テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
翌日。
午前7時45分。
ガチャ。
🇯🇵「おはようございます」
🇺🇸「おはよう、日本!」
🇨🇳「おはようアル!」
🇫🇷「Bonjour、日本くん」
🇮🇹「おはようなんねー!」
🇩🇪「おはよう、日本」
🇰🇷「……おはよう」
🇬🇧「……おはようございます、日本さん」
🇯🇵「皆さん、おはようございます」
🇺🇸「……ん?」
🇯🇵「どうしました?」
🇺🇸「日本、今日ちょっと眠そうじゃね?」
🇨🇳「確かにアル」
🇫🇷「昨日ちゃんと寝た?」
🇯🇵「寝ましたよ」
🇬🇧「何時にです?」
🇯🇵「……11時半くらいです」
🇬🇧「遅いです」
🇯🇵「昨日より遅くなってる!?」
🇩🇪「日本」
🇯🇵「はい」
🇩🇪「昨日、何時に帰った?」
🇯🇵「えっと……9時くらいです」
🇬🇧「夕食を食べ終わってから?」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「その後、何をしていたんです?」
🇯🇵「少し仕事を……」
全員「「「「「仕事!?」」」」」
🇯🇵「!?」
🇺🇸「お前、家帰ってからも仕事してたのか!?」
🇨🇳「日本!!」
🇫🇷「昨日あれだけ休めと言ったのに……」
🇮🇹「仕事禁止なんね!!」
🇰🇷「……駄目」
🇩🇪「何の仕事だ?」
🇯🇵「少しメールを確認しただけです!」
🇬🇧「少し?」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「何通です?」
🇯🇵「……三十通くらい」
🇬🇧「それは少しではありません」
🇯🇵「……」
🇺🇸「日本」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「今日は帰ったら仕事すんな」
🇯🇵「え?」
🇺🇸「俺たちが監視する」
🇯🇵「なんで!?」
🇨🇳「賛成アル」
🇩🇪「異論はない」
🇫🇷「僕も」
🇮🇹「僕もなんね!」
🇰🇷「……僕も」
🇬🇧「当然です」
#日本
やる気行方不明(仮)
851
廃棄米
2,033
🇯🇵「当然なんですか!?」
☀「日本」
ガチャ。
🇯🇵「兄さん」
☀「昨日は楽しかったか?」
🇯🇵「はい。皆さんと鍋を食べて……」
☀「そうか」
🇯🇵「はい」
☀「では今日も帰りは一緒だな」
🇯🇵「……え?」
🇺🇸「兄貴、今日も来るのか?」
☀「行く」
🇯🇵「毎日じゃないですか……」
☀「何か問題でも?」
🇯🇵「いえ……」
🇺🇸「完全に護衛じゃん」
🇯🇵「護衛……?」
🇨🇳「日本は大事だから仕方ないアル」
🇯🇵「……」
日本が少し照れる。
🇯🇵「……ありがとうございます」
🇬🇧「……」
イギリスがその様子を見つめる。
🇬🇧「……」
🇺🇸「おい親父」
🇬🇧「何です?」
🇺🇸「お前、昨日からずっと日本のこと見てね?」
🇬🇧「見ていません」
🇺🇸「見てるじゃん」
🇬🇧「見ていません」
🇨🇳「めちゃくちゃ見てるアル」
🇬🇧「中国まで……」
🇫🇷「まあ、気になるよね」
🇬🇧「……何がです?」
🇫🇷「日本くんのこと」
🇬🇧「……」
🇯🇵「?」
🇬🇧「……仕事を始めてください」
🇯🇵「話を逸らしましたね?」
午前8時10分。
🇯🇵「では、仕事を――」
ガシッ。
🇬🇧「朝食は?」
🇯🇵「食べました」
🇬🇧「何を?」
🇯🇵「トーストと卵です」
🇬🇧「……よし」
🇯🇵「昨日も同じこと言ってませんでした?」
🇬🇧「昨日より顔色が良いので許します」
🇯🇵「許されるものなんですか……」
🇩🇪「日本」
🇯🇵「はい?」
🇩🇪「今日は予定表を見せろ」
🇯🇵「予定表?」
🇩🇪「仕事量を確認する」
🇯🇵「えっ」
🇨🇳「我も見るアル」
🇫🇷「僕も」
🇮🇹「ioも見るんね!」
🇰🇷「……僕も」
🇺🇸「俺も!」
🇯🇵「ちょっと待ってください!」
🇯🇵「なんで僕の予定表が会議の議題になってるんですか!?」
🇬🇧「それだけ貴方が信用できないからです」
🇯🇵「ひどい!」
☀「仕方ない」
🇯🇵「兄さんまで……」
午前10時。
カタカタカタ……
🇯🇵「……」
カタカタカタ……
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「休憩です」
🇯🇵「まだ10時ですよ?」
🇬🇧「昨日と同じことを言っていますね」
🇯🇵「だって……」
🇬🇧「紅茶です」
🇯🇵「……」
🇯🇵「いただきます」
🇬🇧「よろしい」
🇺🇸「もう完全に手懐けられてるじゃん」
🇯🇵「違います!」
🇮🇹「クッキーもあるんね!」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇨🇳「果物もあるアル」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇫🇷「今日はチョコレートもあるよ」
🇮🇹「ピッツァとパスタァもあるんね!日本食べるんね!」
🇰🇷「ちょっと朝から重すぎない?」
🇯🇵「皆さん……」
🇩🇪「食べろ」
🇯🇵「はい」
🇰🇷「……無理しないで」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「なあ、日本」
🇯🇵「はい?」
🇺🇸「昨日さ」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「お前、最後に笑ってただろ」
🇯🇵「……?」
🇺🇸「帰るとき」
🇯🇵「ああ……」
🇺🇸「あれ、なんか良かった」
🇨🇳「我もそう思ったアル」
🇫🇷「うん」
🇮🇹「日本が楽しそうだとioも嬉しいんね!!」
🇰🇷「……僕も」
🇩🇪「同感だ」
🇯🇵「……」
🇯🇵「皆さん、昨日からどうしたんですか?」
🇫🇷「何が?」
🇯🇵「なんというか……」
🇯🇵「距離が近くないですか?」
全員「「「今さら?」」」
🇯🇵「今さらなんですか!?」
午後0時。
🇯🇵「いただきます」
🇯🇵「……」
🇯🇵「今日のお弁当も多いですね」
☀「当然だ」
🇯🇵「兄さん……」
🇨🇳「野菜も食べるアル」
🇯🇵「はい」
🇩🇪「肉も残すな」
🇯🇵「はい」
🇫🇷「デザートもあるよ」
🇯🇵「またですか?」
🇫🇷「今日はプリン」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇮🇹「僕はパスタァ持ってきたんね!」
🇯🇵「弁当とは別にですか!?」
🇮🇹「もちろんなんね!」
🇺🇸「俺は――」
🇬🇧「ハンバーガーは禁止です」
🇺🇸「まだ何も言ってねえだろ!」
🇯🇵「ふふっ……」
全員「……」
🇯🇵「?」
🇺🇸「今、笑ったな」
🇯🇵「え?」
🇨🇳「笑ったアル」
🇫🇷「珍しいね」
🇮🇹「可愛いんね!」
🇯🇵「か、可愛い!?」
🇰🇷「……笑ってる方がいい」((カシャ
🇩🇪「そうだな」
🇨🇳「韓国、その写真後で我に送るヨロシ」
🇰🇷「は?なんでだよ」
🇨🇳「お前だけ独占するなアル」
🇯🇵「……」
🇬🇧「……」
イギリスが小さく笑う。
🇬🇧「そうですね」
🇯🇵「イギリスさんまで……」
午後3時。
🇯🇵「……」
カタカタカタ……
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「休憩です」
🇯🇵「今日はちゃんと休みますよ」
🇬🇧「……本当ですか?」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「では」
イギリスが日本の机に小さな紙袋を置く。
🇯🇵「これは?」
🇬🇧「スコーンです」
🇯🇵「……」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇬🇧「別に」
🇯🇵「嬉しいです」
🇬🇧「……そうですか」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「……なら、良かったです」
🇺🇸「おいおい」
🇬🇧「何です?」
🇺🇸「お前ら二人だけ空気違くない?」
🇬🇧「アメリカ」
🇺🇸「何だよ」
🇬🇧「黙ってください」((ニコッ
🇺🇸「はい……」
午後4時50分。
🇯🇵「そろそろ帰る準備を――」
🇬🇧「まだです」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「今日は全員で帰る予定でしょう?」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「だから、一緒に帰りましょう」
🇯🇵「……」
🇬🇧「どうしました?」
🇯🇵「いえ」
🇯🇵「昨日までだったら……」
🇬🇧「はい?」
🇯🇵「僕、一人で帰っていたんですよね」
🇬🇧「……そうですね」
🇯🇵「なんだか不思議です」
🇬🇧「何がです?」
🇯🇵「こんなにたくさんの人が、一緒に帰ってくれるなんて」
🇬🇧「……」
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「貴方は、もう一人ではありません」
🇯🇵「……」
🇬🇧「それだけです」
🇯🇵「……はい」
午後5時。
ガチャ。
🇯🇵「では、帰りましょうか」
🇺🇸「おう!」
🇨🇳「行くアル!」
🇫🇷「今日は何を食べようか?」
🇮🇹「鍋なんねー!」
🇰🇷「……昨日も鍋だった」
🇮🇹「美味しかったからいいんね!」
🇩🇪「異論はない」
☀「では行こう」
🇯🇵「はい」
🇯🇵「……あれ?」
🇬🇧「どうしました?」
🇯🇵「今日はイギリスさんが隣なんですね」
🇬🇧「……嫌ですか?」
🇯🇵「いえ」
🇯🇵「むしろ……」
🇬🇧「むしろ?」
🇯🇵「安心します」
🇬🇧「……」
🇯🇵「昨日も一緒に帰ってくれましたし」
🇬🇧「……そうですか」
🇬🇧「嬉しいです……」((ボソッ
🇯🇵「はい」
🇯🇵「ん?今何かおっしゃいました?」
🇬🇧「いいえ、何でもありません」
🇯🇵「?そうですか」
🇬🇧「では」
イギリスが少しだけ歩幅を合わせる。
🇬🇧「今日も一緒に帰りましょう」
🇯🇵「……はい」
🇺🇸「おーい!二人とも置いてくぞー!」
🇨🇳「早く来るアル!」
🇫🇷「夕食が逃げるよ」
🇮🇹「待ってるんねー!」
🇯🇵「今行きます!」
🇬🇧「……ふふ」
🇯🇵「イギリスさん?」
🇬🇧「何でもありません」
🇯🇵「?」
その日も。
日本は一人で帰らなかった。
けれど。
昨日とは少しだけ違っていた。
「誰かに守られている」だけではなく。
自分から。
「一緒に帰りたい」と思えるようになっていた。
そして――
🇯🇵「……皆さん」
全員「?」
🇯🇵「明日も、一緒に帰りませんか?」
一瞬の沈黙。
🇺🇸「もちろん!」
🇨🇳「当たり前アル!」
🇫🇷「喜んで」
🇮🇹「毎日でもいいんね!」
🇩🇪「異論はない」
🇰🇷「……うん」
☀「もちろんだ」
🇬🇧「……はい」
🇯🇵「……」
日本が嬉しそうに笑う。
🇯🇵「じゃあ、明日もよろしくお願いします」
全員「「「「「「「もちろん!」」」」」」」
――今度は。
誰も、日本を一人にしない。
そして日本自身も。
一人でいようとは、もう思わなかった。
――第7話・完。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
「無自覚な君と過保護な世界」はこれにて完結とさせていただきます。また新たな物語を書いていくので今後もどうか応援していただけると幸いです。
それでは読んでくださった方、♡をつけてくださった方、コメントをくださった方、フォローをしてくださった方に感謝の気持ちを込めて本当にありがとうございました!!それではまた別のお話でお会いしましょう。
コメント
1件
第7話、そして完結おめでとうございます……! 最後に日本くんの方から「明日も一緒に帰りませんか」って言えたのが本当に嬉しくて、じんわりきました。イギリスさんの「もう一人ではありません」という言葉が、ちゃんと日本くんの心に届いたんだなって。紅茶を差し出す優しさも、隣に立つ距離感も、全部に愛が詰まっていて温かかったです。素敵な物語をありがとうございました🌷