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次はヨーヨー釣りに向かった。先程作者が綴った文章にある通り私は間違いなく不器用なのはわかったでしょう。
「星螺ー!!この水色のぽよぽよしてるヤツ欲しー!!」
この言葉から始まった嘘のような本当の話。ただいま、私の諭吉は二回飛んでいきました。なんでだぁー!!いま、嘆いている間も海月は懸命に釣り上げようとしている。だが、薄紙が破けては穴が空く。この調子じゃ、次行く予定の金魚掬いで大変な目に会うこと間違いなしだ。私は心を鬼にして海月に諦めるよう説得した。22歳にもなって何をやってるんだか…。
「海月…もう4回目だよ?私のお財布すっからかんなるて…」
だが、海月は手を止めることはなかった。これは釣れるまで、ずっとここに入り浸るつもりだろう。周りの来場者は次々に、中身の水が透けるヨーヨーを手にしていく。一回で日本釣りする人もいる中、私達は一つもかすらないのだ。
とうとう、私の脳の血管がぷつんっと切れた。
「海月?もうキラキラした丸いもの(お金の事)払わんからね?」
「…えっ?」
何が、えっ?だよ。散々待たせといて私が一生懸命働いて稼いだお金がこんなボロボロなヨーヨー釣り屋に吸い取られて言ってる事を想像したくなかった。意地悪したいとか微塵もない。シンプルに面白くなかった。
「もう。ヨーヨー釣り止め。海月、腹減っとらん?」
「…うん!ぺこぺこ」
「そーだよね~!じゃ、会計はこれで。」
私の圧に耐え兼ねた店員は
「…あっはい!!」
と、焦っていた。その様子は滑稽に映っていた。
「うーん、唐揚げとかどー?」
「から、あ、げ?」
あ、時間が経って人間じゃないことを忘れていた。(よく良く考えれば、人間じゃない奴が釣れるわけないのよ……)
「あぁ…?うーん…」
どう表現すればいいか分からず困惑していると
「唐揚げね!わかったぁー!」
と、急に理解し始めた。海月は私から財布を奪い列に並び始めた。先程まで子供っぽく待っていた人とは思えないほどその立ち振る舞いは大人びた。急な成長に言葉を失う。
「あいよっ!唐揚げ一つ、300円!!」
「2つで!」
「あいよっ!!唐揚げ600円、頂戴致しまぁす!」
「お願いします!!」
海月が自ら挨拶した。
「可愛い…照」
また好きになってしまった。とことこと、地面に足音を鳴らしつつ履き慣れない下駄でバランス踏み歩く。下駄のカンカンと木が鳴る音が響き、私の元へ飛び込んできた。
熱々の唐揚げから美味しそうな匂いが鼻腔を刺激する。
「はいっ!!」
渡されたカップの中には爪楊枝が刺さった1つの唐揚げと何も穴が空いてない唐揚げが6つ入っていた。一度口に運べば旨味が口の中に広がる。
「んー!!美味しぃー!」
思わず言葉に出してしまう。”からあげふわふわ”という店名の通り、ふっくらとした食べ応えのある唐揚げ。幸せを感じるその美味しさに心奪われ気づいたら海月の唐揚げも食べさせてもらった。
ようやく花火が始まる二時間前になった。当たりはLEDライトの光に満たされている。美しい人工の光は花火が始まる一時間前に全て消灯される。そのイベントはミッドナイトライトと言う。このイベントも参加したい。なんてったって代官祭りの大イベントの一つだから。楽しみで仕方がない。
私たちは食べながらそのイベントに参加してみようそのためにはある物を買わなければならない。
続く。.:*・゜
かわいー!!
唐揚げ皆さんはどうですか?私は、
が好きです!
皆さんは好きな屋台飯ありますか?