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「その可能性は大きいな」


肯定され、私は溜め息をつく。


「……知りたいのに、なんか怖くなってきちゃった」


どうしたらいいか分からずにいると、尊さんがトントンと私の背中を叩く。


「まず、一つずつこなしていこう。確かに気になって仕方がないし、朱里にとって重要な事だ。でもとりあえずは明日の田村クンとの話し合いを終えてから、次に取りかかろう。お父さんの死の真相を知った時、『なんだ』と楽になる可能性もあるし、つらい想いをする可能性もある。だからエネルギーを使う事を一気にしない。心の力を分散させておくんだ」


「……そうですね」


私は目を閉じてフー……、と溜め息をつき、尊さんに抱きついた。


「……やっぱり尊さんがいてくれて良かった。私一人だったら、乗り越えられなかったかもしれない。あれもこれも気になって、突っ走って自滅していたかも……」


私があまりに落ち込んでいるからか、尊さんは冗談めかして言う。


「暴れ朱里に手綱をつけて御すのは、俺の役目だからな」


「んふふ、暴れ朱里って」


二人で笑い合ったあと、私たちは体を押しつけ合い、手を握る。


「……何があっても側にいる。楽しく遊ぶ時も、幸せを分かち合う時も、悲しみに暮れる時も、どんな時でも」


「ふふっ、結婚式の誓いの言葉はまだ先ですよ」


彼の言葉がとても嬉しくて、私は照れくささを誤魔化すために茶化す。


「朱里のためなら、何度でも誓うよ」


甘い言葉を囁かれ、キューッと愛しさがこみ上げた私は、「しゅきぴぴぴ……」と呟き、真っ赤になって彼の肩に顔を伏せたのだった。






お風呂から上がってフェイスケア、ボディケアを終えた頃、尊さんは先にキッチンに向かってレモネードを作ってくれていた。


はちみつレモンを常備していて、何かと使ってるそうだ。私より女子力の高いミコ……。


「おいし」


シュワシュワとした炭酸を飲んで、はぁー……と溜め息をついた時、尊さんが私の肩を抱き寄せ、顔を覗き込んできた。


「そろそろ朱里を食べてもいいか?」


「……食あたりしても知りませんよ」


「あたるわけないだろ。こんな極上のデザート」


クスッと笑った尊さんは、私の髪を耳に掛け、顔を傾けて優しくキスをしてきた。


(あ……、レモンの味)


図らずも〝ファーストキスはレモンの味〟というフレーズを思い出して、なんとなくこそばゆくなる。


そんな私の心境を知ってか知らずか、彼は少し顔を離して私の目を見つめると、また唇を重ねてきた。


ちゅ、ちゅぷ……と濡れた音を立て、私たちは惹かれ合うように互いの唇を求めていく。


尊さんはノーブラのキャミソール越しに私の胸を揉み、ときおり爪で乳首をカリカリと引っ掻いてきた。


「……はぁ、……あ……」


そこを弄られるたびに、下腹部が甘く疼いてくる。


(気持ちいい……)


うっとりとするようなキスを繰り返され、乳首も優しく攻められ、私の体の奥で少しずつ快楽の火が大きくなっていく。


「ぁ……、あ……。……みこと、さん……」


私は身じろぎし、尊さんの腰に脚を絡め、物言いたげな目で彼を見つめた。


「ん? してほしい事あったら、言ってみ?」


けれど彼はすべてを分かっている上で鷹揚に微笑み、私におねだりさせようとする。


「~~~~いじわる……」


私は赤面して尊さんを上目遣いに見つめると、彼の手を握って熱を帯びた下着のクロッチに導いた。


そして少しでも一矢報いてやろうと、彼の耳元で煽る言葉をポソッと囁いた。


「…………触って」


私の言葉を聞いた瞬間、尊さんは目を細めて私を睨んでくる。


その目の奥にはあきらかな情欲に加え、私に反撃された事への喜びも宿っていた。


彼は私の耳元に顔を寄せ、耳たぶに唇をつけて囁いてきた。


「いやらしい朱里のおねだり通り、熱くとろけた所を可愛がってやろうな」


「っ~~~~っ!」


低い声がボソボソッと耳朶を打ち、私は腰を反らして体を震わせる。


「声だけで感じたのかよ。やらしい女だな、おい」


尊さんは私の耳たぶをチュパッとしゃぶり、首筋から鎖骨、肩にかけてキスをしながら、クロッチを指の腹でグッと押してきた。


「ん……っ、ぁ、あ……っ」


キスをしただけで濡らしてしまっていた私の秘部は、下着越しに触られただけでグチュリと粘液質な音を立てる。


「ん? ここ、もう硬くなってるな」


尊さんは私の顔を見て愉悦の籠もった笑みを浮かべ、布越しに淫芽をカリカリと引っ掻いてきた。

部長と私の秘め事

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コメント

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レモン味の🍋ファーストキスのようなラブラブしゅきしゅきタイム💛🤍💛かな?もしくは…♥️❤️‍🔥♥️🤭

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