家さんの娘だ。そんな不義理したくねぇ。

ましてやこの人の借金でよねぇし、この人はあんたの借金払うために大変な看護師の仕事もやって、すげぇ根性がいる恐縮屋もやってんだ。」



男「きょっ…恐縮屋?」



五十嵐「バブル期が崩壊してから倒産する会社があとを経たないだろ?その会社に金出してた債務者が返金を求めて怒り狂う中、会社側は謝罪するしかねぇ。


それを肩替わる仕事だ。土下座して頭下げてな…タヒぬほど暴力振るってくる奴なんざザラ、女の恐縮屋なら服脱がせられたり、ヤられることもある。


俺たちはその寸前で止めたり、逆にそこまで行くように仕向けたりするサクラとして協力してんだ。」



男「そっ!それこそ嘘でしょっ!!だってこの女はプライドの塊ですよ?!そんなことできるわけ…」




男がそう叫ぶ中女は自分の体の一部、腕やお腹にあるあざを男に見せる。それを見た途端男は真実だと確信したのか絶望したような顔になる




男「なっ!!何してんだあんたらっ?!!しっかり止めろよっ!?ヤられてないよな?!怪我は?!だから最近体見せなかったのか?!」



男が叫ぶと男は女の肩につかみかかる勢いで手を添える。男の本性が見えてきたなぁ。その男の手の間で女はクスクスと笑う。




女「ふふっ演技はどうしたの?そうよ、あなたの秘密を知った2ヶ月前からね…。」



男「なんで?!!!」



大園「テメェの借金返させてた女達に話つけてこの人が全部背負ったんだよ。その為に大きな金が動く仕事を探して俺たちにも相談しにきたんだ。


この人手強くてな、こっちが根負けしてこっちの道に来るならAVか風俗か恐縮屋だって脅したら震えながら〝絶対私人気でますよ〟だってよw」



五十嵐「流石に一緒に聞いてた日下の兄貴もびっくりして恐縮屋選ばせてましたね…

それから度々恐縮屋の仕事計画を練るために家にお邪魔してたんだ。」



大園「なっ!だから颯誠くん見た時肝の座り具合が似てて笑っちまったよ!!」




話の内容に似合わない穏やかな雰囲気が一瞬流れる。




男「…え?俺の秘密を知って、京極組と関わってまで俺の借金を背負ってくれたなら…なんで今…借金を返したくないなんて……」


女「それはね、貴方が颯誠さんを将来売るつもりだって話していることを知ったからよ…」


男「?!?!」




そう言う女の顔はとても冷たく、とても悲しんでいる表情だった。




女「貴方、一度自分の子供を売った事があるそうね。それもまだ赤ちゃんを…やらないとは…言い切れないでしょ?

私には貴方も颯誠さんも全てなの、貴方たちのためなら恥も外聞も喜んで捨てる。でもこのままじゃいつのまにか、2人とも居なくなってるかもしれない。そう思うだけで…耐えられなかったの…


2ヶ月前からずっと考えてた。何が正解か。」




男「まっ…待って…」



女「だから、どちらも取るのはやめるわ。二兎追うものは一兎も得ず…でしょ?」



男「冗談だろ…おいっ!!お前は俺がいなきゃ…」




女「ほんとは気づいてるくせに…お互い様なの…

この全ての原因は貴方。私は…貴方を京極組さんに引き渡すわ。もう誰もあなたの犠牲にはさせないし、あなたの罪はあなたで償ってもらいます」



男「あっ…え……」


大園「って言うことだ兄ちゃん。今からお前を拉致するぜ、騒いだって無駄だ。そんなことしたらあんたの自慢の2枚舌…今ここでマイナスの5枚にするだけだからなぁ?」


五十嵐「マっ…マイナス?」



そう言ってカシラは生気を失った男の首根っこを掴み上げる。そして、男の最後を見送るように女は俺を抱き上げて親父たちの前に立つ。



五十嵐「最後に2人に言い残すことは…?」


男「…」


大園「じゃあ行くぞ…」




その時、俺は男の姿に全てを失った時の女を思い出した。そして女の顔は俺を売ろうとした男の顔、…苦しそうな顔に似ていた。

(これって…変わったって言えんのか…?)


昔なら…これが普通だって…

割り切れたんだがな…


本当のこと…全部言っちまえばいいのに…




相良『……だだ』


男「?!!!」



俺がそう呼ぶと男の顔がパッとこちらを見る。



相良『だーだっ』


男「…はっ…!いっ…今更なんだよっ!!今までそんな呼び方…したことねぇだろ……

やめろっ!!そんな顔!!俺がいない方があいつだってお前だって幸せでっ…」


相良『だーだ……ばぁっ』


男「…!!」





これは男が俺を押し入れに入れる時や女に遊ぶ姿を見せる時にやってたもんだ。男は俺を押し入れに入れる時「いないないばぁ」をよくしてた。

《過去》


男「そっ颯誠…いないないばぁっ!パパはこれから俺仕事でいなくなっちゃうけど大丈夫。

颯誠は暗闇平気でいい子だね〜いい子いい子


ちっ!少しはほっぺにキスぐらいさせろって💦ほんと可愛げねぇな…へっ…まぁどうせ売るけど…父親なんてそんなもんだ颯誠…


はぁ…変な音は聞くなよ、代わりにオルゴール、このオルゴールがなり終わる頃には終わらせてお前に「ばぁ」しにくるからよ。じゃあいないな〜い…」


〜メスとやってる時に泣いた際


男「はぁッはぁッ颯誠?!なんで泣いてんだ?!お前泣いたことあったか?!ネズミか?!ゴキブリか!?

え?『ばぁ?』…はっ…ふざけんじゃねぇ!!!驚かせんな……女返しちまったじゃねえか…金取れなかった……ばぁ…

その性悪な笑みやめろや…クソガキ…」



《現在》

こんなふうに男はやっている事も言っていることも救いようがないが、俺を落ち着かせたり心配したりしてた…

俺は未来を知っていて、最終的な結末を知ってる。だからこの関係が続けちゃならねぇことはわかるが…




大園「お前…結構好かれてるじゃねぇかっ… 」


男「…なんで…今それ言うんだよ…お前俺のこと嫌いだろ……今更可愛くしたって…」


五十嵐「可愛いと思ってんだ?」


男「?!!?////」



親父からそう言われた男は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。



女「…この子は全部見えてるわ…貴方に似た綺麗な瞳で。この子に嘘は通じないわよ…」


男「……」


大園「なんか言い残すなら、待ってやる…」



カシラの言葉を聞いて男は俺と女を怯えた目で交互に見たあと、今にも泣きそうな顔と震えた声で話し出した。



男「へっ…俺は卑怯もんだ……女渡り歩いてギャンブルで借金作って遊んで…それでよかった…


咲葵とこんなに長く居るなんて……考えてなかった…颯誠、子供だって…作る気無かったんだ……


でも……なんでか、ずっといちまって…

ギャンブルも…酒も…女も…子供を売るなんて事もう…絶対やらねぇ……って思っちまって…

なのに…俺とは違う俺に…お前らみるたびにどうしようもない汚いもんに見えて……そう思うと…なんにもやめられなくて…」



いつもは吐き気を催すほどの甘い言葉をつらつら並べるその口から、親に叱られて言い訳を言う子供のような言葉が出る。



「…あぁ、洒落せぇ…。…極道さん…もう連れてってください。女とガキの泣き声なんてもうこりごりなんで。…いないな〜い…」



そう言って男は兄貴たちに連れて行かれた。

俺はこの選択に後悔はしねぇ。どっちにしろ、この家族はこうなる運命だったんだ。昔より…別れ方が綺麗なだけで…十分だろ…



女「最後まで貴方は……。颯誠さん…貴方の父親は…とても卑怯なかたよ…」




そう言って、女は俺を抱きしめて涙を流した。

だが、女の中の男への感情は…


透き通ってるように見えた



これでいいのか?案内役…









【その3年後】


女「颯誠さんっ。いってらっしゃいっ!」


『おうっ』



俺は4歳になり、女に送り出されて保育園に通わせられている。

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