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琴音「……………」ほんまは話したない……
話したないけど………
琴音「………全部独り言やから
聞き流しとって」
桃「ぇ……琴音?」
紫「佐久間」
青「………………」
こうして漸く琴音の口から親について
話を聞かされる事になった
琴音「………うちな親おらへんねん」
小中組「ぇ」
琴音「うちのパパは
おるらしいんやけど
生きとんのか死んどんのか知らんし
うちはパパの事知らんねん
どんな人なんかどんなパパなんか
全然知らへんねん」
琴音は、コーヒーカップに
淹っている蜂蜜紅茶を見つめながら
親について話し始めた
琴音「ほんでな、ママも………
おらへんねん………」
小中組「……………」
琴音「タイミングがええんか
悪いんか、お互いこれからって
時にな………亡くなってん」
小中組「!!??」
琴音「丁度うちが、しげと
神ちゃんと流星の時やった」
中学生組「え………」
琴音「その時ママは名古屋で
仕事しとってな、その名古屋の
人から、うちのばあばに電話が
あってん
ママが……ママが……救急車に
運ばれて危篤状態やって……」
小中組「……………」
琴音「その知らせを聞いた時
嘘やと思った。ママが……ママが
そんな訳無いって病院行ったら
ママと話せるって思っとった」
琴音「やけど……病院に
駆けつけたら、ママと
話せる状態やなかった」
琴音「既に脳が脳死しとって
植物状態やから《2、3日持つか
どうかです》って、はっきりと
先生から余命宣告された
そしたら、ホンマに先生の
言う通りになった」
琴音「4月5日12:55分に
ママは……亡くなった」
小中組「ぇ……」
琴音「最期は間に合わんかったわ
病院に着いた時には皆廊下に出とった
最期の会話すら出来んかった………
何が起きとんのか理解出来んまま
気づいたら全部終わっとった」
琴音「最後にママと会って
会話したのは、うちの小学校の
卒業式の日で夜に、ラーメンを
食べて解散する時に
〈じゃぁ次は中学の入学式の時ね〜〉
って約束したんが最後やった………
なんやったら、この日は
ほんまはママと一緒に映画を
見に行く予定やった、やから
真逆こうなるって思わんかった……」
琴音「ずっとママと一緒に
おれるって思っとった……
うちには、もうママしか
おらへんかったから、やから………
やからママとお別れする時が来る
なんて考えた事無かったし
思っとらんかった。うちが、
ママにこんな事聞いたから
こうなったんやと思う」
虹青「こんな事?」
琴音「ママに聞いてみたんや
〈天国ってどんな所なんやろ?〉
って、うちがこんな事
言わんかったら、こうならんかった
今も、ママと一緒に何処か行ったり
ママと色々な事しとった筈…………
やから、うちが悪いねん」
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