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注意事項
このお話は作者の創った妄想です。
東京リベンジャーズ天竺編アニメ化決定と言う事で書かせて頂きました。
尚、作者はアニメを見ていないのでどこまで進んだか解りません。
そして、原作を無視した作品に成っています。
苦手な方や生理的に受け付けない方は回れ右でお願いします。
作者は個人的に王様が死んだ時の灰谷蘭はどう思っていたのだろうと想い書きました。
それと、誤字脱字等がありましたら見逃してください。
大変読み難く何を伝えたいのか分からないとおもいましたら是非ご指摘ください。
それではルールとマナーを守ってお読み下さい。
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『兄は弟を守る為にある』
そう言ったのは誰だっただろうか。
俺は兄である。
其れは弟の竜胆が生まれてから絶対に覆る事の無い事実だ。
俺は生まれてから今まで竜胆と離れる事は無かった。
此の世界には俺等二人だけ居ればそれで良かった。
だから俺等は怖いもの知らずだった。
でも、初めて人を殺した日。
俺の中で何かが変わった。
今までは限度を心得ていた。
越えてはいけない一線を分かっていた。
俺はあの時の事を後悔なんてしない。
只あの時から一線が解らなくなっていた。
越えてはいけない一線を。
俺等は年少に入った。
俺等はそこで王に出逢い。
その暴力性とカリスマ性に魅せられて。
王の忠臣になった。
王の近くに居るのはとても楽しかった。
王は俺達に色々なモノをくれた。
仲間や友情。
上に立つ者だけが見れる景色。
そして誰よりも先に在る大きくて歪なそれでも格好良い背中。
誰にも見せたことの無い弱音。
あの時俺達は天竺は恐怖と利害の一致で成り立っていると言った時心が傷んだんだ。
大将は知らないと思うけど俺達は自分の意志でここに居たんだよ。
大将が死んだとき俺は何も出来なかった。
兎に角眼の前の事が夢の様に感じてた。
頭が真っ白になって目の前が暗かった。
大将が死んで鶴蝶だけが此の世に残った。
皆は泣いてた。
鶴蝶が生きてて良かったと言っていた。
俺はそうは思えなかった。
鶴蝶が可哀相だと思った。
このまま一生それこそ死ぬまで後悔して生きるのかと。
惨めに一生を終えるのかと。
只々、不憫で報われないと。
そう思った。
あの日から随分長い時間が経った。
俺達は今、マイキーの創った梵天と云う組織に所属している。
今もあの頃も変わらない。
仕えるのがイザナかマイキーか。
所属しているのが天竺か梵天か。
でも、余程此方の方が賑やかで煩くて寂しいと言うだけだ。
マイキーは変わった。
より冷酷で残酷に。
無情で感情を殺した。
他の奴等も変わった。
九井はより我武者羅に。
望月はより冷静に。
明石はより屑に。
三途はより感情的に。
鶴蝶はより事務的に。
竜胆も変わった。
竜胆はより模範的に。
唯一俺だけが変わってい無い。
俺は兄だ。
その事実だけが俺の心に深くのしかかる。
嗚呼。
ツカレタ。
モットハヤクコウシテレバヨカッタ。
ゴメンネ。
ダイスキダヨ。