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3ヶ月で本気(マジ)になる恋。
🩷佐野勇斗
💛吉田仁人
🤍山中柔太郎
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
第17話 ズルい笑顔と赤い頬
今日は、M!LKのYouTube撮影。
メンバー全員で企画を進めているはず
なのに、勇斗はさっきから何かと
仁人の隣にいる。
🩷「ねえ、仁人。これ見て!」
💛「……何?」
🩷「これ、絶対仁人好きなやつ!」
💛「……ああ、ほんとだ」
🩷「でしょー! 俺、仁人のこと分かってるから!」
💛「いや、これくらい誰でも分かるでしょ笑」
🩷「えー、ひどくない!?」
💙「いや、勇斗、さっきから仁人に話しかけすぎじゃない?笑」
❤️「ほんまに! さっきからずーっと仁ちゃんの隣おるやん!笑」
🤍「勇ちゃん、今日ずっとご機嫌だね笑」
🩷「え? そう?」
💙「そうやろ笑」
❤️「もう、仁ちゃんがおるだけで嬉しいんやろ?笑」
🩷「……え? だって仁人いるじゃん?」
💙❤️🤍「うわぁ……」
💛「……っ、ちょっと! そういうこと普通に言うなよ!」
🩷「えー? なんで?笑」
💛「なんでも!」
仁人は顔を赤くして、
勇斗から視線を逸らした。
その反応が嬉しかったのか、
勇斗はさらに距離を詰める。
🩷「じんとぉ〜……」
💛「……なに」
🩷「ちょっと充電させてぇ……」
そう言うなり、
勇斗は仁人の肩に腕を回して、
ぎゅっと抱きついた。
💛「っ!? おい、勇斗!」
🩷「ん〜……仁人、落ち着くぅ……」
💙「うわぁ……笑」
❤️「うわぁ……これはすごいなぁ笑」
🤍「……はい、尊い尊いー」
💛「お前らも見てないで止めろよ!!」
🩷「えー、なんでぇ? 仁人、嫌?」
💛「……っ、嫌とは言ってないだろ!」
🩷「……えへへっ!」
💙「あーあ、勇斗めっちゃ嬉しそう笑」
❤️「仁ちゃんも顔真っ赤やん!笑」
💛「うるさい!!」
結局、撮影が終わるまで
勇斗の機嫌はずっとよかった。
一方の仁人はというと。
……いや、ほんとにうるさい
ちょっと前までは、勇斗に話しかけてほしくて仕方なかったくせに。
……今は今で、ずっと話しかけてくるし
……なんで俺、謝ったんだろ
そこまで考えて、
仁人は小さく息を吐いた。
……いや、違う。謝ったことは、別に後悔してない。
……ただ、ちょっとくらい静かにしてほしいだけ。
そう思いながら、
隣で楽しそうに笑う勇斗を盗み見る。
🩷「……ん? 仁人、どした?」
💛「……なんでもない」
🩷「そっか!」
勇斗は何も疑わず、
また楽しそうに話し始めた。
……まあ
……こうやって話しかけてくれるのは、嬉しいけど。
そんなこと、本人には絶対に言えない。
YouTubeの撮影を終え、
次はダンスの練習。
何度も同じ振りを繰り返したことで、
メンバー全員に疲れが見え始めていた。
💙「あー、疲れたぁ……ちょっと休憩しよ」
❤️「賛成! もう足パンパンやわぁ……」
🤍「水分補給しよ。みんな大丈夫?」
💛「……俺、ちょっと座る」
それぞれが飲み物を手に取り、
休憩に入る。
けれど、勇斗だけは鏡の前に残っていた。
💙「……勇斗、まだ踊るん?」
🩷「うん! もうちょっとだけ確認したくて」
❤️「ほんま、ようできるよなぁ。疲れとるやろ?」
🩷「疲れてるけど、気になるんだもん笑」
🤍「勇ちゃんらしいね」
勇斗は笑いながら、もう一度音楽を流す。
音に合わせて身体を動かし、
振りの細かい部分まで確認していく。
仁人は、ペットボトルを持ったまま、
その姿を見ていた。
……ほんと、真面目だよな。
普段はあんなにふざけているのに。
こういうときの勇斗は、驚くほど真剣だ。
一つひとつの動きを確認して、
納得がいくまで繰り返す。
……すごいな。
そう思った瞬間。
くるり、と勇斗がターンをした。
鏡越しに、目が合う。
🩷「……!」
勇斗は仁人に気づくと、
ふっと嬉しそうに笑った。
💛「……っ」
仁人は反射的に視線を逸らす。
……な、なんだよ。
……今の、ずるいだろ。
❤️「……仁ちゃん?」
💛「……なに」
❤️「いや、勇ちゃんのことめっちゃ見とったなーって笑」
💛「……見てない」
❤️「えー? ほんまに?笑」
💛「……うるさい」
舜太はそれ以上追及せず、
柔太朗と顔を見合わせた。
🤍「……ふふっ」
❤️「……な?笑」
💛「聞こえてるからな!!」
やがて練習が終わり、勇斗がタオルで汗を
拭きながらこちらへやってきた。
🩷「仁人、お疲れ!」
💛「……お疲れ」
🩷「ねえ、俺が踊ってるとき、めちゃくちゃ見てなかった?」
💛「……は?」
🩷「いや、何回か目が合ったから! なんか変だった? もうちょっとこうした方がいいとかあった?」
仁人は思わず言葉に詰まった。
……変なわけないだろ。
……むしろ、かっこよかったし。
……って、何考えてんだ俺!!
💛「……別に。よかったと思う」
🩷「ほんと!?」
💛「……うん」
🩷「そっかぁ! 仁人にそう言ってもらえると嬉しい!」
そう言って笑う勇斗。
近くで見ると、
練習終わりで少し乱れた髪も、
額に浮いた汗も、
いつもより大人っぽく見えてしまう。
……いや、待って。
……普通に、かっこよくない?
🩷「……仁人?」
💛「っ、なに!?」
🩷「いや、顔赤いけど大丈夫?」
💛「暑いだけ!!」
🩷「あ、そっか! 水飲みなね!」
💛「……っ、だから、そういうとこだって……」
🩷「ん? なんか言った?」
💛「……なんでもない!」
勇斗は不思議そうに首を傾げた。
仁人はペットボトルに口をつけながら、
心の中で頭を抱える。
……かっこいいだけじゃないんだよな、
こいつ。
……ほんと、困る。
練習が終わり、帰り支度をしていたとき。
🩷「あ、仁人! ちょっとお願いしていい?」
💛「……なに?」
🩷「写真撮ってほしい!」
💛「……写真?」
🩷「うん! 最近、仁人との写真あんまり撮れてなかったじゃん?」
そう言われて、
仁人は少しだけ胸が弾んだ。
確かに、ここ最近は忙しかった。
二人で並んで写真を撮ることも、
何気ない動画を撮ることも、
いつの間にか減っていた。
💛「……別にいいけど」
🩷「やった! じゃあ、お願いしまーす!」
勇斗はスマホを仁人に渡し、隣に立つ。
🩷「もうちょっと近くてもいい?」
💛「……近いだろ、これ」
🩷「えー? まだいけるって!」
💛「……はいはい」
仁人が少しだけ距離を詰めると、
勇斗は嬉しそうに笑った。
🩷「じゃ、撮って!」
💛「……撮るよ笑」
📸
シャッターを切ろうとした、その瞬間。
勇斗が、仁人の頬にちゅっとキスをした。
💛「……っ!?」
📸
カシャッ
💛「は、勇斗!?!?」
🩷「えへへっ! 撮れた?」
💛「撮れた? じゃないだろ!! 何してんの!?」
🩷「えー、だってかわいかったから!」
💛「……っ、ばか!!」
仁人はスマホを持ったまま、
顔を真っ赤にして固まっていた。
勇斗はその様子を見て、くしゃっと笑う。
🩷「あははっ! 仁人、真っ赤!笑」
💛「うるさい!! 消せ!!」
🩷「えー、やだ! めっちゃいい写真だもん!」
💛「……っ、ほんとにお前は……!」
結局、
その写真は勇斗のインスタに投稿された。
二人で並んだ写真。
そして、頬にキスをする勇斗と、
驚きながら真っ赤になっている仁人。
コメント欄は、案の定大騒ぎ。
仁人はそれを見て、スマホを伏せた。
……最悪。
……いや、写真自体は……
別に、嫌じゃないけど。
……むしろ、
嬉しいとか思ってる自分が一番やばい。
🩷「仁人、見た?」
💛「……見た」
🩷「どう? いい写真じゃない?」
💛「……知らない」
🩷「えー! 俺はお気に入り!」
💛「……はいはい」
勇斗はスマホをしまい、
ふと思い出したように言った。
🩷「あ、そうだ。俺、このあと仕事なんだわ!」
💛「……え?」
🩷「だから、今日は一緒に帰れないや。ごめんね?」
その言葉に、
仁人の胸がほんの少しだけ沈んだ。
💛「……あ、うん。別にいいけど」
🩷「ほんとごめん! また今度、一緒に帰ろうね!」
💛「……うん」
勇斗は手を振って、
スタッフのもとへ向かっていった。
その背中を見送りながら、
仁人は小さく息を吐く。
……一緒に帰りたかったな。
……って、
なんで俺がそんなこと思うんだよ。
スマホの画面には、
さっき投稿された二人の写真。
仁人はもう一度だけそれを見て、
そっと画面を閉じた。
……次は、いつ一緒に帰れるんだろ。
それから、別の日。
仕事を終えた二人は、
並んで帰ることになった。
🩷「今日もお疲れ様!」
💛「……お疲れ」
🩷「今日の夜ご飯、何にする?」
💛「……急だな笑」
🩷「いや、気になっただけ! 俺、まだ決めてないんだよねぇ」
💛「……適当に食べればいいじゃん笑」
🩷「えー、仁人冷たくない?笑」
💛「普通でしょ笑」
そんな、いつも通りの会話。
勇斗が話しかけて、
仁人が呆れたように返す。
少し前までは、
こんな時間がほしくて
仕方なかったはずなのに。
……なんで俺、
あんなに話しかけてほしかったんだろ。
……いや、別に。今も話したくないわけじゃないけど。
隣を歩く勇斗をちらっと見る。
すると、
ちょうど勇斗もこっちを見ていて。
🩷「……ん? 仁人、どうした?」
💛「……なんでもない」
🩷「そっか!」
勇斗はそれ以上聞かず、前を向いた。
そして、ふっと会話が途切れた。
二人の間に落ちる、短い沈黙。
車の音と、二人分の足音だけが聞こえる。
……あれ
……静かだな。
いつもなら、勇斗が何か話してくる。
くだらないことでも、
どうでもいいことでも。
でも今は、何も言わない。
……別に、
静かなのが嫌なわけじゃないけど。
仁人は隣を歩く勇斗を、そっと見た。
勇斗は前を向いていて、
特に何かを話そうとする様子もない。
それなのに、
不思議と気まずくはなかった。
無理に話題を探さなくてもいい。
何か面白いことを言わなくてもいい。
ただ、隣にいる。
それだけで、なんだか落ち着く。
……こういうのも、悪くないな
そう思ったとき、仁人はふと気づいた。
……俺、勇斗といるとき、
こんなことばっか考えてる。
……ほんと、調子狂う
しばらく歩いて、
いつもの分かれ道が見えてきた。
ここを曲がれば、
もうすぐ別々の道になる。
仁人はなぜか、
少しだけ足取りが重くなった。
……あ、もうここか。
……もうちょっと、一緒にいたいな。
考えた瞬間、自分でも驚いた。
……え?
……いや、待って。今、俺……
けれど、気づいてしまった気持ちを、
なかったことにはできなかった。
仁人は少し迷ってから、口を開く。
💛「……ねぇ、勇斗」
🩷「ん?」
💛「……もうちょっと、一緒に歩いて帰らない?」
勇斗が、ぱっとこちらを向いた。
🩷「……え?」
💛「……だから、もう少し歩いて帰ろうって」
🩷「……いいの?」
💛「……何が?」
🩷「いや、仁人からそう言ってくれるの、嬉しくて!」
💛「……っ、別に、深い意味ないから!」
🩷「……うん! でも嬉しい!」
勇斗は、くしゃっと笑った。
その笑顔を見て、
仁人はまた顔が熱くなる。
……ずるいだろ、そんな顔
💛「……ほら、行くぞ」
🩷「はーい!」
二人は分かれ道を曲がらず、
そのまま少し遠い道を歩き始めた。
しばらくして、勇斗がぽつりと話し出す。
🩷「……ねえ、仁人」
💛「……なに?」
🩷「仁人、今度の休みって暇?」
💛「……え? まあ、特に予定はないけど」
🩷「ほんと!?」
勇斗は、ぱっと顔を明るくした。
🩷「じゃあさ! 仁人暇なら、今度さのじんカップルとして水族館行かない? 新しくできたとこ!」
💛「…………は?」
🩷「え、だめ?笑」
💛「……いや、だめとは言ってないけど……」
🩷「ほんと!? やったー!!」
💛「……っ、まだ行くって言ってないだろ!」
🩷「えー? でも暇なんでしょ? じゃあ行こうよー!」
💛「……お前、ほんと勝手だな……笑」
🩷「だって、仁人と水族館、絶対楽しいじゃん!」
💛「…………っ」
また、そういうことを。
何でもないみたいに、
嬉しそうに言うから。
……さのじんカップルとして、か
……いや、別に。仕事の一環だし…。
……でも
……勇斗と、水族館……。
考えただけで、
胸が少しだけ弾んでしまう。
💛「……分かった。行けばいいんだろ」
🩷「……っ、ほんと!?」
💛「……何回も聞くなよ」
🩷「やったぁ! 仁人、大好きー!」
💛「うわっ、ちょ、抱きつくな!!」
🩷「えー! 嬉しいんだもん!」
💛「……っ、もう……!!」
勇斗の腕の中で、
仁人は顔を真っ赤にしていた。
……ほんと、うるさい。
……でも……楽しみ、かも。
二人はまた、並んで歩き出した。
会話が途切れても、
もう無理に話題を探す必要はなかった。
隣にいることが、
少しずつ自然になっていく。
……勇斗といると、落ち着くんだよなぁ。
……もっと一緒にいたいって、
思うんだよな
その気持ちに名前をつけるには、
まだ少し早い。
けれど仁人は、もう気づき始めていた。
勇斗に話しかけてほしかったこと。
勇斗が隣にいると嬉しいこと。
そして今、自分から
「もうちょっと一緒にいたい」
と伝えられたこと。
どれも、ただのメンバーに向ける気持ちと
は、少し違うのかもしれない。
🩷「……仁人!」
💛「……なに?」
🩷「水族館、楽しみにしてるね!」
💛「……俺も……」
🩷「……え?」
💛「……なんでもない!!」
🩷「えー!? 今なんて言ったの!?」
💛「言ってない!!」
🩷「絶対なんか言ったじゃん! ねえ、仁人ってばー!」
💛「……うるさい!!笑」
またいつものように、勇斗が話しかけて、
仁人が呆れたように返す。
でも今日は、
そのやり取りが終わってほしくない
と思った。
そして仁人は、
次の休日を少しだけ楽しみにしている自分
に、まだ気づかないふりをしていた。
――二人きりの水族館デート。
ただの撮影のはずなのに。
その一日が、
二人の関係を少しずつ変えていくことに
なる。
忙しくて、中々投稿出来なかった!
ごめんよぉ
ちょっとここで次回予告
次回は水族館デートだよぉ!お楽しみに♡
コメント
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初コメ失礼します! ようやくログインできて、これが初コメとなりますが逃げ道は君になった。からずっと追いかけてます…!! 作風が大好きです…!! リアル味があって…読みやすい♡ 3か月が終わった時、どうなるんだろう…?楽しみにしてます!
やばいやばい笑笑 2人のツーショットの写真みたい!! 仁ちゃんついに自分の気持ちに気付いちゃった?笑
( ◜ω◝ )フヘヘヘヘ(∩ˊ͈ ᢐ ˋ͈ ∩) ジュルル 尊ッッッッッッ、気づいた?仁ちゃん気づいたよね?自分の気持ち