テラーノベル
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改めて自己紹介をしよう。
私は監督生。
魔法は使えない。
箒にも乗れない。
校則は読んだが理解はしていない。
そんな私が今どこにいるかというと――
サバナクロー寮の前で、レオナに道を塞がれている。
なぜ???
「なあ、オマエ」
終わった。
人生のエンディングロールが見えた。
「ヒョロいくせに度胸だけはあるらしいな」
「いえいえそんな、私はただの通りすがりの一般人でして……」
「一般人がこの学校にいる時点でおかしいだろ」
正論パンチやめてください。
私はゆっくり後退した。
しかし背後から声がする。
「逃げると、余計面白いぞ」
詰み。
なぜか私はサバナクロー寮のラウンジにいた。
なぜか分からないが、なぜかいる。
ツイステあるある第一条だ。
「で? 魔法使えねぇんだって?」
ジャックが腕組みして聞いてくる。
その筋肉、校則違反じゃない?
「使えません。杖はただの棒です」
「それで今まで生きてきたのか……」
失礼だな。文明の力を信じろ。
「面白ぇ」
レオナがソファで寝転びながら笑った。
「じゃあさ、オマエが一日ここで過ごせたら、見逃してやる」
「過ごせなかったら?」
「知らね」
知らね、で命が賭けられる世界、怖すぎる。
【午前】
筋トレの掛け声がうるさすぎて目覚まし不要。
私は腹筋1回で死んだ。
「もう無理です」
「まだ一回目だぞ?」
地獄か?
【昼】
食堂の量が多すぎる。
肉。肉。肉。
私は草食動物の気持ちになった。
「野菜ないんですか」
「草食うのか?」
違う、そうじゃない。
【午後】
模擬戦見学。
魔法が飛び交う中、私は端っこで安全確認係。
「監督生、逃げろ!」
「言われなくても逃げます!!!」
本日3回目の全力疾走。
私は床に転がっていた。
魂が半分くらい抜けている。
「……生きてます?」
「奇跡的にな」
レオナが見下ろしてくる。
「オマエさ」
嫌な予感しかしない。
「弱ぇけど、面白い」
それ褒めてる?
「サバナクロー向きじゃねぇな。
でも――」
一瞬だけ、ニヤッと笑う。
「退屈しねぇから、また来い」
え、定期イベント???
その後、私は悟った。
この学校で生き延びるコツは三つ。
一、深く考えない
二、逃げ足を鍛える
三、ツッコミを忘れない
なぜなら――
ツッコまないと正気が保てないからだ。
今日もナイトレイブンカレッジは平常運転。
私はまだ、生きている。
(奇跡)
コメント
2件
ありがとー
ツイステの小説ってテラーの中に沢山あるけど、こんなに続きが読みたくなった作品初めてです...! 続きめちゃめちゃ楽しみに待ってます!もう続編出たらマッハで飛んでいきます!